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【わかりやすく】初心者でも活用できる!onenoteの使い方とは?
デジタル庁・総務省・文部科学省・経済産業省が発表した「GIGAスクール構想に関する教育関係者への アンケートの結果及び今後の方向性について」では、GIGAスクール構想に関する大人からの意見が明らかになりました。
結果は以下の通りです。
出典元:デジタル庁・総務省・文部科学省・経済産業省「GIGAスクール構想に関する教育関係者への アンケートの結果及び今後の方向性について」
上記のグラフから読み取れるように「ICTの効果的な活用方法がわからない人」は約5割も占めていることが判明しました。
ICTとは「Information and Communication Technology」の略。日本語では「情報通信技術」を指します。
ICTを教育に活用する具体例は、情報端末を自宅に持ち帰り動画やデジタル教材を活用して予習や復習を行ったり、授業で情報端末を使ってテキストや動画で意見を共有したりするなどが挙げられます。
しかし、学校や学習塾の授業でいきなりICTを活用するのは難しいもの。今回ご紹介する「onenote」もICT活用のひとつですが、使いこなすには一苦労する方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、onenoteを初めて利用する方に向けて、onenoteの評判や使い方を解説します。
この記事を読んでいただければ、「onenoteが使いにくいと言われる理由」まで理解できます。
【初心者向けに解説】onenoteとは?
参考:Microsoft OneNote デジタルのノートブック
ここからは、初心者向けにonenoteとは何かを解説します。
- onenoteとは何か
- onenoteの特徴
それぞれ詳しく解説します。onenoteの特徴を理解して、授業への具体的な活用イメージを固めていきましょう。
onenoteとは何か
onenoteとは、マイクロソフトがWindows、 macOS、 Android、 iOS、 Windows Phone向けに提供しているデジタルノートアプリ。
onnnoteの使いやすさと機能面の豊富さから、対面授業に限らず、オンライン授業を行う講師からも人気が高まっているアプリです。
onenoteの特徴
onenoteの特徴は、ひとつの画面に情報やメモなどを書き込んで取り込めるようになっている点です。
カテゴリーや目的ごとにタブを設定して、画面内にテキストメディアファイルを挿入して加筆修正することが可能です。
onenoteでは手書き機能も使えるため、タブレット型のPCやノートパソコンでもスムーズに使用できます。
生徒・保護者・教師との共有がスムーズ
onenoteのサービスのひとつである「OneNote Staff Notebook for Education」には、生徒・保護者・教師との共有がスムーズになる機能があります。
共有できるノートには、以下の3種類の機能があります。
- 共同作業スペース: 全てのグループメンバーが共有・整理・共同作業を行えるスペース
- コンテンツ ライブラリ: 教材やカリキュラムをメンバーと共有するためのノート。 ノートを保有するリーダーは教材の追加や編集が可能で、その他のメンバーは読み取り専用になっています。
- スタッフメンバー ノートブック: プライベートノート。 管理職の人のみ、ノートに何度でもアクセスすることが許可されており、教職員は他の教職員のノートを見ることができないプライベートが確保されたノートです。
これらの機能を応用した教育現場の活用事例は以下の通り。
- スタッフ会議ノート – 全ての会議ノートを 1か所にまとめる。会議の出席状況や議事録を保存しておく。OutlookやOfficeと緊密に連携する。外部の人が見ても検索機能を活用して、フォローアップができるように備えておく。
- 取り組み – 塾や学校の改善策や資金調達などの取り組みを共同で計画して管理する。
- 学生の成績– 推移グラフを活用して 生徒の成績を追跡する。
参考:OneNote Staff Notebook を使ってみる: 教育機関の管理職向けガイド
編集の自動保存
onenoteでは「同期」機能によって、編集が自動的に保存されます。入力、編集、書式設定、構成、検索、共有など、全ての操作が自動的に保存されるのです。
そのため上書き保存の概念もなく、編集者が保存し忘れる自体も防ぐことができます。
画面をそのままメモにできる
画面をそのままメモにできるのも、onenoteを活用するメリットです。
インターネットで調べ物をして、自分が必要な部分だけ切り取ってメモ書きを追加できます。宿題の範囲をメモしておきたい時や、写真だけ引用して説明を入れたい時などに便利です。
実際どうなの?onenoteはオンライン授業では使いにくい?
ここからは、onenoteは実際オンライン授業で使いにくいのかどうか利便性の面から解説します。
- 「ノートブック・セクション・ページ」の階層分けに最初は慣れない可能性がある
- 機能が多種多様すぎる
onenoteを使い始める前に、自分で使いこなせるかどうか判断することが大切です。
onennoteを使いにくいと感じる人の理由
onenoteを使いにくいと感じる人の理由はいくつかありますが、機能が多すぎて使いこなせなかったり、慣れるまで時間がかかってしまったりする要因が挙げられます。
「ノートブック・セクション・ページ」の階層分けに最初は慣れない可能性がある
onennoteに設定されている「ノートブック・セクション・ページ」の階層分けに慣れず、使いにくいと感じる可能性があります。
整理のための便利な機能のはずですが、一般的なノートにはない機能のため使いにくいと感じてしまう場合があるのです。
そこでonenoteを使い始めたばかりの方は「ページだけ作成すること」をおすすめします。
始めの20ページくらいであれば、ページだけでも十分に見やすいです。ページに慣れたら階層を増やしていくと良いでしょう。
機能が多種多様すぎる
onenoteは機能が豊富で多種多様すぎるため、使いにくいと感じる方もいます。
onenoteはコンテンツが非常に多く、自由度が高いため「何をすればいいかわからない」方が出てきてしまう可能性があるのです。
そのため、最初はとにかくシンプルに使うことをおすすめします。慣れてきたらonenoteの解説サイトや動画を参考にして、少しずつできることを増やしていくと良いでしょう。
初心者でも大丈夫!onenoteの使い方
ここからは、初心者の方でもわかりやすくonenoteの使い方をご紹介します。まずは、onenoteの基本操作を覚えて、オンライン授業で活用できるようにイメージしていきましょう。
onenoteの基本的な使い方
onenoteの基本操作は、起動から始めます。
- Windows 10のメニューボタンから「OneNote for Windows 10」をクリックする
- Microsoft 365のメニューボタンからonenoteにアクセスする
次に、「ノートブック、セクション、ページ」の追加を行いましょう。
- デスクトップ版:「ノートブックの追加」>「セクションの追加」>「ページの追加」
- ブラウザ版:「新しいノートブック」「セクションの追加」>「ページの追加」
引用元:ASAMA【事例付き】中小企業の「Microsoft OneNote活用術」3選
最後に、onenoteが保存されるファイルの場所を解説します。
個人ノートブックの場合:
OneDriveの「自分のファイル、または「自分のファイル」>「ノートブック(Notebooks)」に保存されています。削除する場合も同様の操作です。
共有のノートブック:
「サイト コンテンツ」「サイトのリソース ファイル」の他、Teamsから作成したノートは該当のドキュメントに保存されます。権限の関係で、追加や削除ができないファイルもあるので覚えておきましょう。
参考元:ASAMA【事例付き】中小企業の「Microsoft OneNote活用術」3選
onenoteのオンライン授業での活用事例
onenoteのオンライン授業での活用事例は主に3つあります。
1つ目は、「紙ノートの代わりに活用」することです。紙のノートは慣れているため書きやすかったり、アレンジしやすかったりしますが、onennoteのデジタルノートもさまざまなメリットがあります。
- テキストに挿入できない画像や動画などのデータを追加できる
- ノートの紛失や破損のリスクが低い
- 共有や検索をスムーズに行える
- 「OneNote Web Clipper」を活用して集めた情報をスクラップブックのように管理できる
紙のメモは検索ができない上、デスクに置いてきてしまったり、失くしてしまったりする可能性があるため、デジタルノートの方が使いやすいと感じる人が多いです。
また、onenoteのメモはレイアウトやページの入れ替えの柔軟性が高いと評判を呼んでいます。
2つ目は、先生同士で「生徒の成績や宿題の提出状況、勉強時間、授業日程、ミーティング内容」などを共有する活用法があります。
onenoteでは、共有だけでなく共同で編集できるのも特徴です。共有・編集する場合は以下の2つの方法があります。
- 個人で作成
- SharePointのノートブックで作成→Teamsで新しいノートブックを作成
個人でノートを作成する場合、OneDrive上に保存されます。そのため、ユーザーが削除されればデータがなくなる可能性があるので覚えておきましょう。
個人で作成する方が手間がかかりませんが、データ管理のリスクがあるため、SharePointやTeamsとの連携が良いでしょう。SharePointやTemsの連携をすれば、権限設定も容易になります。
まとめ
この記事では、onenoteを初めて利用する方に向けて、onenoteの評判や使い方を解説しました。
onenoteは活用の仕方次第で、対面やオンラインの授業に限らず、業務効率を上げてくれます。
onenoteの活用方法を学んだこの機会に、ICT活用の一歩を踏み出してみると良いでしょう。
免責事項
こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。