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学習指導要領「生きる力」とは?確かな学力、3つの柱についても解説

2022/1/13
学習指導要領「生きる力」とは?確かな学力、3つの柱についても解説

文部科学省が平成30度に発表した「新学習指導要領」では、小学校の外国語授業数の変化が明らかになりました。

以下のグラフからわかるように、3・4学年では、現行では0時間だった外国語授業が、35時間に増えています。5・6学年では、現行35時間だった外国語授業が70時間に増えました。

出典元:文部科学省「新学習指導要領について」

このように、今回の学習指導要領の改訂で授業時間や授業内容が大きくかわりました。そこでこの記事では、学習指導要領の「生きる力」を中心に、確かな学力や3つの柱について解説します。

新学習指導要領とは?

グローバル化や人工知能・AIなどのテクノロジーの発展が急速に進化し続ける現代。

このような時代に合わせて、子ども達には自ら課題を見つけ、考えて行動する「生きる力」が求められます。そこで子ども達が「生きる力」を育むために、学習指導要領が2020年度より改定されました。

ここからは、新学習指導要領とは何か、学習指導要領の変遷について解説します。

新学習指導要領とは何か

新学習指導要領は、文部科学省が10年ごとに更新する教育課程(カリキュラム)です。幼稚園から高等学校まで、文部科学省が指定するカリキュラムに沿って授業を進めなくてはいけません。

今回の新学習指導要領は、​​小学校:2020年度~ 中学校:2021年度~ 高等学校:2022年度実施されます。

幼稚園は、2018年度から新しい幼稚園教育要領がスタートし、特別支援学校は、小・中・高等学校学習指導要領に合わせて実施されます。


引用元:学習指導要「生きる力」ー文部科学省

「生きる力」とは

文部科学省は、子ども達が変化の激しいこれからの時代を生き抜くためには「生きる力」と「確かな学力」が必要であると提言しています。ここからは、生きる力を解説します。

生きる力とは、「知・徳・体のバランスの取れた力」です。以下に3つのポイントをまとめました。

①知=確かな学力
基礎、基本を確実に身につけいかに社会が変化しようと、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考える力です。また、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力を指します。

②徳=豊かな人間性
自らを律しつつ、他人と共に協調し、他人を思いやる心や感動する心などの豊かな人間性です。

③体=健康・体力
たくましく生きるため健康で過ごすことや体力をつけることなどを指します。

文部科学省は「生きる力」を身につけるための3つの柱に「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」を挙げています。

引用元:文部科学省が定めた「生きる力」を解説!学校教育が変わる6つのポイント!

「確かな学力」とは

確かな学力は知識や技能はもちろん、学ぶ意欲や自分で課題を見つける力です。自ら学び、主体的に判断し、行動し、より良く問題解決する資質や能力等まで含めたものを指します。

基礎・基本を徹底し、自ら学び自ら考える力などの育成に励み、「生きる力」の知的側面に貢献します。「確かな学力」は、平成8年の中央教育審議会答申から重視され続けている考え方です。

参考元:確かな学力ー文部科学省

新学習指導要領3つの柱とは?


参考元:文部科学省
新学習指導要領の3つの柱とは、評価の観点を指します。3つの柱は、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に取り組む態度」です。現行は、「関心・意欲・態度」「思考・判断・表現」「技能」「知識・理解」だった4つの評価でした。

ここからは、新学習指導要領の3つの柱を解説します。3つの柱を理解して、授業や試験内容を工夫していきましょう。

知識・技能

「知識・技能」は、個別の知識と技能の習得状況の評価です。評価のポイントは、新しく得た知識を既有知識と技能と結び付けて、理解や習得ができているか判断します。

文部科学省が提示する評価の工夫例を見てみましょう。ペーパーテストでは、知識の習得を問う問題と知識の概念的な理解を問う問題を設けます。

また、テストでは児童生徒に文章を使って説明してもらったり、観察実験をさせたり、グラフや式を使って表現させたりするのも良いでしょう。

1問1答形式で答えられる単純な知識確認だけでなく、他教科とも結びつけて活用できるような概念的な回答が求められます。

また、知識・技能では、「何を知っているか、何ができるか」という部分が重要視されます。各教科の体系的に理解と応用力を身に付けられるように指導しましょう。

主要5教科だけではなく、技術や体育などスキルを身につける科目についても同様です。

参考元:新学習指導要領の全面実施と 学習評価の改善についてー文部科学省

思考・判断・表現

「思考・判断・表現」では、各教科の知識及び技能を活用して、課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力を身につけているかどうか判断します。

文部科学省が提示する評価の工夫例を見てみましょう。論述やレポートの作成、発表、グループでの話し合いなど多様な活動を取り入れることが挙げられています。また、ポートフォリオの作成も推奨されています。

さらに思考・判断・表現では、問題解決能力を養うことが重要視されています。問題に対して論理的に考える力や、仲間と協力しながら問題に取り組む表現力などを身に付けなくてはいけないからです。各教科の知識や技能を問、題解決に向けて応用できるようになることも大切です。

参考元:新学習指導要領の全面実施と 学習評価の改善についてー文部科学省

主体的に取り組む態度

「主体的に取り組む態度」の評価は2つに分けられます。

1つ目は、知識や技能を習得して、思考力、判断力、表現力を身に付ける評価です。2つ目は、自ら学習を調整しようとしているかどうかの評価です。

しかし、主体的評価の中には感性や思いやり等、観点別学習の評価定評になじまない部分があります。そのため個人内評価として、児童生徒の一人ひとりの良い点や可能性、進歩の状況について評価します。

文部科学省が提示する評価の工夫例を見てみましょう。ノートやレポートにおける記述や授業中の発言、教師による行動観察などが挙げられています。

また、​​主体的に取り組む態度は、教科教育にとらわれない人間教育を指すこと覚えておきましょう。多様性を理解して仲間と協力する力や、自分の感情をコンロールする力、他人への優しさ、思いやりなどを伸ばすことが重要と言えます。

参考元:新学習指導要領の全面実施と 学習評価の改善についてー文部科学省

新学習指導要領高校改定のポイント

新学習指導要領の高校改訂のポイントは何でしょうか。高等学校では、新学習指導要領で教科内容や授業構成が大きく変わります。大学入試とも直結しているので、改訂のポイントをしっかり押さえましょう。

改訂の基本的な考え

教育基本法、学校教育法などを踏まえ、これまでの我が国の学校教育の実践や蓄積を活かし、 子ども達が未来社会を切り拓くための資質・能力を一層確実に育成する試みです。

その際、子ども達に求められる資質・能力とは何かを社会と共有し、連携する「社会に開かれた教育課程」を重視しています。

改訂の前提には、知識および技能の習得と思考力、判断力、表現力等の育成のバランスを重視する現行学習指導要領の枠組みや教育内容を維持があります。その上で、知識の理解の質をさらに高め、確かな学力を育成していきます。

今回の改訂は、「 高大接続改革」と呼ばれる、高等学校教育を含む初等中等教育改革と、大学教育改革が関係しています。両者をつなぐ大学入学者選抜改革の一体的改革の中で実施されるのです。

参考元:高等学校学習指導要領改訂のポイントー文部科学省

教科内容・構成の見直し

高等学校では、教科・科目の構成の見直しが行われます。具体的には、以下の通りです。

  • 国語科の再編(「現代の国語」「言語文化」「論理国語」「文学国語」「国語表現」「古典探究」) 
  • 地理歴史科に新科目追加(「歴史総合」「地理総合」の新設、公民科における「公共」の新設、共通教科「理数」)


教科内容の改善事項は以下の通りです。

言語能力の確実な育成

  • 科目の特性に応じた語彙の確実な習得、主張と論拠の関係や推論の仕方など、情報を的確に 理解し効果的に表現する力の育成(国語)
  • 学習の基盤としての各教科等における言語活動(自らの考えを表現して議論すること、観察や調査などの過程と結果を整理し報告書にまとめること など)の充実


理数教科の充実

  • 理数を学ぶことの有用性の実感や理数への関心を高める観点から、日常生活や社会との関連 を重視を行うとともに、見通しをもった観察、実験を行うことなどの科学的に探究する 学習活動の充実(理科)などの充実により学習の質を向上
  • 必要なデータを収集・分析し、その傾向を踏まえて課題を解決するための統計教育を充実(数学)
  • 将来、学術研究を通じた知の創出をもたらすことができる創造性豊かな人材の育成を目指し、 新たな探究的科目として、「理数探究基礎」及び「理数探究」を新設(理数)


伝統や文化に関する教育の充実

  • 我が国の言語文化に対する理解を深める学習の充実(国語「言語文化」「文学国語」「古典探究」)
  • 政治や経済、社会の変化との関係に着目した我が国の文化の特色(地理歴史)、我が国の先人 の取組や知恵(公民)、武道の充実(保健体育)、和食、和服及び和室など、日本の伝統的な生 活文化の継承・創造に関する内容の充実(家庭)


引用元:高等学校学習指導要領改訂のポイントー文部科学省

まとめ

この記事では、学習指導要領の「生きる力」を中心に、確かな学力や3つの柱について解説しました。

新学習指導要領に変遷した2020年。しかし、コロナ渦で思うように学習指導に当たれない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

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