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【今さら聞けない】3分でICT教育を導入できるようになる完全マニュアルとそのメリット

2021/7/1
【今さら聞けない】3分でICT教育を導入できるようになる完全マニュアルとそのメリット

はじめに

現在教育業界ではICT教育が注目されています。これまでの画一的で受動的な授業スタイルではなく、「主体的で対話的で深い学び」を実践する授業が求められています。そういった授業を実施するために、タブレット導入や情報共有をして、生徒1人ひとりに合わせた個別具体的な学びをICT教育によって実現しようとしています。

「ICT教育の名前は聞くけど具体的にどうすることかは分からない」「教育の質を上げ、よりよい指導を提供したい」というあなたに、ここではICT教育を導入するメリットを紹介します。

ICTとは

ICTとは「Information and Communication Technology」のことで「情報伝達技術」という意味です。
情報や知識の共有伝達に重きをおいており、人と人、人とモノといった「コミュニケーション」の部分が重視されています。

ITとの違いとは

ITとICTの違いは機器の導入か、いかに活用するかの違いです。とはいえITとICTの明確な違いはなく、同じようなものとして使われています。
具体的に言うと、ITは情報技術のことを意味します。そのため、PCのハードウェアやアプリケーション、通信技術やインフラといったシステムの部分をITと指すことが多いです。その点ICTでは「コミュニケーション」、いかに情報技術を活用するかを重視しており、システム自体の導入をIT化といい、ITをいかに活用するかという意味でICTと使うことが多いです。

【文部科学省が推薦】ICT教育導入の目的とは

ICT教育導入の目的は、大きく2つあります。
1つ目は生徒が効果的にICTを活用する学習活動を通じて、各教科の目標を達成することです。
2つ目は子どもたちの情報活用能力を育成することです。
この2つの目的を達成するために日本では急ピッチでICT教育の導入を進めています。

日本と海外でのICT普及率

日本と海外でのICT普及率を比較すると日本はとても遅れています。特に日本の授業でのICT活用率はOECD(経済協力開発機構)内でダントツの最下位です。

引用元:ICT 関連動向の国際比較及び国内外の ICT 利活用先進事例調査_総務省

北欧などの国では1人1台のパソコンで学習を自由に進められるようになっています。どうして日本ではICT教育が普及していないかというと、コストの問題と教員の活用するスキルが無いことがあげられます。

日本でICTを導入している学校

日本でも先駆けてICTを導入している学校があります。
東京にある麹町中学校では、外部のICT教育システムを導入しています。導入したことで、授業の準備などを教育システムが代わりにしてくれ、他の業務に時間をかけることができ、教員の働き方が変わりました。また、生徒の効率的な学習と意欲の増大にも効果があったと言われています。

ICT教育が塾で大活躍する理由

よりひとりひとりに寄り添った学習設計ができるようになるからです。
タブレットと個別の学習を設計する教育システムの導入で先生がこれまで準備に必要だったものが代替され、ひとりひとりの生徒のマネジメントにより集中することができます。
またプロジェクタや電子黒板を導入することで、一斉授業でも板書の必要がなくなり、要点だけをよりわかりやすく伝えられます。
このように生徒にとっても先生にとっても大きなメリットがあり、塾でも幅広く取り入れられています。

生徒にとってのメリット

ICT教育を導入することで生徒には学習意欲や学習の効率が上がるなど、いくつものメリットがあります。ここではそういった生徒にとってのメリットを6つ紹介します。

興味関心が高まる

プロジェクターで動画を流したり、教科書を映し出したりして、そこに書き込むという形をとるだけでも生徒にはより理解しやすくなり、興味関心が高まります。

授業の幅が広がる

これまでの授業では黒板の内容を書き写すだけだったことが、プロジェクタやアプリを活用することで大きく変わります。
たとえば、zoomなどのビデオ機能を使えば、遠くにいる人や他の学校の生徒と交流することができ、海外に住む人の生の英語を聞けるのが魅力です。
このように教室内でも教科書以外での教材となり授業の幅が格段に広がります。

生徒の理解が深まる

タブレットを授業で使うことのメリットは、視覚的・聴覚的に情報を得ることができ理解が深まることです。
算数の立体の問題や理科の実験について動画を観ることや、英語のリスニングをできるようになり、教科書を読むよりも詳細かつ正確です。タブレット学習の導入で、教科書にあるような文字だけの断片的な情報ではなく、複合的な情報によってより生徒の理解が深めることができます。 

授業時間の有効活用

ICTで資料を共有することで板書をとる時間や印刷物の配布時間がなくなります。
他にも集計が大変なアンケートや振り返りなどもGoogleフォームを活用すれば簡単です。
このように情報共有によって他のことに時間を使うことができるようになり時間を有効に活用できます。

荷物の軽減

教科書はデジタル教科書にしてノートだけを持参するようにすれば荷物が大幅に減ります。
他にも授業の配布資料を減らし、整理の必要がなくなれば、プリントがなくなって探すといったことも減るためとても便利です。またデジタル上で管理すれば、タブレットがあると好きな場所で好きな時間に勉強ができます。

ICT機器の基本的な操作方法を習得できる

タブレットやスマホを誰しも持つ時代になり、それらをいかに活用するかが求められています。
そのため日常的に学習の中でICT機器を使うことで基本的な操作性を身につける事が重要です。
基本的なアプリの使い方やタイピングが早くなること、キーボードの使い方といった基礎的なことを身につけることでこれからの時代に対応することができます。

生徒だけではない!指導側のメリットも豊富




生徒には学習意欲や学習の効率が上がるなど、いくつものメリットがありましたが、それは指導する側の先生にとっても同じです。それでは6つの指導側のメリットについて紹介していきます。

最新の情報への切り替えがしやすい

教科書にはない最新のニュースの情報を伝えることや、ニュース動画を視聴し考察するといった授業を導入できます。
社会の授業では昔に起きたことと今起きていることを結びつけて考えることができるので、より生徒にとっては興味を引き学びにつながるでしょう。ICTを活用することで最新の情報をもとにした必要な知識を提供可能です。

一方的な指導の防止

ICTをうまく活用すれば一方的な指導になりません。
一方的に授業を聞くだけの授業スタイルでは生徒の受動的で集中力がなくなったり、記憶の定着にも影響が出ます。
たとえばタブレット学習を取り入れることで、自分で操作しながら学習することでより主体的な学びに繋がります。

より綺麗に整った板書で授業ができる

資料をプロジェクターで投影することでより綺麗に整った板書ができます。
綺麗な板書になることで生徒が復習しやすくなり、板書のわかりやすくまとめることができると生徒ごとの学習の格差を防止することにも繋がります。
板書で苦労する人が多いと思うので、まとまっていて理解しやすい板書をしたいならおすすめです。

時間と労力と人件費の削減

授業中のプリントの配布や板書の必要がなくなることは生徒のメリットのところで説明しました。
実はその他にも授業準備における時間と労力の削減にICTは役立ちます。
たとえば授業プリントの印刷はもちろん必要なくなり、そのプリント自体も他の先生とクラウドで共有すれば準備の時間が格段に減ります。
そうなれば削減できた時間を他の形で生徒に還元でき、人件費の節約にもなりますね。

円滑なコミュニケーションの実現

生徒間や先生同士での情報共有ができることで、情報の伝達がよりスムーズになります。
伝えたこと、伝えていないことが文面で確認することができ、伝え忘れややり忘れることが減ります。また生徒情報を教員全体で把握することで誰でも対応することが可能です。 

ICT教育のデメリット

ここまでICTのメリットを紹介してきましたが、少なからずデメリットもあります。
そこでICT教育のマイナス面を紹介していきます。

ブルーライトによる悪影響

タブレットを使うことによってブルーライトの影響を受けてしまいます。ブルーライトによって、眼精疲労やドライアイ、頭痛を引き起こしたり、視力の低下を招くと言われています。生徒によっては本を読んでも目や頭には問題ないが、タブレットだと目が疲れやすくなったり、頭が痛くなるという場合も出てくるでしょう。これらに関しては、ブルーライトカット効果のある画面フィルムを貼ることで対策ができます。

機器の不具合による授業中断の可能性

機器の不具合で授業が中断しなければならないということはよくあります。
たとえば、「プロジェクタが映らなくなった」「Wi-Fiの調子が悪くなった」「充電が切れてタブレットが使えなくなった」といったことがあります。こういった授業中断による予期せぬ事態の対応が求められるでしょう。

機材の導入コスト

機材の導入コストはICT教育を進める上で大きな課題です。
具体的には、タブレットは2万円ほどから10万円と機種や性能によって値段は大きく変わってきます。それが1人1台となってくると大変な額になります。また、先生が使う電子黒板は20万ほど、プロジェクタも3万から10万円ほどかかります。
その他通信環境も準備が必要です。
このようにICT化を進めるにあたって導入コストはどうしてもかかってしまいます。 

操作に慣れる必要性

生徒側はもちろん先生も操作に慣れておく必要があります。
特に年配の先生で扱いに慣れていない場合には研修の場を設ける必要もあり、誰もが最低限必要なレベルで扱うことが出来ないと授業での質の担保ができないため操作に慣れておく必要があります。

塾で活用できるICT教育




実際に塾で活用するとなった場合に必要になるものを紹介します。大きく分けるとICT教材には2つあります。
1つ目は出力系と呼ばれる何かを投影する本体の部分。
2つ目は入力系と呼ばれる実際にみるものやその媒体です。

出力系

出力系はプロジェクタ、電子黒板の2種類です。プロジェクタはパソコンとつないで画面や映像を投影ができます。電子黒板もパソコンとつないで使用しますが、大きな違いは画面上で書いたり動かしたりすることができるところです。

具体的な活用例としてデジタル教科書を投影することで教科書の内容を板書する手間が省け、重要なところだけを書き出せます。
国語や英語の授業で単語の意味を説明するときや、映像で解説をみるといった活用が可能です。
なによりパソコンと繋がっているため活用の幅をとても広くこれまで以上に授業の表現の幅を広げられます。

入力系

入力系は教科書準拠デジタルコンテンツ、実物投影機、CDなどがあります。教科書準拠デジタルコンテンツはプロジェクタに投影して使います。

実物投影機は理科や算数の授業で手元にある実験器具や図形などを映し、それをプロジェクタで投影してみんなで観れる器具です。実物投影機を使えば、実験器具を一人ひとり持っていなくても、教師が1人手元を映して投影することで実際に近い形で観察できます。

ICT教材活用具体例

小中全学年国語

国語の授業ではプロジェクタを使って発表をすることが効果的です。
教科書の内容に関してプレゼン資料を作成し発表することで、自分の伝えたいことをまとめ、わかりやすく発表する練習になります。

中学校理科

動画コンテンツを活用し実験を映像で体験できます。実験で器具が準備できないものや希少なものを安全かつ確実に学習可能です。また、天気の授業においてアメダスを活用しリアルタイムでの雲の動きを追うことで、風向きや風向、雨量についてイメージしやすくなります。

中学校数学

いろいろな関数のグラフをシミュレーションソフトで作成します。
たとえば、式の形を選んで y=x+1 の定数部分を設定したりすることができたり、グラフを掴んで変形や移動させたりも可能です。
頭で考えても難しいことを実際に自分で動かすことによってイメージしやすくなります。

中学校英語

道案内の授業でGoogleマップを活用した方法があります。
住んでいる街で道案内したり、アメリカにある実際の街で通りの名前を使ってみるなど、より現実に近い形で練習することができます。

まとめ

ICT教育を導入することで、学習内容への興味関心が高まり、より主体的に生徒が学習する環境を整えることができます。また塾を運営するなかでの授業準備や個別最適な指導をサポートし、より一人ひとりの学びに合った学習システムを構築可能です。生徒と先生の双方にとってメリットがあるICTをいかに活用するかによって、その効果も大きく変わってきます。そのため、ICT活用の理解を深め実践し、理想の教育の形の実現に活かしましょう。