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不登校支援ボランティアをしたい!全国の不登校支援ボランティアをご紹介
現在、日本では不登校の児童・生徒が8年連続で増え続けています。不登校傾向の児童・生徒も含めると、中学生だけで33万人もいると言われています。
不登校の子ども達の選択肢はフリースクールや教育支援センターに通うなど、少しずつ増えてきていますが、まだまだ解決には至っていない状況です。
このような状況の中で、不登校の子ども達を救いたいと思い「不登校支援ボランティア」を考えている方もいるのではないでしょうか。この記事では、不登校の現状・課題から、各都道府県のフリースクールボランティアの情報まで解説します。
出典元:不登校傾向にある子どもの実態調|日本財団
不登校の現状・課題
不登校支援のボランティアを始める前に、不登校の現状や課題を把握しておくことは大切です。ここからは、不登校の児童・生徒数や不登校の原因・理由について解説します。
不登校の児童・生徒数
文部科学省の「問題行動・不登校調査」では、2020年度に30日以上登校せず「不登校」とみなされた小中学生は、19万6127人と判明しました。この数字は、前年度より8・2%増加で、過去最多です。
原因はコロナ渦による一斉休校やオンライン授業への切替えによる生活の変化により、子ども達の心身に不調をきたしたと推測できます。
不登校児童・生徒を年代別に見てみましょう。不登校の小学生は6万3350人で、前年比1万人増でした。中学生は13万2777人で、前年比4855人増です。
欠席日数で見ると、不登校生の55%が90日以上の長期欠席をしていたことがわかりました。不登校の小中学生は2013年から8年連続で増加し、1000人あたりの不登校者数は20.5人で、前年比1.7人増でした。
参考元:朝日新聞デジタル 不登校と自殺者が過去最多に 小中学生、コロナ禍の不調が浮き彫りに
不登校の原因・理由
文部科学省「令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」を見てみると、不登校の原因・理由には、無気力不安の割合が大きいことがわかりました。
次に、生活リズムの乱れ・非行・遊びといじめを除く友人関係をめぐる問題が続いています。
出典元:文部科学省 令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要
これらの原因・理由を「学校」「家庭」「心身」の3つに大別し、詳しく要因を見ていきましょう。
学校が要因の場合は、友人・教師との関係や学業への遅れが考えられます。人間関係ではいじめまではいかない関係性の悪化やちょっとしたいさかいも含まれるでしょう。
家庭が要因の場合は、家庭の経済状況、親との別離不安、家庭内不和、生活習慣が考えられます。最後に心身の要因は、病気、体質、発達障害などが挙げられるでしょう。
不登校生の原因・理由を改名するにはこれらの要因を把握して、カウンセリングすることが大切です。
不登校児童生徒に対する支援事業
文部科学省では、不登校児童生徒に対する支援事業が令和2年度に発表されました。具体的には以下の通りです。
■ 不登校児童生徒支援に係る関係機関の連携体制の整備
1. 不登校に係る相談窓口を教育支援センターに整備
2. 教育支援センター を中心とした教育委員会等と関係機関、フリースクール等の民間団体等の連携に よる不登校児童生徒の支援体制の整備
■不登校児童生徒支援協議会等を設置
1. 関係機関との連携を支援するコーディネーター等の配置
■ 学校以外の場における不登校児童生徒の支援の推進
1. 自治体が行う不登校児童生徒に対する支援の推進
2. フリースクール等の民間団体と連携した保護者学習会や研修等の実施
3. 教育支援センターにおける相談・支援体制の強化
その他、スクールカウンセラー・ソーシャルワーカーの配置やサポートスタッフの配置、不登校児童生徒への取り組む私立学校への支援が国の事業として決定しました。
引用元:文部科学省 不登校児童生徒への 支援について
全国の不登校支援のボランティア団体を紹介
不登校支援のボランテイア団体は全国にさまざまにあります。また、コロナ渦ではオンラインでサポートを行っている団体もあり、活動内容も幅広いです。そこでここからは、全国の不登校支援のボランティア団体を紹介します。
- NPO法人カタリバ
NPOカタリバは学校・放課後・地域・行政など、10代を取り巻く環境問題の解決に働きかける団体です。
活動内容は多岐に渡ります。経済的事情を抱える家庭へオンラインで学習機会を与える「キッカケプログラム」やPDCAを通じた非認知能力の拡大を重視した施設「ラーニングセンター」の設立などです。
NPO法人カタリバは、このように学校に多様な出会いと学びの機会を届け、社会に10代の居場所と出番をつくるための活動に取り組んでいます。
参考元:認定NPO法人カタリバ|未来は、つくれる。
- 登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク
登校拒否・不登校を考える全国ネットワークは、不登校をめぐる諸課題に対して、子どもの権利を尊重する立場に立ち、不登校に関係する団体及び個人を支援する法人です。
交流・学習する機会を提供する事業を行い、子どもが安心して育つ社会作りに寄与することを目的としています。
活動分野は、保健・医療・福祉、学術・文化・芸術、スポーツ、人権・平和、子どもの健全育成、連絡・助言・援助などと幅広いです。
参考元:登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク|NPO法人ポータルサイト内閣府NPOホームページ
- NPO法人生きる生きる
NPO法人生きる生きるは、現代の教育や社会に馴染めず不登校になった子ども達の回復プログラムの開発研究、支援ネットワークの構築や人材育成を行う法人です。
事業内容は、フリースクールの設置、交流活動・キャンプの実施、就労支援など幅広いです。
特に、フリースクールのユニークなプログラムはNPO法人生きる生きるの特徴です。絵や音楽、詩などの創作・表現を通して生きる力を育てる内容になっています。
参考元:NPO法人生きる生きる
【都道府県別】フリースクールボランティア
何らかの理由で学校に行けない子ども達が、学校の代わりに過ごすフリースクール。現代では、各都道府県にフリースクールが存在しています。ここからは、京都と神奈川のフリースクールボランティアを紹介します。
京都でのフリースクールボランティア
京都市市民活動総合センターでは、継続的に活動できるフリースクールのスタッフを募集しています。
フリースークールの提供は、NPO 法人 京都教育サポートセンター (KSCE) です。学校や社会になじみにくい子ども達が、さまざまな経験を通して生きていく勇気と自信を培うためのフリースクールです。
活動内容は、学習サポート・居場所提供・レクリエーションイベント・社会活動・家庭訪問・家庭教師・各種相談・心理相談などです。
参考元:フリースクールボランティアスタッフ募集>>京都市民活動総合センター
神奈川でのフリースクールボランティア
神奈川県横浜市には、子ども達に生きる力を養ってもらう「フリースクール楠の木学園」ががあります。
楠の木学園では、3学年ごとの中等部、高等部、就労に向けて2 年間取り組む専攻科があり、子どもたちは学校と同じように学習に励むことができます。
また、学園行事スケジュールも充実しています。専攻科合宿、クリスマス会、学園発表会など、子ども達にさまざまな経験を提供するのがフリースクール楠の木学園です。
参考元:フリースクール横浜|NPO法人楠の木学園
【都道府県別】不登校支援ボランティア
不登校支援ボランティアは各都道府県によって特色があり、団体の思いや願いを理解しながら活動することが大切です。ここからは、都道府県別に不登校支援ボランティアを紹介します。
東京での不登校支援ボランティア
前述したNPO法人カタリバでは、不登校支援ボランティアスタッフを募集しています。
カタリバは2016年より、東京都足立区にて困難を抱えた子ども達のサードプレイスとして「アダチベース」を2拠点運営しています。区との連携を深める中で、2018年アダチベースのひとつで不登校の子ども達を対象とした事業を立ち上げました。
2021年には、アダチベースのもう1つの拠点でも不登校の児童・生徒を支援する事業を立ち上げることとなり、新しい拠点での事業作りに尽力してくれる人を募集しています。
参考元:不登校の小中学生に居場所をつくる、拠点立ち上げスタッフ
大阪での不登校支援ボランティア
国内最大級のNPO・社会的企業のボランティア・職員/バイトの情報サイト「activo」では、不登校支援に関する大阪でのボランティア情報を掲載しています。
中高生の学習支援・居場所支援スタッフやフリースクールの運営、引きこもり語り手などさまざまな不登校支援ボランティアがあります。
activoでは、条件や場所で検索できるため、柔軟に大阪での不登校支援ボランティアを探せるでしょう。
参考元:不登校に関する大阪でのボランティア募集ーActivo
福岡での不登校支援ボランティア
「福岡県NPO・ボランティアセンターふくおか協働生涯学習広場」では、宗像市での不登校支援のボランティアを募集しています。
宗像市での活動は、当事者やその家族のための居場所作りです。
宗像市で活動する5団体(むなかた市民大学ゆめおり、あったかママすぽっと、かたつむりの会、むなかた福祉研究会、メイクハッピー&ピース)が連携し、保護者のための居場所づくりを進めています。
月1回ペースで「ここほっとカフェ」を開催し、孤立しがちな保護者が日頃の思いや悩みを語り合う場を設けています。
参考元:不登校支援のためのネットワークづくりー福岡県NPOボランティアセンター
埼玉での不登校支援ボランティア
埼玉県教育委員会では、いじめ・不登校等、児童生徒の生徒指導上の諸課題への対応を行う「スチューデントサポーター派遣事業」があります。
相談室や保健室などに登校する児童生徒や市町村の教育支援センター(適応指導教室)へ通級する子ども達に対応するため、心理学等を履修する学生や教員を志望する学生をボランティア(スチューデントサポーター)を派遣する事業です。
令和3年度地点でスチューデントサポーターを必要としている市町村は30近くあるため、需要のある派遣事業と言えるでしょう。
参考元:スチューデントサポーター派遣事業ー埼玉県教育委員会
まとめ
この記事では、不登校の現状・課題から、各都道府県のフリースクールボランティアの情報まで解説しました。不登校支援は全国で拡大しているものの、まだまだ支援が不足している現状です。
しかし、ボランティアで不登校支援をしながら生計を立てるのは難しいでしょう。そこで、オンライン家庭教師のマナリンクではボランティアをしながら平日の昼間はオンライン家庭教師で生計を立てる働き方を推奨しています。
オンライン家庭教師を通しても不登校の子ども達と関わることができるため、仕事を通しても支援ができるのです。
様々な先生がマナリンクで不登校生徒のサポートを行っております。不登校生徒向けに指導を行っているオンライン家庭教師はこちら
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こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。