塾講師の正社員ってどんな仕事?どんな人に向いてる?
仕事内容
一口に塾と言っても、塾には色々な種類があります。
難関校受験のための受験に特化した塾、勉強が苦手な子どもが学校の勉強についていけるようにするための塾、クラス分けなどをして幅広い学力の子どもに対応する塾。
他にも、集団授業を行う塾、少人数/個別で授業を行う塾、有名な大手の塾、個人経営の小さな塾など、様々です。近年では、科目特化型の塾もあり、数学だけ、英語だけを教える塾というのも出てきています。対象の子どもが小学生か高校生か、もしくは浪人生かによっても塾の雰囲気は異なります。
そのため、どの塾で働くかによって仕事内容は変わってきますが、ここでは基本的な塾での仕事の流れを紹介します。
まず、行う仕事は以下の通りです。
- 授業準備
- 授業
- 宿題、提出物の採点と添削
- 学習指導
- 進路指導
どこの塾で社員になったとしても、授業の準備作業は必ず必要な作業です。授業でどの問題を解説するか、どう解説するか、授業の時間配分、子どもたちに質問されそうな部分の予測などが必要です。
たいていの塾では、指定のテキストを使用しているので、自分で問題を作ったり解説プリントを作ったりという作業は無い場合が多いです。授業準備では、テキストを読み込んで理解し、子どもから質問された場合に対応できるようにしておきます。
授業実施の際、集団授業の場合は予定したペースで進めつつ、子どもたちが理解しているかどうかを確認しながらやっていく必要があります。子どもの理解が追いついていないとわかった場合には、予定していた授業の進め方を変更しなければなりません。臨機応変に物事を進められる力があると塾講師としてうまく働けます。
少人数授業、個人授業の場合は、その子が何を理解していて何を理解していないのかを探る力が必要です。集団授業よりもコミュニケーションが多いので、子どもとのコミュニケーションを円滑に進められる人柄が求められます。
授業後、宿題や課題を出して回収した場合は添削の作業もします。ただ丸付けをするのではなく、子どもの回答を見てその子は何を理解していないのか、なぜそのような間違いをしたのかを見つけ出すことが求められます。
成績が伸び悩む子どもや、やる気を失っている子どもがいたら、学習の仕方やモチベーションの保ち方を話すこともあります。その子の性格を見極めて適切な声掛けをしましょう。
塾の先生の大きな仕事の1つとして、進路指導が上げられます。進路指導をするためには、その地域の学校についての情報を知っておく必要があります。偏差値以外の学校に関する詳しい情報を持っていることで、適切な進路指導ができるでしょう。
特に、学校の最寄り駅や、駅からの距離などは重要な情報なので覚えておきましょう。
進路指導の際には、子どもの親との面談も行います。その子の現状の学力と、合格のために必要な学力を比較し、目標達成のために必要な学習は何か考えることが必要です。また、時には目標達成が難しく、志望校を変えるように提案をしなければなりません。冷静に分析をして、子どもを保護者に最適な進路を提案するのは、塾講師の重要な仕事のひとつです。
出勤日数、繁忙時期、閑散期
塾の授業は子どもの学校がない時間帯に行われます。
そのため、始業時間が他の仕事よりも遅く、終業時間も遅いのが一般的です。
<塾講師のスケジュール>
13:00 出社
~18:00 授業準備、講師ミーティング
22:00 授業終了
23:00 片付け、退社
遅い時間まで授業があるため、終電ギリギリまで働くことも普通です。
また、長期休みの期間には夏期講習や冬期講習があるため朝から授業が入る場合もあり、土日も朝から授業をする塾もあります。
塾講師の繁忙期は、大学受験、高校受験直前の12月1月2月です。その後の3月4月がは既存の生徒が卒業してしまったあと新しい生徒を呼び込む時期ですが、この時期が閑散期と言えます。
しかし、閑散期であっても土日に授業があるのは当たり前で、集団授業の塾であれば特に、生徒数が少ない時期でも授業回数に変化はありません。そのため、塾講師は平日に休みを取り、土日は出勤するというのが普通です。土日出勤が当たり前の職種なため、休日出勤手当ても無い場合が多いです。休日出勤手当の有無は、就職前に必ず確認しておきましょう。
給料
塾講師の平均年収は、380万円とあまり高くありません。
日本人全体の平均年収、高校教師、小学校教師と比較しても、以下の通りです。
出典 国税庁 民間給与実態調査
塾講師の給与は、一般的に新卒の時点では他の職業よりも高いですが、昇給が緩やかなため30代、40代になったときの給与は他の職業の同年代の人よりも低くなってしまいます。
そのため、塾講師として働く人は、個人的に家庭教師をやったり、副業をしたりして塾講師以外の仕事で収入を得ている人が多いです。平日午前の授業の無い時間に副業ができるのは、塾講師ならではです。
やりがい
塾講師のやりがいは、やはり受け持った子どもの成績が上がったとき、志望校に合格したときに感じることができます。テストの点数も、受験の合否もはっきり目に見えるものなので、達成感を味わうことができます。
他にも、進路相談をした生徒が、進学した学校で楽しく過ごしていると伝えに来てくれたときや、わからなかった問題がわかるようになったと喜んでいる子どもたちを見たときに、塾講師としてのやりがいを感じられます。
学校の先生以外の仕事で、子どもたちと近い距離でコミュニケーションができる仕事は多くありません。塾講師は、その数少ない仕事のうちの1つで、子どもたちの成長を見届けられるのはこの仕事の魅力です。
大変なこと
やりがいがたくさんある分、塾講師の仕事は大変なことも多くあります。
・子どもの成績が思うように伸びない
・営業をしなければならない時がある
・夜遅い時間までの勤務
・家族と休みが合わない
・給料が少ない
・毎年新しい生徒が来るので、覚えることが多い
先にも書いたように、塾講師は遅い時間までの勤務があり、土日休みも無く、さらに給料が少ない仕事です。そのため、年齢が上がるにつれ塾講師を辞める人は多いです。
また、正社員の塾講師は集客をする必要があるため、子どもにより多くの授業を受講するように勧めるといった営業をしなければならないこともあります。それが嫌で塾講師を辞職する人も少なくありません。営業をするというのは、アルバイトと正社員との違いですね。
向いている人/向いていない人
これらの塾講師のやりがい、大変なことを踏まえて正社員として働くのに向いている人と向いていない人を上げると、
<向いている人>
・子どもが好きで、子どもと関わる仕事がしたい人
・人前で話すことが得意な人
・夜型の生活で、遅い時間までの仕事に抵抗が無い人
・営業することに抵抗がない人
・副業で収入を得られるようなスキルのある人
<向いていない人>
・ライフワークバランスを保ちたい人
・規則正しい生活をしたい人
・副業などをせずに本業だけをしたい人
子どもたちのためならハードワークでも構わない!という方は、塾講師の仕事を楽しめるでしょう。また、副業をしながら働ける体力のある人も、塾講師の低収入という問題を解決できるので塾講師に向いています。
反面、ライフワークバランスを重要視する方には塾講師の仕事は向きません。家族との時間を大切にしたい人にも、平日休みで夜遅くまでの塾講師の仕事はおすすめできません。
正社員になるために必要なこと
塾講師の正社員になるために、必要な資格は特にありません。
教員免許を持っている人や、教員として働いた経験のある人は優遇される場合もありますが、それらの経験がなくても塾講師になることはできますし、そのような方はたくさんいらっしゃいます。
ただし、ハイレベルな学校の受験対策を行う塾に限っては、子どもたちが目指す学校よりも高いレベルの学校を出ていることが必要とされることが多いです。医学部受験対策の塾では医学部出身であること、中学受験対策の塾では中学受験の経験がることが求められたりします。
それ以外の塾では先生の出身校よりも教える技術が重視されます。
塾講師になるには、子どもたちが理解しやすい教え方ができ、子どもが話しやすいような明るい人柄であることが大切です。
オンライン家庭教師とは
正社員として塾講師になることに興味があったけど、自分には向いてなさそう…
塾講師になりたいけど、副業はどうしよう…
そのような方には、オンライン家庭教師の仕事がおすすめです。オンライン家庭教師とは、Zoomなどを使ってインターネットを通して子どもに勉強を教える先生のことです。オンライン家庭教師であれば、ライフワークバランスを保ちながら働くことができるので、塾講師に向いていない人でも自分のページで働くことができます。好きな時間だけ授業を入れられるので、 オンライン家庭教師を本業にすることも、副業にすることもできます。
マナリンク
オンライン家庭教師の会社はたくさんありますが、その中でもマナリンクがおすすめです。
マナリンクでは、
・指導日数を自由に決められる
・指導の料金を自由に決められる
・手数料は30%だけ
・先生同士の交流があるので、在宅ワークでも1人きりで働く感じがしない
といったメリットがあります。
自由なペースで働き、ワークライフワークバランスを保ちながら高収入も目指せるマナリンクでのオンライン家庭教師は、塾講師を目指す方にぜひ検討していただきたいお仕事です。
マナリンク公式サイト
マナリンク先生向けサイト
まとめ
いかがでしたでしょうか?
塾講師はとてもやりがいがありますが、その分大変な仕事でもあります。
子どもたちの成長を楽しみながら一緒に切磋琢磨できるオンライン家庭教師の仕事も、ぜひ検討してみてください!
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こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。