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【社会人枠ってあるの?】社会人から教員への転職方法と難易度とは

2022/8/12
【社会人枠ってあるの?】社会人から教員への転職方法と難易度とは

はじめに

大学では教員免許状は取得しなかったけれど、社会人になってから教師になりたいと考える方は少なくありません。しかし社会人になってから、教員を目指すことはできるのでしょうか。
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実は教員には社会人枠というものがあり、社会人になってからでも教師になることができます。そこで今回は教師になるにはどうすればいいかについて詳しく解説してきます。ぜひ参考にして夢の教師への一歩を踏み出してください。

教員の種類


教師には大きく分けて3つの種類があります。公立と私立の正規の職員、そして講師です。

公立の正規雇用の教員

公立の正規雇用の教員は地方自治体で実施される教員採用試験に合格した人がなれます。採用されれば地方公務員として教師の仕事をします。そのため副業は禁止されています。

私立学校の教員

私立学校の教員は学校と契約します。そのため公立の学校の教員採用試験ではなく個別の試験で採用が決まります。

講師

講師には常勤と非常勤の2種類あります。常勤は正規雇用の教員と同じ仕事内容ですが、年単位で学校との契約になります。また非常勤は授業の1コマ単位で給料が発生し、副業が可能なのが特徴です。

教員になるために必要なもの

教員になるためには教員免許状の取得採用試験に合格する2つのステップがあります。免許状はどの学校でも共通して必要ですが、採用に関しては公立と私立で異なり、また講師の場合でも異なります。教員になるために必要な免許状と採用試験、講師登録について説明します。

教員免許状

教員になるためには教員として認められるための免許状が必要です。大学等で必要な教職課程と単位を修得し卒業すれば授与されます。

公立学校の場合:教員採用試験に合格する

公立学校の教員採用試験は都道府県や政令指定都市の教育委員会がそれぞれ実施しています。小・中・高のいずれかと、どの教科かによって選考がなされます。学校種や教科によって試験の合格率に変化が大きいです。

私立学校の場合:各学校の試験に合格する

私立学校の場合は、各学校や法人単位で採用が行われております。教員適性検査を受験し、その後各学校で面接をし採用、という流れが一般的です。

講師の場合:講師登録する

講師の場合は都道府県や市区町村単位で講師登録をします。登録をして各校から空きがあれば声がかかるようになっています。または母校や知人からの紹介で決まることもあります。

教員免許状の種類

教員免許状は大きく分けると3種類あります。

  • 普通免許状
  • 特別免許状
  • 臨時免許状

3種類の免許状のそれぞれの特徴について紹介します。

普通免許状

普通免許状とは、大学での教職課程の履修で単位を修得することで得られる免許状です。学位と単位数によって3種類に分かれ、専修免許状、一種免許状、二種免許状があります。大学院が専修、大学が一種、短大が二種という認識で充分です。また二種では高校教員にはなれないため注意が必要です。免許状を取得すればすべての都道府県で教員として勤務することができ、また、取得から10年間有効です。

特別免許状

特別免許状は普通免許状を持っていない人に与えられる特別なものです。地方自治体の教育委員会が試験を担当します。試験では担当教科に関する専門的知識と経験があるかが判断されます。知識と経験が充分であれば「教育職員検定」の合格を認め、3年間の期限付きで特別免許状が授与されます。現在は特別免許状の活用拡大が推進されており、授与件数は年々増加傾向にあります。

臨時免許状

普通免許状を持っている人を採用できない場合に限り、例外的に授与される助教諭の免許状です。こちらも特別免許状と同じく教育職員検定に合格している必要があります。

教員免許状の取り方


教員免許状の取り方にはいくつか方法があります。一般的なものは大学で単位を取得し卒業することです。そのほかには社会人経験のある人を優遇する制度があります。免許状を取得するための大学入試についてと単位について見ていきましょう。

大学で教職課程を履修する

教員免許状の取り方は、大学で教職課程を取り、実習を含む必要単位を取得し卒業すれば取得できます。教職課程では教育分野について広く学んだり、科目毎の教授法についてや授業計画について学んだりします。単位の合計は実習と合わせて50単位ほどです。

一般入試試験

大学への進学で最も一般的なのが、大学の個別試験や共通テストで合格基準を上回ることで入学できる一般入試です。一般入試の他にも推薦入試やAO入試といった学習成績以外を評価し合否を判定する試験制度もあります。

社会人向け入試

社会人向け入試とは、通常の大学入試とは別で社会人枠を設けて実施します。社会人入試の特徴は一般の入試よりも受験科目数が減り入学への意欲や目的を重視している点です。会社員をしながらでも入試の準備をしたい方にはありがたい入試制度ですね。

学士入学

学士入学とは、大学を卒業した人を対象に再度大学に通うための入学制度です。通常大学に4年間通うところを3年次からの編入という形で大学に通うことができます。効率よく学び直しや新しい分野や資格取得のための要件を満たす人に向いた制度です。

科目等履修

科目等履修とは自分が取りたい科目だけ履修できる大学の制度です。科目等履修は、すでに大学を卒業していて、教職課程の単位だけを取りたい人や追加で他の教科の免許も取りたい人におすすめです。

通信制で取得

会社を辞めて4年間大学に通うことが難しいという人には通信制で取得するという方法があります。通信制なので受けたいときに講義を受けることができます。また休日に講義を受け課題を提出し、スクーリングで指定の日に実技などを学べるのが特徴です。

教員資格認定試験

教員資格認定試験は聞いたことがない人が多いのではないでしょうか。教員資格認定試験とは、

広く一般社会に人材を求め、教員の確保を図るため、大学等における通常の教員養成のコースを歩んできたか否かを問わず、教員として必要な資質、能力を有すると認められた者に教員への道を開くために文部科学省が開催している試験です。

引用元:教員資格認定試験/NITS
要するに、大学で教職課程を履修していなくても、知識と資質と能力があれば教員になれるという試験です。これまでは教職課程がないと教員にはなれなかったので、認定試験は画期的な制度です。一方で注意点としては二種免許を取得することになるため、高校での教員になれません。小学校や中学校の先生を目指す人は選択肢の1つになりますね。

教員採用試験とは

ここまでは教員免許状の話をしてきましたが、次は教員採用試験についてです。教員採用試験とは、公立学校の教員を採用するための試験です。略して「教採」と呼ばれるこの試験を合格すると、地方公務員として働くことができます。

倍率

教員採用試験の倍率は小・中・高で異なります。令和2年度のデータでは、

  • 小学校:2.7倍
  • 中学校:5.0倍
  • 高等学校:6.1倍

と高校がもっとも倍率が高い傾向にありました。また、前年度よりもいずれも低い傾向でした。理由としては受験者数の減少が大きく、また、中学高校では採用者の増加も関係しています。合格倍率に関しては地方自治体で大きく異なります。都会ほど学校数が多く職員数も増えるので合格しやすい傾向です。一方で地方の地元に戻って採用となると難しい場合もあります。また科目によっても採用数が異なってくるので注意が必要です。特に社会科や副教科・実技教科と呼ばれる美術や音楽などは合格難易度が高いので、目指す人は試験対策がより必要になるでしょう。
参照:令和2年度(令和元年実施)顔率学校教員採用試験の実施状況のポイントー文部科学省
試験内容は一般的に以下4つで構成されています。

  • 筆記試験
  • 面接試験
  • 実技試験
  • 適性検査

筆記試験では教職教養と一般教養と専門教養と論作文が問われます。面接試験は個人や集団面接、模擬授業などです。また実技試験は体育、音楽、英語などの科目で実施されます。適性検査は教員の資質として必要な特性について検査します。

年齢制限は?

受験可能な年齢制限は自治体によって異なりますが、あります。40代や50代だと制限がか蹴られる場合があります。しかし、最近は制限が緩和されたり、廃止になってきており、年齢に関係なく幅広く経験豊富な人材を募集しているのが最近の傾向です。

社会人枠はある?

教員採用試験に社会人枠は「あります」。自治体によっては一部試験の免除や特別免許状の活用ができるのが特徴です。また教員になる人は社会経験がないことが多く、一部では問題視されています。そこで一度社会人としてビジネスやサービスについて培った経験を活かし、別視点での授業設計や学校運営の改革といったニーズが求めれられいます。

社会人特別選考とは

社会人経験、国際貢献活動やスポーツや文化など、多様な経験や専門的な知識がある人を対象とした試験です。例えば、青年海外協力隊をしていた人で英語や社会科を担当でる人やスポーツで全国大会の経験があり指導に活かせるといったことです。

民間企業勤務経験者の合格率


出典元:令和元年度公立学校教員採用試験の実施状況ー文部科学省
社会人特別選考での採用者全体の中で、実際の教員としての職務経験がある人が約50%なのに対して、民間企業経験者は約5%と少数です。また合格率も自治体にもよりますが30%ほどと言われています。社員経験がありビジネスを一度経験している人が学校教育に関わるニーズがあると言われているものの、まだまだ実際に働いている人が少ないのが現状です。しかし民間企業経験者の割合は少しずつ増加傾向にあるので、チャンスは確実にあります。


社会人経験も大事だが、子どもとか変わった経験も必要

社会人としての経験は教員として働くなかで活かせることが多いです。しかし生徒と関わる上で子どもたちと関わる経験もとても重要になってきます。日常的に子供と関わることがなかった人は始めた頃は苦労することが多いそうです。生徒とのコミュニケーションの取り方や生徒を巻き込んだ授業の進め方は始めのうちは戸惑うことが多いでしょう。そのため子供と接する機会を増やし、子供の考え方や行動をよく観察することが大切です。

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ではどうすれば児童や生徒と接する機会を増やすことができるでしょうか。その1つの方法がオンライン家庭教師です。教員になるには教職をとる必要があるため、大学に再入学する場合は休職か退職しなければなりません。また他の免許状取得方法に関しても勉強時間を考えると、今の仕事を続けながらは難しいです。ただ教員になるまで費用がかかるので収入は0にしてしまうのも現実的でもないですよね。

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