タブレットを塾で導入するメリットやおすすめサービスは?導入ポイントまで徹底解説
総務省の「ICTドリームスクール懇談会中間まとめ(案)」では、各学校での1教室あたりの電子黒板台数が明らかになりました。結果は、以下の通りです。
出典元:総務省「ICTドリームスクール懇談会中間まとめ(案)」
上記のグラフから分かる通り、年々電子黒板の普及率は上昇しています。また、インターネット(30Mbps以上)の接続率も、年々上昇しているのをご存知でしょうか。平成19年度は35%だった数値が、平成26年度には2倍以上の79.1%になりました。
日本のICT普及率は諸外国に比べて劣っていますが、それでもICT機器普及率は急速に上昇しています。特にタブレットの使用は、新型コロナウイルスの影響もあって、拡大が加速していると予想できます。
さらに、ICT機器やタブレットの普及は、学校だけでなく多くの学習塾で導入が加速しています。タブレットを含むICT機器の導入は、オンライン授業を可能にするだけでなく、業務改善や学習進捗の可視化など、さまざまなメリットをもたらしてくれるからです。
しかし、タブレットを自塾で導入しようと思っても、金額やメリットの活用など導入ハードルが高いはずです。そこで、今回はタブレット導入を塾で検討されている方に向けて、タブレットを塾で導入するメリットやおすすめの学習サービスを紹介します。
この記事を読んでいただければ、タブレットを塾で導入する際のポイントまで理解できます。
タブレットを塾で導入するメリット5つ
ここからは、タブレットを塾で導入するメリット5つを紹介します。
1. 紙媒体ではできない学習ができる
2. 学習の進捗をタイムリーに確認できる
3. ゲーム感覚で学習できる
4. 反復学習をスムーズに取り込める
5. 塾以外でも学習できるようになる
タブレットを導入するメリットを理解することで、導入後スムーズにタブレットを活用できるでしょう。それぞれ詳しく解説します。
1. 紙媒体ではできない学習ができる
「紙媒体ではできない学習ができる」のは、タブレットを塾で利用するメリットです。
タブレットは紙媒体と異なり、学びたい単元をすぐに手元に映し出せるからです。紙媒体では、必要な学習情報や問題を詰め込むと、かなり分厚いテキストになってしまいますね。
しかし、タブレットでは「つまみ食い学習」のように、必要な箇所を検索ひとつで映し出し、その部分だけ学習できる紙媒体ではできない学習を実現できます。
そのため、持ち運びも大変ではなく、効率の良い学習を提供できます。
2. 学習の進捗をタイムリーに確認できる
「学習の進捗をタイムリーに確認できる」のも、タブレットを塾で利用するメリットです。
タブレットのカリキュラムは、ステップ形式で見える化できます。カリキュラムの進捗は、
自分がゴールに対してどこまで進んだのか、あとどれくらいの内容が残っているのかを、自分も第三者も把握することが可能です。
そのため、保護者様も「うちの子、本当に勉強しているの?」「どれくらい勉強できているの?」と心配する要素がなくなり、保護者面談もスムーズになります。
また、タブレット学習は、問題を解く→説を解く→演習を解くのがひとつの流れになっています。その流れの中で、自分のミスの傾向を統計的に出すことが可能です。
学習進捗や苦手分野は、データとして保存されるため、テスト前にまとめて復習したり、1年前と比較してどれくらい進んだのか把握できたりします。
3. ゲーム感覚で学習できる
「ゲーム感覚で学習できる」ため、子ども達の学習モチベーションを上げやすいのも、塾でタブレットを導入するメリットでしょう。
タブレットで学習するアプリには専用のキャラクターが出てきたり、当てはめ式で計算や漢字練習ができたりするなど、ゲーム感覚で楽しく学習できます。
そのため、タブレット学習は、「勉強が苦手と感じる子ども」や「すぐに勉強に飽きてしまう子ども」にも向いています。
4. 反復学習をスムーズに取り込める
「反復学習をスムーズに取り込める」のも、タブレット学習のメリットです。
基本的にタブレットで学習アプリを開くと、学習できるカリキュラムが一覧化されています。子ども達は復習するために、わざわざ前の学年のテキストを開く手間はなく、スムーズに反復学習に取り組めるのです。
5. 塾以外でも学習できるようになる
「塾以外でも学習できるようになる」ため、学習の幅が広がるのもタブレット学習のメリットです。
通信環境さえあれば、どこでも学習できるため、塾までの移動時間や前の授業の間の待ち時間の有効活用につながります。
また、塾の宿題も、タブレットから出すことができるので、宿題の進捗確認や提出状況の確認もスムーズに行えます。
【タブレットを塾で導入】学習サービス比較
タブレットを塾で導入するにあたり、学習サービスを検討されると、学習進捗の管理や授業内容の提供もスムーズです。ここからは、塾でのタブレット導入におすすめのサービスを3つ厳選し、それぞれの特徴を紹介します。
1. Think!Think!(シンクシンク)
2. 学研iコース
3. 進研ゼミ
各学習サービスの特徴を理解して、自塾に最適なタブレットサービスを選びましょう。
1. Think!Think!(シンクシンク)
Think!Think!(シンクシンク)は、思考センスやイメージ力育成のために作られたタブレット学習アプリです。Think!Think!(シンクシンク)の対象年齢は、5歳〜10歳。
すでに多くの小学校や学習塾で導入されており、ユーザー数は世界各国で100万人以上います。
また、「空間認識」「平面認識」「試行錯誤」「論理」「数的処理」の5分野に分類された問題が収録されてるのが特徴です。その数は、120種20,000問以上で、勉強が苦手な子どもでも、飽きずに楽しく学習できる仕組みになっています。
さらに、1日10分の程度の回数制限付きなので、学習塾全体でペースを合わせて進められるのも導入メリットのひとつです。
2. 学研iコース
学研iコースは、「視覚」「聴覚」「触覚」をまんべんなく刺激しながら、子供たちの学習意欲を向上できるタブレット学習サービスを提供しています。
ひとり一人に合わせて、タブレットの使い方を変えられるのが特徴で、紙の教材を見ながら進められたり、図を書きながら理解力を深められたりするなど、調整が効きます。
そのため、「さまざまなタイプの生徒がいて、対応に悩んでいる学習塾」におすすめです。
3. 進研ゼミ
子ども用通信教材の代表として知られている進研ゼミでは、スマイルゼミ小学生コースとして「チャレンジタッチ」と呼ばれるタブレット学習を提供しています。
専用端末の「チャレンジパッド」を使い、1日10分から気軽に学習できるのが特徴です。全ての単元でわかりやすい説明と、自動丸つけ機能付きなのもポイント。
テスト対策は、紙教材で学習できるシステムもあります。また、デジタル教材だけでなく、九九ルーレットや月かんさつ望遠鏡などが届く体験学習教材もあります。
さらには、「Challenge English」と呼ばれる外国人講師と直接英会話レッスンを受けられる講座もあるのが魅力的です。
タブレットを塾で導入する時のポイント4つ
ここからは、タブレットを塾で導入する時のポイントを4つ紹介します。
1. 初期費用や料金を比較する
2. 口コミを確認する
3. 通信制限があるか確認する
4. 無料体験があるか確認する
現在は、さまざまなタブレットの種類があるため、塾でタブレットを導入する際のポイントを押さえて適切なものを選びましょう。
1. 初期費用や料金を比較する
タブレットを塾で導入する際、「初期費用や料金を比較することは大切」です。
タブレットには、1万円以下で購入できるものもあれば、初期費用がかからず月額費で支払うタイプのタブレットなどさまざまな種類があります。
費用を抑えたい場合は、Wi-Fiモデルのタブレットがおすすめです。月額費がかからず、塾に設置しているWi-Fiとセットで安く済む場合があります。
2. 口コミを確認する
タブレットを塾で導入する際は、「タブレット利用者の口コミを確認」しましょう。
電源がつきにくかったり、業者対応が悪かったりなど、口コミを確認するとサイトでは確認できない情報が出てきます。
また、「○○のサービスが良かった」「○○キャンペーンがよかった」など、利用するべきサービスもわかるので、口コミ確認は重要です。
3. 通信制限があるか確認する
「通信制限があるか確認する」のも、タブレットを導入する際に見ておきたいポイントです。
基本、Wi-Fiを接続すれば通信制限はかかりませんが、生徒が自宅でタブレットを使用する際、Wi-Fiのない環境で受講するとすぐに通信制限で使えなくなってしまう可能性があります。
通信制限がどれくらいの動画視聴・タブレット使用でかかるかを確認して、生徒や保護者にしっかりと説明できるようにしておきましょう。
4. 無料体験があるか確認する
タブレット導入にあたって、中にはタブレット無料体験を提供しているサービスもあるため、「なるべく無料体験を活用する」ことをおすすめします。
特に初めてタブレットを利用したり、端末操作に不安があったりする場合は、無料体験があるサービスを選びましょう。
まとめ
今回はタブレット導入を塾で検討されている方に向けて、タブレットを塾で導入するメリットやおすすめの学習サービスを紹介しました。
タブレットの導入は、学校でのICT機器の普及やIT化の進展により、学習塾でも一般化するでしょう。
しかし、タブレットの導入は決して安くなく高額な費用を要するため、今回紹介した導入メリットや検討するポイントを理解して、導入を進めることが大切です。
免責事項
こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。