解雇寸前?将来が不安な非常勤講師におすすめの「副業」とは!
現在の大学の退学者数推移
文部科学省の調査によりますと、2020年4~8月の国公立私立大学(対象校:1053校)などの学生の中退率は、0.38%でした。
昨年の同時期と比較すると、0.1%減とほぼ横ばい状態であり、新型コロナウイルスによる目立った悪影響は見られないという結果でした。
総中退者数は1万1411人、中退理由は「経済的困窮」が23.1%と最多でしたが、昨年同時期(22.1%)と比べても大きな変化は見られませんでした。
しかし、今年度の前期授業料の納付を猶予された学生は全体の6.76%を占める20万4685人で、昨年度の13万9015人(4.52%)を大きく上回っており、こちらはコロナの影響が大きいと見られています。
ウィズコロナ、アフターコロナで退学者数は増える?
朝日新聞・河合塾の共同調査によりますと、コロナ禍の影響で、全国の国公立私立大のうち少なくとも190大学が「経済的理由による退学・休学者」が今年度末に増加すると予想していることが分かりました。
また、不況による学生の家計悪化が続き、「経営が困難な大学」が増加すると予想する大学も、回答者の8割を超えました。「退学・休学が増加している」と回答した大学は、緊急調査時の7月は9%でしたが、10月には15%、来年3月には30%程度に増加する見込みです。特に、国公立より学費が高い私立大においては、35%に達することが予想されています。
解雇される非常勤講師は増える?
上述したように、学生の中退者が増える=大学の経営も厳しくなるという図式が成り立ち、今後人員整理の対象として、非常勤講師の離職者も増加することが予想されます。
学生同様、年度末で職務を終えるという非常勤講師も多いようです。
特に、新型コロナウイルス感染拡大による入国規制の影響で、外国人留学生が来日できないため、彼らに日本語を教える大学非常勤講師などは、大変不安定な立場に追い込まれています。大学ごとに講師料の補償額は様々で、中には全額支払わないとする大学や、向こう1年間留学生別科を休校措置とした大学もあります。労働基準法によりますと、大学側には平均賃金の6割以上の支払規定があります。
しかし、非常勤講師には無期雇用の転換権を得るため、大学側や専任教員と揉めたくない気持ちが強く、大学側に不服を言いづらいという実態があります。専任教員と非常勤講師は、入試問題の作成・採点など入試関連の仕事以外、ほとんど同じ仕事をしているにも関わらず、給与面・福利厚生といった待遇の差は歴然としています。
授業準備や、テスト作成・採点等の業務には対価が支払われない場合が多く、実際の時給は最低賃金に近くなってしまうケースもあります。通勤の交通費やボーナスも支給されないことがあるため、複数の学校での非常勤講師を掛け持ちしたり、全く関係のない飲食店などのアルバイトを掛け持ちして生計を経てている非常勤講師も多数存在します。
またオンライン授業を配信するにあたり、機器の購入費や通信料などは大学からの資金援助が無く、全額自腹という講師も多いです。ただでさえ生活が苦しい非常勤講師は、授業数が減る=給与も減額されるため、生活困窮に追い込まれることが容易に予想できます。
別の収入源を確保しよう!
そんな非常勤講師の不安を解消するには、どのような対策があるのでしょうか?コロナ禍でも収入が増減しない、在宅でできる別の仕事を見つけることですよね。
ここでは、非常勤講師の方にオススメの副業を4つご紹介します。
- ブログ運営
初期費用とランニングコストがほぼかからない、リスクの低い副業です。月1,000円ほどでビジネスを開始でき、自分が得意な分野の情報発信をメインに行います。仮想通貨や株式投資、不動産投資などリターンの大きいものほど、リスクも高く、もし失敗してしまったら本業に集中できなくなるといった事態も予想できますが、ブログであればそのような可能性はありません。
ただし、ブログは記事数が積み上がるほどにPV数が伸びる仕組みですので、それに比例して売上も増えるため、すぐには収益が発生しにくいという特徴があります。また、より専門性の高いブログ=収入に繋がる傾向にあるため、高収入を見込めそうなジャンルを選定したり、アクセスを分析したりといった時間も必要です。なかなか収入に繋がらず、モチベーションを維持するのが難しい副業と言えます。
- 添削作業
Web上、または宅配便で届いた解答用紙の添削作業を行う仕事です。学習塾や予備校、通信教育の模擬試験の答案や小論文を添削します。大手学習塾の定期テストの答案は、200枚を超えますので、有名講師陣が全ての答案を採点することは効率的とはいえず、アルバイトに200枚の答案と模範回答を送付し、採点してもらうという仕組みです。
解答に関する説明は授業内で行いますので、解説できるほどの知識は添削者には求められません。適切に正誤を判断し、スキマ時間に在宅で作業を完結させられます。
正誤判定のみの場合は答案1枚あたり数十円前後の報酬が一般的ですが、解説を書いて指導する場合は、1枚300円程度が相場です。小論文添削の場合は、1枚300~500円となり、高い学力が要求されるほど報酬も高額になります。仕事を始めるにあたって、書類選考・論文などの筆記試験・面接などが行われる場合もあり、誰でも手軽に始められる副業とは言えません。
また、慣れるまでは採点スピードが追いつかず割に合わないと感じる場合も多いです。繁忙期と閑散期の差が激しく、収入が不安定といったデメリットもあります。
- 翻訳作業
語学力と得意分野がある人にオススメなのが、翻訳作業です。一定レベル以上の語学力があれば挑戦できます。
英語から日本語への翻訳は1文字10円前後が目安となり、時給換算すると1,000~2,000円程度と高額な傾向にあります。コロナ禍の昨今においては、医学や薬学、特許関連の翻訳業務が増加しています。
翻訳ソフトを駆使しても正確には訳せないため、専門知識が必須となります。そのため高単価が見込める仕事ですが、稼働できる人材は絞られます。
- オンライン家庭教師
大学の講義と同様に、自宅にいながら学生を指導できる学習サービスです。従来の訪問型家庭教師と同じく、生徒とマンツーマンで授業を行います。
インターネット環境と機材が揃っていれば、すぐにでも仕事を開始できますので、非常勤講師には最適な副業です。指導対象も、小学生~社会人まで幅広く、全国各地の生徒と繋がることで仕事も安定します。家庭教師センターを通して生徒を紹介してもらい、生徒が見つかり次第授業を始めます。
授業料は1時間2,000~3,500円程度が相場で、講師にはそこから仲介料が差し引かれた金額が振り込まれます。移動時間・準備時間などを考慮すると、実質訪問型と同等の時給程度稼ぐことができますし、連続で授業を入れたり、夜遅い時間でも授業できるというメリットがあります。
自分の都合のいい時間に授業できるため、負担が少なく本業にも支障が出にくい仕事です。
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まとめ
非常勤講師は、収入も雇用形態も不安定なお仕事です。
ぜひ、本職以外にも安定した収入を得て、日々の不安を払拭しましょう!
免責事項
こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。