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【希望者が急増】今推進されているハイブリッド授業の流行に乗り遅れない個人塾運営法
- はじめに
- ハイブリッド授業とは
- 文部科学大臣によるハイブリッド授業の推進
- 【大学】対面とオンラインの併用を開始
- 実はハイブリッド型の明確な定義はない
- ハイブリッド授業には2つの認識がある
- ハイフレックス型
- 【ハイフレックス型】メリット
- 授業形式の選択が自由
- フルオンラインへの移行が簡単
- 【ハイフレックス型】デメリット
- 質問対応が難しい
- 教室の環境整備が必要
- 生徒間の理解度に差が生じる可能性がある
- 【ハイフレックス型】塾に取り入れた場合の活用方法と注意点
- ブレンド型とは
- 補助モデル
- 教室代替モデル
- リソースセンターモデル
- 【ブレンド型】塾に取り入れた場合の活用方法と注意点
- 【ブレンド型授業の補助モデル】苦手科目をオンライン家庭教師で補う生徒が増加
- 全国であなたの指導を待っている生徒がたくさんいます!
はじめに
コロナウイルス蔓延による新しい生活様式への転換期を迎えた昨今、あらゆる事業・分野においてコロナウイルス対策を求められるようになりました。
学習塾も例外ではなく、対面授業では講師や生徒ひとりひとりのソーシャルディスタンス確保や教室の消毒作業等の感染防止対策を実施する必要があり、教室長・講師が主体となって生徒に感染対策の徹底を呼びかけたりと課題が多いです。対面授業形式の感染対策と並行して、オンライン授業対応の可否も塾選びの大きなポイントとして注目を浴びています。
授業のオンライン化のひとつの形として現在採用が増えている「ハイブリッド授業」をご存じでしょうか?
この記事では、ハイブリッド授業のメリット・デメリットや活用方法などをご紹介していきます。
ハイブリッド授業とは
ハブリッド授業とは「対面授業」と「オンライン授業」を併用する授業形式を指します。対面授業とオンライン授業にはそれぞれメリット・デメリットがあり、ふたつの授業形式を上手に併用することで両方のメリットを生かしながら感染リスクを抑えられます。
文部科学大臣によるハイブリッド授業の推進
令和2年8月、萩生田文部科学大臣の記者会見にて「既に対面授業を再開している小・中学校に合わせて大学も対面とオンラインのハイブリッド授業を推進してほしい」との見解を示しました。
参考元:資料2-1_コロナ対応の現状、課題、今後の方向性について(文部科学省)
令和2年度はキャンパスを閉鎖しオンライン形式のみで講義を行った大学も多く、SNS上ではキャンパスの開放や学費の返還を求める声が多く見られました。オンライン授業のみの場合、感染リスクの抑制ができる一方でオンライン授業のデメリットに対する不満が高まってしまう可能性があるのです。
塾側・生徒側で対面とオンラインの選択を可能にすることで、両者が望む「対面・オンライン授業形式の良いところどり=目的に合わせたハイブリッド授業の整備」が急務と言えるでしょう。
【大学】対面とオンラインの併用を開始
出典元:【資料6】大学等における新型コロナウイルス感染症への対応状況(文部科学省)
※令和2年度のデータ
上記のグラフからわかる通り、令和2年7月には6割の大学がハイブリッド授業を取り入れています。
完全オンライン講義だった大学も令和3年度からPC室を整備し対面・オンラインを併用した授業を開始し、ハイブリッド授業が更に推進されています。
実はハイブリッド型の明確な定義はない
「ハイブリッド授業」という文言は正式に定義されたものではありません。前述の萩生田文部科学大臣の会見に出てきたワードではありますが「どのような形式をもってハイブリッド授業とするか」は公式に定められたものではないのです。現在、ハイブリッド授業という言葉は主に「対面とオンラインのどちらでも授業をする(できる)」イメージで使用されています。
ハイブリッド授業には2つの認識がある
①対面・オンラインどちらでも同じ授業を受けられる(ハイフレックス型)
例)
②授業によって対面・オンラインか違う(ブレンド型)
例)
※ブレンド型には上記の場合以外にもいくつか手法があります
ハイブリッド授業には明確な定義がありません。
上記①・②どちらのハイブリッド授業であるのかは塾側と生徒側で認識をすり合わせる必要があります。もちろん、経営的側面を考慮すると②と比較して①はコストが大きいですが、生徒側としては①の方が選択の幅がある分不満の噴出や感染リスクの心配は少ないでしょう。
①・②どちらの形式でハイブリッド授業を行うかは、塾側・生徒側のメリット・デメリットや導入コストを踏まえた上で検討する必要があります。
ハイフレックス型
ハイフレックス型とは、同じ授業を対面・オンラインどちらの形式でも行う授業形式のことです。この場合、講師は通常の対面授業を行いながらライブ配信・録画を行うことで同じ授業をオンラインでも提供できます。生徒は対面かオンラインかを自身で選択でき、希望する形で授業を受けられるようになっています。
【ハイフレックス型】メリット
ハイフレックス型授業のメリット
- 授業形式の選択が自由
- フルオンラインへの移行が簡単
ハイフレックス型授業は対面・オンラインどちらのニーズにも応えられるため、ブレンド型と比較すると人気が出やすい授業形式と言えます。
授業形式の選択が自由
授業形式の選択を生徒側に委ねられるのが最大のメリットです。
塾側が対面授業を推進しても、感染状況・各家庭の方針で通塾を控えたい生徒や保護者の不満が募る可能性があり、ハイブリッド授業を採用している塾や家庭教師への移行に繋がってしまう可能性が出てきてしまいます。また、完全オンライン授業の場合でも生徒によってオンライン授業の相性が違ったり、学習にメリハリがつかずに成果が出ない場合も考えられます。
対面形式の場合は保護者の送迎が必要な場合も多く、保護者の都合がつかない場合のみオンライン授業を受けられることで、ハイフレックス型授業が塾選択のひとつの強みとして打ち出せるのも大きいでしょう。コロナウイルス収束後もフレキシブルな授業形式を前面に押し出し、生徒獲得へと繋げられます。
フルオンラインへの移行が簡単
ハイフレックス型授業はひとつの授業をふたつの形式で受けられるため、柔軟に対応できるメリットがあります。
ハイフレックス型を採用すると、その後感染状況の拡大等外出自粛や規制がかけられた際にフルオンラインへの移行が容易にできます。突然の規制法の発令や外出自粛でも授業で使用するオンライン用の学習教材の作成・生徒側への操作方法の説明等オンライン授業用に慌てて準備する必要がありません。振替対応にリソースを割かずに済むので事務作業の負担軽減になり、クレームに繋がる可能性を未然に防げます。導入後は対面・オンラインどちらか一方に絞ることもでき、突発的な世情に合わせて休校することなく塾を運営できます。
【ハイフレックス型】デメリット
ハイフレックス型授業のデメリット
- 質問対応が難しい
- 教室の環境整備が必要
- 生徒間の理解度に差が生じる可能性がある
メリットの多いハイフレックス型授業ですが、塾側の懸念材料が多く、デメリットをどのようにして解消するかが課題となります。
質問対応が難しい
対面授業であれば質問対応の時間を確保することは容易ですが、対面・オンラインを同時に行うことで質問対応がスムーズにできない可能性が考えられます。
生徒側の通信環境によっては鮮明な質疑応答にならなかったり、現在奨励されているデータダイエット(カメラをオフにする等通信量を極力減らすこと)によって生徒側が操作に手間取ってしまったり、と授業時間を圧迫してしまう場合があるからです。
教室の環境整備が必要
ハイフレックス型を導入する場合はオンライン授業ができる機材を揃え、対面授業で使用していた教室のレイアウトを新たに考えて整備する必要があります。
対面形式で授業を受ける生徒同士のソーシャルディスタンスを確保しながら講師を見やすい位置に配置し、オンライン授業でも同等の質を提供しなければなりません。全生徒から見て、見やすい・わかりやすい授業になっているかの配慮が大切になります。
生徒間の理解度に差が生じる可能性がある
対面授業のみの場合は全生徒が同じ条件下で授業を受けるため、生徒間の理解度の差は懸念されませんでした。しかし、「対面授業の細かなニュアンスがオンラインでも伝わるか」「生徒の表情や機微を観察できるか」「授業中の小テスト採点やフィードバックの可否」「各家庭の通信設備の差」等、遠隔で授業を受ける生徒が対面授業の生徒との差が出てしまう場合も考えられます。
理科の実験器具を実際に用いるなど実践的な授業は特に遠隔だと伝わりづらい場合もあり、上手に生徒の関心を引けるかが重要な鍵となってきます。
【ハイフレックス型】塾に取り入れた場合の活用方法と注意点
ハイフレックス型授業の活用法
- 講師や黒板(ホワイトボード)が見やすい位置に配信機器を設置する(この場合、対面で授業を受ける生徒の邪魔にならないよう配慮が必要)
- 配信機器は授業中でも操作しやすいよう工夫する
- 通信障害防止のためあらかじめ通信環境を把握・改善する
ハイフレックス型は基本的に教室の整備がネックになりやすいため、導入の際は慎重に調整し対面側・オンライン側のチェックをそれぞれ入念に行うようにしましょう。
ハイフレックス型授業の注意点
- 事前に対面・オンラインそれぞれの生徒を把握しておく
- 質疑応答の時間を設け、スムーズに進められるよう工夫する(あらかじめ生徒側と質問対応ルールを共有しておきましょう)
- 数回ごとに確認テストなど理解度の把握・フォローを頻繁に行う
ハイフレックスのデメリットを網羅できるよう、特に質問対応や理解度の確認等は工夫しましょう。基本的にハイフレックス型は知識のインプットとしての講義のような授業に向いている形式のため、塾のような補助学習施設では「生徒の習熟度を確認しづらい」点ではやや不向きです。
ブレンド型とは
ブレンド型とは、授業によって対面かオンラインかを塾側が設定する形式を指します。
授業によっては対面が望ましいもの(テストや科学の実験授業等)、オンラインで十分効果が期待できるもの(簡単なオリエンテーションやスライドを使った講義等)に合わせて授業形式を変えることで、感染対策に配慮しながら低コストで効果の出る授業ができます。
この場合、生徒は対面・オンラインの形式選択ができません。
また、ブレンド型には他にもいくつかの運用モデルがあります。
- 補助モデル
- 教室代替モデル
- リソースセンターモデル
それぞれどのような特徴があるのかをご紹介します。
補助モデル
補助モデルは「予習・復習などの事前・事後学習をオンラインでする」形式のことです。従来の授業はそのまま対面形式で行い、授業以外の補助的な学習に関しては生徒がオンラインで取り組む方式です。講師が直接関わる必要のない部分を全てオンラインにすることで接触する機会を減らし、授業前の資料の閲覧や授業後の確認テストをオンラインで実施して教室・講師の負担軽減が見込めます。
教室代替モデル
教室代替モデルは「本来教室で行われていた授業をオンラインに移行し、宿題・テストを通して生徒の理解度を測ってフィードバックする作業を対面で行う」形式を指します。
補助モデルの対面・オンライン授業の役割を逆転させたものと考えればわかりやすいです。いわゆる「反転授業」も教室代替モデルに包含されます。生徒の習熟度を把握でき、フォローを加えやすいためハイブリッド授業推進で懸念される「生徒の理解度に差が出てしまう可能性がある」問題を解決できる一方、生徒によって進捗やモチベーションに差異が出やすく、塾側でどのように管理していくのか力量が問われやすいです。
リソースセンターモデル
リソースセンターモデルは「オンライン教材をリソースセンターに用意し、生徒がオンライン教材中心に学習する」形式のことです。
オンライン教材の充実を図り、対面授業を極力減らすことを目的としているため科目によっては対面授業を削減できます。オンライン教材作成や整備にコストがかかりますが、教室の回転率を上げたり科目の性質によっては対面授業そのものをなくせるため施設費用をはじめとした運営費の節約・講師の負担軽減にも繋げられます。
【ブレンド型】塾に取り入れた場合の活用方法と注意点
ブレンド型授業の活用方法
- 補助モデル・教室代替モデル・リソースセンターモデルを運用する場合はそれぞれの活用法を調べる
- あらかじめオンラインで使用する教材を準備・充実させておく
- 授業スケジュールを整備し、生徒・保護者に授業形式と内容を周知してもらう
ブレンド型は授業によって対面・オンラインの単純な使い分け以外にも、3つのモデルのいずれかによって活用方法が違ってきます。共通するのは「オンライン教材の充実」「授業スケジュールの共有」が不可欠となるため入念な準備が必要です。
ブレンド型授業の注意点
- 対面授業に参加できない生徒には個別にフォローが必要な場合がある
- 対面・オンラインどちらの方が効果のでる授業なのか慎重に検討する
- オンラインのみ対応の授業の場合は生徒全員がオンライン授業を受けられる環境かを事前に確認する
特にブレンド型は生徒に授業選択の余地がない分、生徒全員が同じ条件で授業を受けられる環境なのかを確認することが大切です。「スマホで受講OKか否か」「ネット環境は大丈夫か」等事前に準備をしておかないと不平等が出てしまう可能性があり、不満に繋がってしまいます。ハイフレックス型と比較すると、「学校授業の補助がしやすい」という点ではブレンド型の方が活用しやすいでしょう。
【ブレンド型授業の補助モデル】苦手科目をオンライン家庭教師で補う生徒が増加
緊急事態宣言による休校の影響で授業が遅れ、入試の出題範囲変更等さまざまな措置が取られました。全国の教育機関でハイブリッド授業の整備が進められていますが、なかなかニーズに供給が追いついていないのが現状です。学校で遅れている分を塾で補おうにも塾のオンライン化が追いつかず、生徒自らがブレンド型授業の補助モデルとしてオンライン家庭教師で補助学習するケースが急増しています。
実際に塾でハイブリッド授業を整備するとなると、ハイフレックス型でもブレンド型でもコストがかかってしまいます。生徒数を絞っている個人塾のハイブリッド授業はハードルが高く、コストをかけた分の収益を回収するには時間がかかってしまうことも多いです。また、コロナ禍の影響を受けてしまい生徒数が減ってしまったりなど経営面で悩みを抱える塾は少なくありません。
オンライン家庭教師に依頼する生徒数の増加につれて、現在個人塾を運営している方々の講師登録が増えています。
オンライン家庭教師の生徒側・講師側のメリットをご紹介します。
【生徒側のメリット】
- 自身の苦手な科目を教えるのが得意な先生に教えてもらえる
【講師側のメリット】
- 得意科目中心の授業スケジュールを組める
塾に通っていない児童・生徒が遅れてしまった授業分の補習として、通学のみの塾に通う生徒がフォロー学習としてオンライン家庭教師に申し込むケースが増えています。特に個別指導塾では科目ごとの講師の分担が徹底されていないところもあり、学習内容を網羅できていない場合が多く見られ、学習の成果が出づらくなっている生徒も多いです。
苦手教科の指導が得意な先生に重点的にフォローしてもらえることによってより効果的な学習になりやすいです。また、講師側は得意科目の授業を積極的に引き受けることでより楽しく、成果を実感しながら仕事できるメリットがあります。
【生徒側のメリット】
- 学校・部活や塾と両立しながら学べる
【講師側のメリット】
- 本業を中心とした空き時間に授業を入れられる
- 振替対応が楽にできる
家庭教師は生徒・講師どちらも振替対応が楽にできるメリットがあり、本業を疎かにすることがありません。また、オンライン家庭教師の場合は家庭教師のひとつのネックとも言える移動時間もないため、本業を圧迫することなく効率的に授業スケジュールの調整ができます。
【生徒側のメリット】
- マンツーマンで指導を受けられるため学習効果が出やすい
【講師側のメリット】
- マンツーマンで授業できるため学習フォローや採点が楽
マンツーマンでの授業なので生徒側はより先生の指導に注目し、講師側はひとりに注力できるため両者とも学習効果を実感しやすく、自信・やりがいに繋がります。大勢を一斉に見る必要がないため授業中の小テストもその場で採点でき、テンポ良く授業を進められるのも魅力です。保護者ともやり取りする機会があるので生徒や保護者の意向に合わせた授業スタイルにでき、満足度も上がります。
全国であなたの指導を待っている生徒がたくさんいます!
令和3年現在でもコロナウイルス収束の目途は立っておらず、自粛の日々が続いています。塾をはじめとした教育業界にも授業様式の変革が求められており、生徒からのニーズも高まっています。
現在ハイブリッド授業を検討中の方、ハイブリッド授業移行のためのオンライン授業のノウハウをマナリンクで身に付けませんか?マナリンクでは時給3,000円を下回ることなく、ご自身で指導内容や授業時間・料金を設定できるので塾と両立して効率良くお仕事できます。オンライン家庭教師マナリンクで全国の生徒の苦手科目を無くしませんか?塾運営で培われたお力をぜひ我々にお貸しください!
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