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オンライン授業で必要なものは何?【課題点と解決策ごとに解説!】
はじめに
新型コロナウィルスの感染防止策として、オンライン授業が急速に広がりました。学校現場におけるオンライン授業は減少傾向であるものの、個別指導では、引き続きオンライン授業の需要は増えています。今回は、オンライン授業の課題点と解決策について、ご説明します。ぜひ、ご一読ください。
学校現場におけるオンライン授業は減少傾向
出典元:資料2-1_コロナ対応の現状、課題、今後の方向性について (mext.go.jp)
国立大学(86校)に聞き取ったところ、令和2年5月の段階では、授業を実施する国立大学のうち、約9割(78校)が全面的な遠隔授業を実施していると答えました。それが、6月1日には73%(63校)となり、さらには7月1日には35%(30校)となり、全面遠隔授業の割合は徐々に減少してきています。それに代わり増加の一途をたどっているのが、対面と遠隔を組み合わせた授業です。このスタイルが、後期授業では9割以上(83校)を占めます。
出典元:資料2-1_コロナ対応の現状、課題、今後の方向性について (mext.go.jp)
同じ調査を、国立高等専門学校(全51校)でも行いました。令和2年5月には、授業をする国立高専のうち9割以上(50校)が、全面的な遠隔授業を取り入れていると回答しました。このスタイルは月日を追うごとに減少し、代わりに全面対面、対面と遠隔を組み合わせた授業が増加しています。後期授業では、4割以上(22校)の学校が、対面と遠隔を組み合わせた授業を採用しています。
集団指導は、仲間と同じ時間を共有し、切磋琢磨することで、一緒にライブ授業を作り出していくという良さがあります。オンライン授業では、独特の空気間や間を体感できません。そういったことから、遠隔授業のみの割合は減少し、代わりに対面と遠隔を組み合わせた授業の実施割合が増加しています。
それに対して、個別指導においては、依然オンライン授業の需要は増えています。1対1でじっくり教えてもらえる点において、対面式指導と大きな差はないようです。さらにオンラインであれば、コロナ禍であっても他人と接することがないので安心です。
学習機会を損なうことなく、感染のリスクを抑えられます。また、ZoomやSkypeなどのビデオ通話に抵抗がなくなってきているのも、個別指導においてオンライン授業が受け入れられている要因の1つです。自宅で授業が受けられるので、塾の送り迎えをする必要がなくなり、ご家庭側の負担が減るといったメリットもあります。
参考:資料2-1_コロナ対応の現状、課題、今後の方向性について (mext.go.jp)
オンライン授業は大きく分けて2種類
オンライン授業とは、インターネットを使った遠隔授業のことを言い、そのタイプは大きく分けると2つあります。「同期型オンライン授業」と「オンデマンド型授業」です。同期型オンライン授業は、同時双方向型の授業、同時配信授業など様々な呼ばれ方があります。具体的には、ZoomやSkypeなどのWeb会議システムを用いて、リアルタイムに授業を受けるスタイルです。対面式の授業に似た、ライブ感のある授業です。
関連記事:オンデマンド授業とオンライン授業の違いは配信方法!学習効果を最大化させる授業方法もご紹介
メリットは、講師が生徒の様子をチェックしながら進められること、わからない点はすぐ質問できる点にあります。デメリットは、途中で機材トラブルなどで授業に参加できなくなる生徒が出てくる点、授業スケジュールに生徒の方が合わせる必要があることなどです。そのため授業の前には、入念な機材チェックとスケジュール管理が求められます。
それに対してオンデマンド型授業において、生徒はあらかじめ録画された映像を、都合が良い時間に視聴することが可能です。メリットは、映像授業なので、生徒が都合の良い時間に見れる点、苦手な科目やわからないところは繰り返し見れる点にあります。自分の必要な部分だけを視聴したり、早送りしながら視聴したりすることにより、効率的に学習できる点もポイントです。
デメリットとして、繰り返し見てもわからない部分を直接先生に質問できない点、先生が直接生徒の様子を見れない点、記録済みの動画を1人で視聴するだけなので、集中力がなかなか持たない点などがあげられます。
オンライン授業の課題点と解決策
課題点①:通信環境に依存(対象:集団指導・個別指導)
オンライン授業において、音声が途切れ途切れになったり、画質が悪くてみづらかったりといったトラブルがよくあります。これは、自宅のWi-Fiが弱いことが原因と考えられます。家のWi-Fiが不安定な場合は、「Wi-Fiの通信環境や設定を見直す」「有線LANでつなぐ」といった対策方法をご家庭で実践してみて下さい。
先生側は、スマートフォンでも受講できる授業を提供すると親切です。ただし、データ通信容量(ギガ、GB)を消費してしまうので、ご家庭で残りの容量や料金をこまめにチェックする必要があります。
課題点②:生徒が集中しずらい(対象…集団指導・個別指導)
オンライン授業の場合、自宅で授業を受けることになるので、誘惑がたくさんあります。ご家庭は、静かで落ち着ける部屋で学習できる環境を整えてあげることに徹して下さい。机の上には、必要最小限のものだけをおきましょう。スマートフォンは、電源をきるか、目に入らない場所に置いておいて下さい。
先生は、生徒の集中力がきれないように、授業時間内において、集中する時間とティータイム(小噺などをして、息をぬく時間)をしっかり区別すると良いでしょう。さらに、意見交換をしたり、質疑応答をしたりする時間をとるようにすると、生徒の集中力は持続しやすいです。
また、生徒のパソコンについたWebカメラによって、顔の角度や動きから集中度が測れるCLMSを使えば、先生は生徒ごとの集中度をリアルタイムでチェックできるだけでなく、生徒が関心を持ったテーマとあまり関心を持たなかったテーマを、把握することも可能です。それを参考に、先生はより生徒が集中できる授業を組み立てられます。
課題点③:目や耳が疲れやすい(対象…集団指導・個別指導)
オンライン授業を長時間受けすぎると、視力が低下したり、場合によっては難聴などを引き起こすリスクも考えられます。電子機器を利用する時には、適度な使用時間を守ることが大切です。
先生ができることとしては、長時間の授業の場合、イスから立ってのストレッチを提案することです。ご家庭においては、セッティングの際、画面の明るさを優しい設定にしておくことが有効です。また、長時間の授業を受けた後は、テレビの視聴やスマホの使用を控えるようにお子様に言うことも大切です。
課題点④:パソコンなどの知識が必要(対象…集団指導・個別指導)
オンライン授業を受けるためには、キーボードの基本的な操作、ファイルの送受信や開封、プリンターから印刷物をプリントアウトさせる方法などを知っておく必要があります。これらは今後使える便利な知識であり、オンライン授業を通して学べる機会ができることはとても良いことです。ただ、パソコンの操作方法については、先生がフォローできることは限られており、ご家庭での助けが必要となります。
課題点⑤:友達との交流ができない(対象…集団指導)
オンライン授業は、基本的に自宅で受講します。よって、もちろん周りにクラスメートもいないため、1人で授業に臨まなければならず、モチベーションの維持が難しくなりがちです。
しかしながら、ライブ型のオンライン授業であれば、先生が参加している生徒を指名して意見を求めることも可能です。それを聞いて、生徒は友達の考えを知り、理解を深められます。もちろん、自分から意見を発信することもできます。また、わからない部分はすぐに先生に質問することも可能です。先生は、授業が先生から生徒への一方通行にならないように、皆で意見交換ができるように、配慮が必要です。
マナリンクならオンライン授業のデメリットを解消
先生がどうしてもフォローできない「生徒がパソコンの操作方法がわからない」といった課題に直面した場合、マナリンクでは、ご家庭とのチャットを利用して保護者と連携をとることで解決できます。保護者の力を借りても操作方法がわからなかったり、ネットがつながらないといった事態に陥った場合、ご家庭と話し合って授業日の延期も可能です。
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まとめ
学校現場におけるオンライン授業は減少しているものの、個別指導においては、依然オンライン授業の需要は増えています。その要因として、コロナ禍であること、Zoomなどビデオ通話に抵抗が無くなってきたことなどが考えられます。オンライン授業には確かに、コロナに感染する心配なく、自宅で気軽に受けられるというメリットがあります。
しかしながらその半面、音声が途切れ途切れになったり、画質が悪くて見にくくなったりすることがあるという課題点もあります。また、オンライン授業を受けるには、基本的なパソコンの知識が必要であることもポイントです。これらの場合、先生ができることは限られており、ご家庭での助けが必要となります。
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こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。