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働きながら通信で教員免許をとることは大変?

2021/10/15
働きながら通信で教員免許をとることは大変?

はじめに

結論から言うと、社会人が仕事と並行して通信で教員免許を取ることは、可能です。しかしながら、それは簡単なことではありません。通信で免許を取る方法、メリット・デメリット等について具体的にご説明します。ぜひ、ご一読ください。

教員免許おすすめの取り方

社会人が教員免許を取得する方法を、2種類ご紹介します。
1つ目の方法として、文部科学省が実施している「教員資格認定試験」を受けるという方法が挙げられます。

教員資格認定試験は、広く一般社会に人材を求め、教員の確保を図るため、大学等における通常の教員養成のコースを歩んできたか否かを問わず、教員として必要な資質、能力を有すると認められた者に教員への道を開くために文部科学省が開催している試験です。

引用元:教員資格認定試験:文部科学省 (mext.go.jp)

この試験に合格すると、教員の資質、能力があるとみなされ、試験の種類に応じた教諭の普通免許状が授与されます。ただ、合格率は10~30%程度と、決して簡単な試験ではありません。
参考元:教員資格認定試験【試験日】合格率や難易度 | 資格の一覧【JQOS.jp】

2つ目は、大学等で普通教員免許状を取得するという方法です。大学を既に卒業されている方なら、再度大学に入学し、教職になるための過程を卒業することが求められます。既にいくつかの単位を持っているなら、科目等履修生として通学すると良いでしょう。この場合、教員免許をとることが目的なので、大学名にこだわる必要はありません。通いやすいところを一番に考えましょう。

とはいえ、働きながら大学に通うのは、肉体的にも精神的にも大変なことです。そこでおすすめなのが、「通信制大学」という選択肢です。通信制大学なら、大学が行う講義スケジュールにこちらが合わせるのではなく、自分のライフスタイルに合わせて取得が可能な点がいいですね。

でも通信制だから内容が薄っぺらいものになるのではないか、という心配は無用です。大学の中には、教員採用試験対策を実施している大学もあるほどです。また、通信制であっても、介護体験や教育実習は必須です。

さらに、普通免許状には、専修免許状(大学院修了相当)、一種免許状(大学卒業相当)、二種免許状(短期大学卒業相当)の3つの区分がありますが、もちろん通信制大学でも、一種の免許状を所得できます。詳しく、次項でご説明します。

通信大学で教員免許が取れる!


先にご説明した通り、通信大学で教員免許を取得することは可能です。通信制大学において、小学校・中学校・高校の教員免許の取得や、幼稚園教諭、特別支援学校教諭など様々な種類の教員免許を取得できます。

通信大学に入学するのに、一般の大学のような入学試験はありません。書類審査のみです。

履修要綱にしたがって履修登録を行うと、テキストが送付されます。そのテキストを使って、在宅学習を進めます。提出したレポート、科目修了試験によって評価されます。

履修は自宅学習が主ですが、科目によっては、スクーリングが求められるケースもあります。スクーリングとは、通信教育のカリキュラムに組み込まれた、対面で行われる講義です。自宅から通えない場所に大学がある場合、交通費・宿泊費がスクーリングのたびにかかります。さらに仕事に支障をきたさないように、日程調整も必要です。大学によっては、全国にスクーリング拠点を用意していたり、社会人学習者に配慮して、スクーリングをオンラインで実施するところもあります。

これらに加えて、必要単位履修の一環として、小学校の場合4週間以上の教育実習や介護体験などの実習科目を実施します。

学び方は2種類

学び方は、正科生と科目履修生の2種類に分かれます。正科生とは、通信大学に入学、あるいは編入して、卒業と同時に教員免許取得を目指す人のことを指します。それに対して、教員免許取得のために足りない科目のみを履修する人を、科目履修生と言います。教員免許取得のためには、介護実習・教育実習が必要になりますが、そういった実習・演習を含めて、どれだけ修得しているかによって、正科生か科目履修生かが決まります。
当然、既卒者で、あらたに教員免許を取得したいと考えているなら、科目履修生として通信制大学に通うのが一番の近道です。自分の学歴や大学在学中に取得した単位によって、科目履修生になり得るか否かがわかるので、迷ったら大学に問い合わせてみると良いでしょう。
なお、教員免許取得には大卒資格を得る必要があるため、最終学歴が高卒の場合は、正科生として通信大学に入学する必要があることも付け加えておきます。

通信大学で教員免許を取るメリット・デメリット

  • メリット

通信大学で教員免許をとる最大のメリットは、仕事と勉強の両立をしやすい点です。社会人が働きながら教員を目指すなら、この方法がベストです。自習・演習系の修得が不要の場合、スクリーニングなしですべての単位を修得できる大学も中にはあります。スクリーニングが必要な場合でも、別料金を支払えばオンラインで受講可能という、社会人に優しい大学も出てきました。
さらに、通常の大学、短大、専門学校に比べて安いのも大きなメリットです。

通信制大学は人件費や施設費が抑えられることから、入学金も学費も良心的です。入学金は高くても10万円前後、学費は年間20~70万円ほどになります。年間40万円の学費と仮定すると、月あたり約3.3万円の出費で済むことになり、教員免許取得までにかかる費用を抑えることができます。
さらに、奨学金制度を設けている通信制大学も多いので、努力次第では学費をさらに抑えることも可能です。

引用元:小学校の教員免許は通信制大学で取得可能!費用・期間は? | 私学教員の求人・転職はEMPS

  • デメリット


1日の予定を、円グラフにしてみました。働きながら通信で教員免許を取得するためには、これを毎日繰り返すことが求められます。誰に監視されているわけでもありません。

通信大学で教員免許を取る一番のデメリットは、スケジュール管理やモチベーションの維持を、自分で行わなければならないという点にあるといえるでしょう。社会人として仕事をしながら勉強を続けるには、相当強い意志と、スケジュール管理能力が求められます。単位所得試験やスクーリングの申し込みも、自分で手続きをする必要があります。これらを含めて、スケジュール管理をしっかりしておかないと、免許所得が遅れる原因につながります。

さらに、一緒に励ましあえる仲間がいないので、孤独との戦いになります。これが、卒業率が低い原因のひとつだと言えます。解決策として、スクーリングの受講者向けのポータルサイトを通じて仲間と交流することを提案します。モチベーションアップに効果的だと好評です。

また、実習系の単位が必要なら、仕事を1ヵ月ほど休まなければならないのも、社会人にとっては頭が痛いところです。派遣や非常勤の仕事に切り替える人も多いです。

通信大学の選び方に注意

大学の選択を誤って、結果欲しい免許を取得できなかったら、取り返しがつきません。実際、「小学校の免許が欲しかったのに、中学・高校の免許しか取得できなかった」というったケースがあります。取れる免許の種類は年ごとに変動するので、必ず情報収集を行ってから通う大学を決めるようにしてください。

  • 【スポット1】通信で小学校の免許を取るのは難しい?


働きながら小学校の教員免許を取るのは、簡単なことではありません。しかしながら、スケジュール管理とモチベーションの維持がしっかりできていれば、不可能ではありません。科目履修生なら最短1年、編入生であれば実習や演習をうけるため、2年ほどで小学校の教員免許を取得できます。
教員免許取得を目的とした合理的なカリキュラム、年に数回実施される単位取得試験など、短期間で計画的に教職課程を修めるのに適した環境が、通信制大学にはそろっています。短い期間にぎゅっと凝縮することで、モチベーションの維持もしやすくなります。緩むことなく、努力を重ねれば、必ず通信で小学校の教員免許をとることは可能です。

  • 【スポット2】英語の教員免許を通信で取れる最短期間は?

既に何かしらの教員免許を持っているなら、どの程度単位を取得しているかにもよりますが、最短で1年、何も教員免許を持っていない状態では最短で2年必要となります。これはあくまで、4年制大学卒業の方の場合です。最終学歴が2年生大学卒の場合は、最短で3年で取得可能です。すなわち、教員免許取得に必要な単位が足りていない分だけ時間がかかってしまうということになります。
英語は、社会に次いで人気の教科です。教員免許を取ったからと言って、すぐ働き口がみつかるかというと、難しいケースもあるということも念頭に置いておいてください。

教員免許がなくても学校で働けるケースもある


教員免許を持っていなくても、学校で働くことはできます。本業にする場合は、特別免許状・臨時免許状を取得するか、あるいは先にご紹介した教員資格認定試験に合格することで道が開けます。一方、非常勤・副業として働きたいなら、特別非常勤講師という選択肢も考えられます。それぞれの方法について、次の記事で詳しく説明してありますので、是非参考にしてみて下さい。
教員免許なしで学校で働くには | マナリンクTeachers (manalink.jp)

まとめ

働きながら通信大学で免許を取ることは、もちろん可能です。通信なら、仕事と両立しやすいだけでなく、通常の大学に通うより安く、短期間で取得できます。その一方で、スケジュール管理やモチベーションの維持が大変であるという面もあります。単位取得試験やスクーリングの申し込み手続き等すべて、自分で行わなければなりません。

さらに仕事をしながらであれば、仕事の調整にも気を配る必要があります。また、地道な勉強を身近に仲間がいない状況で長期間継続して行うことが求められます。しかしながら、それらに負けず教員免許を手にしたときの喜びは何にも代えがたいものです。まずは、ご自分が正科生と科目履修生のどちらに該当するのか大学に問い合わせてみて下さい。