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私立高校の教員は免許がなくてもなれる?必要な資格や学歴について解説

2022/11/11
私立高校の教員は免許がなくてもなれる?必要な資格や学歴について解説

学校教員として働くには、教員免許が必要です。
しかし、教員免許を持っていなくても、子どもたちの教育に携わりたい人も多くいることでしょう。
また、私立学校であれば教員免許なしで働けるのでは、と思っている方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、私立高校の教員は免許がなくてもなれるのかについて解説していきます。
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私立高校では教育免許はいらないのか?(基本的には必要)

結論から述べると、基本的には、私立学校の教員も教員免許が必要です。
教育免許なしで授業を行った場合、無免許の教員と学校に対して、措置が行われます。
ある学校では、無免許の教員が家庭科の授業を行っていました。
その結果、無免許で授業を行った46時間分の授業が無効となり、該当学年の生徒全員が同じ単元の授業を受けた事例もあります。
教員免許を持っていないのに所持していると偽ること、免許更新を怠ることはしてはいけません。

私立高校の教員に免許なしでなる方法

現在、教育免許を持っていない人が教員として働く方法としては、以下の2つの方法が挙げられます。

  • 特別免許を取る
  • 特別非常勤講師として働く


ここからは、教員免許を持っていない人が働く2つの方法について、詳しく解説していきます。

特別免許を取る

教育免許の種類は、普通免許・臨時免許・特別免許の3つに分けられます。
それぞれの違いと、免許の取得方法について説明します。

  • 普通免許

普通免許は、四年制大学・短期大学で必要単位を取得する免許のことです。
普通免許は、1種免許(四年制大学卒業)・2種免許(短期大学卒業)・専修免許(大学院卒業)の3種類があります。

  • 臨時免許

臨時免許は、すでに普通免許を持っている教員に、別教科の担当を許可する際に発行する免許のことです。
特定の教科担当が不足した場合に発行されます。
臨時免許が使えるのは発行した都道府県内のみ、かつ3年以内しか有効ではないので、注意が必要です。

  • 特別免許

特別免許は、教員免許のない社会人に与えられる教員免許のこと。
特別免許制度が導入されたのは、慢性的な教員不足が続いているからです。
特別免許を取得する際に必要な資格・学歴は各都道府県教育委員会によって異なります。
たとえば、東京都では以下の通りです。

>学校教育法第1条に規定する学校又は次に掲げる教育施設における教科に関する授
業に携わった経験が、最低1学期間以上にわたること。
>教科に関する専門分野に係る勤務経験等(営利企業やその他の法人(社団法人、財団法人、NPO 法人等)、外国にある教育施設等におけるもの)が、おおむね3年以上あること。

引用元:文部科学省「特別免許状の授与に係る教育職員検定に関する要綱」

特別免許を取得できるのは、博士号の取得者や専門分野での実績がある人物です。
特別免許を取得できれば、大学に通って教員免許を取得しなくても教員として働けますが、免許取得の難易度は高い傾向にあります。

特別非常勤講師として働く

教員免許なしで教員になる方法として、特別非常勤講師として働くことが挙げられます。
特別非常勤講師の定義は、以下の通りです。

>教員免許状を持っていないが優れた知識経験等を有する社会人等を教員として迎え入れることにより、学校教育の多様化への対応や、その活性化を図るため、授与権者(都道府県教育委員会)の行う教育職員検定により学校種及び教科ごとに授与する「教諭」の免許状。

引用元:文部科学省「特別免許状及び特別非常勤講師制度について」

特別非常勤講師は、各教科の中でも一部の授業で教壇に立つ教員です。
たとえば、高校で特別非常勤講師として活躍している例として、国語の朗読研究でアナウンサーが教える、商業高校の会計授業で税理士が教えるなどがあります。  
特別非常勤講師になるために必要な資格・学歴はありません。
また、特別非常勤講師として働く前に、任命・雇用しようとする者から授与権者(都道府県教育委員会)への届出が必要となります。

教育免許不要で教員になれる学校はあるのか

通信制サポート校であれば、教育免許不要で教員募集を行っている学校もあります。
集団授業の経験があればエントリー可能という求人情報もあるので、希望する人は情報をチェックしておきましょう。

 社会人が教員免許を取る方法

私立高校でも、教員として働くためには、基本的には教員免許の取得が必要です。
ここからは、現在、教員免許を持っていない社会人が教員免許を取るには、どのような方法があるのかを解説します。
教員免許の取り方には、主に3つの方法があります。

  • 教員資格認定試験制度

教員資格認定試験は、教育実習なしで教育免許が取得できる方法です。しかし、取得できるのは幼稚園教諭・小学校教諭・特別支援学校教諭の2種免許のみ。中学校・高校の教員免許は取得できません。

  • 教職特別課程

1年間で教職に関する科目を受けられる制度で、中学校・高校の専修免許、1種免許、特別支援学校の1種免許が取得できます。
教職特別課程は短期間で教員免許を取得できる反面、教育実習や介護等実習があるので、社会人が働きながら取得するのは厳しいというデメリットもあります。

  • 通信大学

通信大学に通いながら、教育免許を取得する方法もあります。
教育実習は必要ですが、社会人が無理のないスケジュールで教育免許取得を目指す際、1番現実的な取得方法です。
通信大学では実践的な指導力を身に付けるのが難しいので、指導力が身につくカリキュラムがある大学を選びましょう。

社会人の教員免許取得方法から取得までの期間については、こちらで詳しく解説しています。

私立高校教員の採用システム

ここからは、私立高校教員の採用システムについて解説します。

私立高校教員の採用までの流れ

教育免許が取れたら、公立学校の場合は、教育委員会が実施している教員採用試験を受ける必要があります。
私立学校の場合は、各学校の試験を受けて採用されると、晴れて教員として働くことができます。
私立高校の教員募集は欠員補充がほとんどなので、募集の数が少ない傾向にあります。
私立学校の教員採用支援サイトや、目当ての私立学校サイトで募集状況を確認することが重要です。
人材紹介会社(教員人材センター等)・履歴書依託制度などもあります。
さらに、私学適性検査を受検するのもよいでしょう。
私学適性検査とは、私学協会が実施している検査。
私学適性検査は、以下の目的で行われる。

>東京都内の私立中学校および高等学校の教員を志望する人に対し、教員としての資質と適性の基礎的・基本的な事項について検査すること

引用元:一般財団法人 東京私立中学高等学校協会「私学教員適性検査概要」

私学適性検査の結果は、各私立学校の採用資料として用いられます。

また、私立高校教員の採用倍率は、学校ごとに異なります。
しかし、私立高校の採用試験は合格者が0となることも。
受験する私立高校教員採用試験の合格実績を確認して、しっかりと対策することが重要です。
教職員の募集状況は随時変更となるので、最新情報のチェックが必要となります。

【教員免許がいらない】高校生の教育に携わる方法3選

ここまで、教育免許を持っていない人が学校現場で教育に携わる方法について解説してきました。
社会人が教育免許を取得するには、厳しいスケジュールとなります。
そこで、ここからは教員免許がなくても高校生の教育に携わる方法を3つ紹介します。

  • 学校事務職員

学校事務職員は、学校教育や関連活動が円滑に行われるように、事務作業を行います。
来客応対や証明書発行のほか、人事労務管理や会計管理などの業務を担うこともあります。
公立学校の事務職員は地方公務員となりますが、私立学校では特別な資格なしで働くことができます。
私立学校の事務職員になるには、各学校の募集要項をチェックして、応募する必要があります。
正社員の募集は少ない傾向にあるので、募集状況はこまめにチェックしておきましょう。

  • 塾講師・予備校講師

学習塾や予備校の講師は、教育免許なしでも高校生の教育に携われる職業です。
塾講師・予備校講師の募集要項では、必要資格が定められていないことがほとんど。
学力のほかにも、生徒に分かりやすく伝える技術力や、責任感、熱意などが重視されます。
例外として、学力の高い生徒を指導する学習塾や、難関大学合格をめざす予備校などでは、学歴・TOEICの点数などが必要な場合もあります。

  • オンライン家庭教師

オンライン家庭教師とは、ZoomやGoogleMeetなどのオンラインツールを試用して、マンツーマンで指導する家庭教師のこと。
教員免許なしで高校生の教育に携わるなら、オンライン家庭教師のアルバイトに挑戦してみませんか?
中でも、マナリンクは時給2,500円以上で働けるので、安定収入を得るにはぴったりです。
担当しているご家庭からの「感謝の声」が溜まると単価が上がり、さらに収入アップが望めます。
指導科目を選べるので、自分の研究内容や得意科目で指導できます。オンライン家庭教師で教員経験を積んでから、学校教育現場へチャレンジするのも1つの方法です。

まとめ

今回は、私立高校の教員は免許がなくてもなれるのかについて解説しました。
公立高校・私立高校ともに、基本的には教育免許なしで教員として働くことができません。
現在、教育免許を持っていない人が教員として働くには、特別免許を取るか、特別非常勤講師として勤務する方法があります。しかし、どちらもハードルが高い選択肢です。
教育免許なしで高校生の教育に携わるには、学校事務・塾講師・予備校講師・オンライン家庭教師などがあります。
特におすすめなのは、オンライン家庭教師のマナリンク。教育免許なしで高校生の教育に直接携われるほか、安定収入も見込めます。
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