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大学院生が非常勤講師と研究を両立させるための働き方マニュアル

2021/11/1
大学院生が非常勤講師と研究を両立させるための働き方マニュアル

大学院生は非常勤講師になれる?


大学の学部生や大学院生のなかには
「講義は多くはないけれど研究が大変でお金がなくなり心配」
「働いてお金を稼ぎながらスキルや経験を身につけたい」
「勉強も仕事も両立できるなら教員として働いてみたい」
と考えている人もいるでしょう。

実は大学院生をしながらでも非常勤講師として働くことができるのです。もちろん学部生時代に教職課程を履修し、実習に行き卒業して免許を持っている必要はあります。そして実際に大学院生として研究しながら教員として働いている人もいます。

そこで今回は大学院生が非常勤講師として働くにはどうすればいいのか、問題点に着目して解説していきます。ぜひこの記事を参考にして働き方を検討してみてください。

非常勤講師とは

非常勤講師とは、正規の教員と同じように働きますが、授業時間だけを担当する教師のことです。教員免許を持っている人であればなることができ、正規職員とは異なり副業もできます。教員採用試験に通っていない人が実践的に経験を積みながら働くことができるのも特徴です。新卒の人や退職をした人が非常勤講師として勤めるケースが多いです。

仕事内容

非常勤講師の主な仕事内容は授業の実施と授業準備、そして中学高校では部活動を担当することもあります。成績処理や事務作業は基本的にはしなくてもいいのが特徴です。

また学校によってはテスト作成や試験監督、行事への参加をすることもあります。常勤講師や正規の教員と大きく異なるのは、授業時間だけ働くことができるためフルタイムで出勤する必要がないということです。なお生徒側からしてみれば正規の教員との違いはないため、教員としての覚悟は持っておく必要があります。

給料

非常勤講師の給料は授業1コマあたりで支払われます。学校や自治体によりますが、1コマあたりの給料は約2,000〜3,000円ほどです。そしてコマ数によって給料は大きく変わってくるので1日3コマが毎日あれば15コマで週3万円〜。月給では12万円〜ということになります。

もちろん学校や教科によって持ちコマ数はこれよりも多くなることも少なくなることもあります。くわえて勤続年数によって単価はあがり、3000円ほどにもなるのが嬉しいポイントです。

しかし注意点としては非常勤講師は年契約であること、長期休暇は授業がないため給料が発生しないということです。そのため年間を通して安定的に働けないことと授業準備には給料が発生しないという点も気をつけましょう。ただ、長期休暇は帰省をする学生は非常勤講師の働き方は相性が良いと言えるでしょう。

実際の授業時間(3時間)や準備(1時間)、通勤時間(1時間)も含めた拘束時間では、時給1,200円ほどです。実際に教壇に立って授業をできる経験を積めるのはとてもいいですが、やや割安だと感じる人も多いでしょう。

非常勤講師になった場合の必要な時間数

大学院で学びながら働くため週にどれくらい時間がかかるのかはとても気になりますよね。非常勤講師は①授業時間と②授業準備時間がかかります。

出典元:教員勤務実態調査(平成28年度)の分析結果及び確定値の公表について (概要)

図を見ると、小学校では①授業時間と②授業準備時間を合わせた時間が約5時間30分です。中学校では4時間30分になっています。注目すべきことは中学校では授業準備時間が伸びているということです。小学校よりも時間をかけて準備する必要があるため注意が必要です。

これが毎日か週3日あると考えると研究の時間もあるので時間はシビアだということがわかりますね。
また生徒対応を求められることや通勤時間も踏まえるとこれ以上時間がかかってきます。

大学院生は時間的な余裕がない


大学院生は講義以外に研究に特に力を入れています。そのため生活費を稼ぐアルバイトをしているとほとんど自由な時間がないということもあります。それでは大学院生は学部生に比べると時間に余裕があると言われますが、実際はどうなのかみていきましょう。

①学部生と大学院生の単位数の比較
・大学学部生1年生の必修単位数
必修単位数は大学や学部によって大きく異なりますが一例として紹介します。大学の学部1年生の必修単位数は教職では8単位です。けれど教養科目や必修科目などが20単位ほどあり、合計で28単位ほどになります。そこから卒業に必要な単位を多くの一年生はとるので1年目は40~50単位ほどになります。

・大学修士課程の単位数
大学修士課程の単位数は30単位や32単位のところが多いです。そのため2年間で単位をとるため各期で8単位ほど取る必要があります。

・大学博士課程前期、後期の単位数
大学博士課程前期では2年間で30単位、後期は3年間で10単位です。後期課程では講義の他に研究報告や論文指導も単位に含まれています。主に研究に時間を使うため講義自体の単位は少ないです。学部生と院生を比較すると院生のほうが時間的な余裕はあるように思いますが、実際には論文のための研究時間が大幅にあります。

②大学院生の研究時間
では大学院生の研究時間をみていくと、研究平均時間は一日あたりで修士8.8時間、博士10時間で、非常に長いことがわかります。
またコアタイムの有無に関わらず研究室に長時間いる傾向にあります。そして平均では週の登校日数が5日で週に40~50時間ほど研究しているということになります。
参照元:院生の1日|全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)

①と②から大学院生には時間的な余裕があまりないことがわかります。そのため大学院生として研究をしながら実際に教員として働くことはとても大変です。大学に3日通い教師として学校に3日通い、1日休みがあるかどうかという生活になるかもしれません。もちろん勤め先の学校としても融通はきかせてくれると思います。ですが多くの非常勤講師をしながら大学院に通う人は肉体的にも精神的にもきついという声をあげています。

求人の選び方


求人の選び方は大きく3つ、

  • 大学宛にくる非常勤講師の募集
  • インターネットでの募集
  • 母校からのスカウト

があります。

まず、大学宛にくる非常勤講師の募集は、提携している学校からの募集が多いです。次はインターネットでの募集です。求人サイトで「非常勤講師」と調べればいくつか見つかります。給料や条件などが記載されているため参考にしましょう。また休職された教員の代わりを急募している場合もあり学期途中でも募集している場合があります。

最後は母校からのスカウトです。私立の場合に多く、教え子が教師として戻ってくることは当時の先生としてもうれしいものなので歓迎されるでしょう。また学校の仕組み自体も理解しているため指導しやすいというメリットもあります。

非常勤講師のなり方についてはこちらの記事をご覧ください:非常勤講師になるにはどうしたらいい?教員免許を持っているだけではなれない⁉

スキルを活かせる仕事の紹介

大学院生は研究をしながら生活費や授業料を払う必要があります。そのため「スキルを活かし、研究時間を確保できる、効率よく稼げる」仕事を選ぶことが大切です。院生が研究と両立するためアルバイトの条件をクリアしている職を2つ紹介します。

『大学院生におすすめの仕事』

  • ティーチングアシスタント

ティーチングアシスタント(TA)は実験や実習、講義の教育補助を学生が担当します。具体的な業務内容はディスカッションの指導や機器の操作や準備、試験監督補助や採点などです。要するに教授のサポートをしながら実践的に講義をする側を体験できるというものです。

おすすめのポイントとしては教授との距離感が縮まり、多くのことを学ぶことができるところです。例えば授業準備の際に授業の疑問点について教えてもらうことや、実際の準備の方法や過程を見ることができます。そういった経験を給料をもらいながら効率的にできるのはティーチングアシスタントだけです。

  • オンライン家庭教師

塾講師や家庭教師をしたことのある大学院生は多いのではないでしょうか。教える仕事のなかでも特にオンライン家庭教師について紹介します。オンライン家庭教師は近年注目を集めていて、生徒も先生もそれぞれの自宅から授業をすることができます。そのため通勤の必要もなければ、近所の生徒だけを受け持つという必要もありません。

つまり地方で生徒がいないような場所でも生徒を受け持つことができます。その他は通常の家庭教師や塾講師同様に生徒の勉強をみることや授業を担当します。そして家庭教師のため給料もよく、大学院生であればより給料が上がるでしょう。

オンライン家庭教師の仕事内容の詳細はこちらの記事にまとめています:【決定版】オンライン家庭教師のやり方と失敗しない会社選びとは

オンライン家庭教師で活躍中の大学院生


オンライン家庭教師マナリンクには、大学院生の方も学業と両立して活躍されています。そんな現役の大学院生にインタビューをしたので紹介します。

  • ティーチングアシスタント+オンライン家庭教師

大学院でティーチングアシスタントをしながらオンライン家庭教師もしているのが太田先生です。博士後期課程で研究をしながら一人暮らしのため自分で生計をたてています。太田さんは「研究内容と仕事内容が重なる仕事をしたい」ということでオンライン家庭教師をはじめました。

そんな太田先生は日本近現代文学について研究されており、古典や現代文を中心に指導されています。詳細な家庭教師の実状についても話していただいているのでぜひご覧になってください→大学院での研究分野を活かせるお仕事!

  • オンライン家庭教師で自由な働き方を

理系大学院生の石山先生はスーパーコンピュータを使って台風や気候変動の研究をされています。そんな石山先生がオンライン家庭教師を始めたのは新型コロナウイルスの影響で、これまでしていた家庭教師がオンラインで実施することになったことがきっかけです。

それからはコアタイムがない研究との相性の良さから、研究の合間を縫って指導されています。石山先生は働く中で時間や場所に縛りがないことの良さに気付き、自由な働き方や効率的に時間を使って働きたい人におすすめされています。大学院とバイトを両立する生活についてや授業については詳しくは実際のインタビュー記事をぜひ参考にしてみてください→オンライン家庭教師なら「研究・仕事・趣味」の両立が可能

他のインタビューはこちらから

オンライン家庭教師マナリンクで実際に先生をされている他の方のインタビューもぜひ参考にしてみてください。働き方や仕事内容について勉強になること間違いなしです。

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