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働きながら特別支援学校教員の免許は取れる?方法を解説

2021/9/30
働きながら特別支援学校教員の免許は取れる?方法を解説

はじめに

特別支援学校は障害を持つ子どもをサポートし、自立支援をするやりがいのあるお仕事です。公立の特別支援学校で働く場合は教員免許を取得した上で教員採用試験に突破する必要があり、就業の難易度が高い職業だと言えるでしょう。

特別支援学校の仕事内容は通常級を扱う学校との相違点がたくさんあり、障害に対する専門性に応じて、通常の教員免許だけでは働けません。
この記事では、主に特別支援学校で働くのに必要とされる教員免許についての詳細の情報や、働きながら教員免許取得を目指せるのかについてご紹介していきます。

特別支援学校教員の教員免許とは

特別支援学校で働くためには、校種ごとの教諭普通免許状+特別支援学校教諭の免許状が別途必要です。
そのため、通常級で指導するための教員免許にプラスする形で取得するため、通常の教職課程を踏まえた上で、聴覚障害・視覚障害・肢体不自由の障害・知的障害・身体虚弱に細分化された専門知識を学び、特別支援学校の教員免許が授与されます。

教員免許状の種類

  • 専修免許:大学院卒業
  • 一種免許:4年制大学卒業
  • 二種免許:短期大学卒業


参考元:資料7:特別支援教育に係る教育職員免許状について/文部科学省

教員免許は学歴に応じて認定課程と単位数が変わります。また、普通免許状が必要になるため、現在教員免許状を持っていない場合は普通免許状の教職課程単位も併せて取得することとなります。
特別支援学校教員の仕事内容

  • 特別支援学校の業務内容
  • 授業(授業準備)
  • 生徒個別の指導計画
  • 生徒の障害に応じた自立活動支援
  • 保護者との面談・連携
  • 生徒の学校活動の評価
  • 進路相談・支援
  • 卒業後のフォロー
  • 事務作業(プリント作成・集金等)
  • 生徒の障害に応じた介助
  • 職員会議
  • 生活指導(給食・清掃活動含む)
  • クラブ(部活)指導


参考元:特別支援学校教員、特別支援学級教員/職業情報提供サイト

特別支援学校の前身は聴覚障害・視覚障害・肢体不自由の障害・知的障害・身体虚弱や病弱者等に分かれていました。
現在は統合され「特別支援学校」と一括りにされていますが、身体・知的・精神その他の障害ごとに支援の仕方が全く違うため、障害に合わせた専門知識が要求されます。

もちろん、教科指導も仕事のひとつです。通常級に比べて教科指導も障害の程度を見極めて適切に行うため、より生徒個人個人に合わせた細やかな指導が重要になります。

聴覚障害・視覚障害の場合等、通常学級とは異なる教科指導・教材作成を行うため、通常級とは勝手が大きく異なるのも特徴です。
生徒の障害に応じて業務内容に介助が入る場合が多く、常に生徒の健康状態に配慮したフォローを行います。

働きながらの教員免許取得は通信制教職コースがおすすめ



働きながら教員免許を取得することは可能です。
教員免許は原則短期大学卒業以上でないと取得条件を満たさないため、高卒からパターン別に働きながら教員免許を取得する方法をご紹介します。

  • 高校卒業の場合(4年間)

大卒資格+教職課程が必要

  1. 通信制の大学に1年次から入学
  2. 教職課程(特別支援コース)を選択、単位取得
  3. 卒業する
  4. 該当する都道府県の教育委員会に教員免許の申請をする
  5. 教員採用試験を受ける


  • 短期大学or大学卒業以上の場合(最低2年間以上)

不足単位分+教職課程が必要
→既に通常の教員免許を取得している場合は特別支援学校教職課程の不足単位分でOK(1年間)

  1. 通信制の大学に編入(2~3年次から)or科目履修生制度を利用
  2. 不足分の単位を取得
  3. 卒業する
  4. 該当する都道府県の教育委員会に教員免許の申請をする
  5. 教員採用試験を受ける


※科目履修生制度の場合、多くは教育実習が内容に含まれていないため注意が必要


大卒資格がある場合は、科目履修生制度を利用できます。
科目履修生制度とは、卒業後に教職課程を目指す場合不足単位分だけを取得できる仕組みのことです。
しかし、科目履修生制度では多くの場合教育実習が内容に含まれていないため、教育実習の要件を満たしていない場合は最低でも3年次から通信制の大学に編入する必要があります。
短期大学卒業の方の場合は、通信制に編入という手段で教職課程を取ると、二種免許から一種免許にすることができます。

通信制の大学に関する詳しい情報はこちらから↓
【手続きも解説】働きながら通信課程で教員免許を取る方法/マナリンクTeachers

通信制で特別支援学校教員免許を取得できる大学と手続きの方法

通信制を扱う大学の中でも、特別支援学校の教職課程を扱う大学は限られています。
そのため、事前に特別支援学校課程のコースがある大学を調べておかないと、入学後に教員免許を取得できない、ということに繋がりかねません。

また、キャンパスまで通って講義を受ける「スクーリング」もカリキュラムに含まれている場合が多いため、通信制を検討する際はキャンパスの場所も考慮に入れておきましょう。
特別支援学校の教職課程を扱う通信制の大学をご紹介します。

【関東】
東京福祉大学 通信教育課程
所在地:伊勢崎キャンパス 群馬県伊勢崎市山王町 2020-1
池袋キャンパス 東京都豊島区東池袋 4-23-1
名古屋キャンパス 愛知県名古屋市中区丸の内 2-13-32

  • 全学部(教育学部、心理学部、社会福祉学部、保育児童学部)で特別支援学校の教員免許が取得可能
  • 正科生の場合:特別支援学校教員免許のみの取得は不可能(普通教員免許も併せて取得)
  • 科目履修生制度活用の場合:教育職員検定により3年の教職経験を資格がある場合は特別支援学校教諭2種免許状を取得する


参考元:東京福祉大学 大学学部通信教育課程/東京福祉大学

明星大学 通信教育部(教育学部 教育学科)
所在地:東京都日野市程久保2-1-1

  • 正科生の場合:大卒資格+小学校教諭1種・2種免許状、特別支援学校教諭1種・2種免許状(知的障害者・肢体不自由者・病弱者)を取得
  • 正科・課程履修生(大卒資格有)の場合:特別支援教員コースで小学校教諭1種・2種免許状+特別支援学校教諭1種・2種免許状(知的障害者・肢体不自由者・病弱者)を取得
  • 科目等履修生制度活用の場合:不足単位を取得or普通免許状があり3年以上教員として良好な勤務成績で勤務した旨の実務証明責任者の方or2種免許から1種免許を取りたい方は特別支援学校の教員免許を取得可能


参考元:通信教育課程/明星大学

星槎大学 通信教育課程
所在地:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原817-255

  • 正科生の場合:特別支援学校教員免許のみの取得は不可能(普通教員免許も併せて取得)
  • 科目履修生制度活用の場合:教育職員検定により3年の教職経験を資格がある場合は特別支援学校教諭2種免許状を取得する


参考元:星槎大学通信制課程/星槎大学

放送大学
所在地:千葉県千葉市美浜区若葉2-11

  • 特別支援学校教諭2種免許状(知的障害者教育領域・肢体不自由者教育領域)を取得できる
  • 幼稚園・小学校・中学校・高等学校の教員免許を所持し、3年間の勤務実績を有している方が単位取得可能


参考元:2021年度『教員免許状及び各種資格について』/放送大学

【近畿】
佛教大学 通信教育課程
所在地:京都府京都市北区紫野北花ノ坊町96

  • 全学部・全学科(6学部10学科)で特別支援学校教諭免許状(知的障害者・肢体不自由者・病弱者)取得可能
  • 学部(本科):特別支援学校教員免許のみの取得は不可能(普通教員免許も併せて取得)
  • 課程本科:短大・大卒の方で、教員免許状未所持の場合は特別支援学校教員免許のみの取得は不可能(普通教員免許も併せて取得)。普通教員免許状所持者の場合は特別支援学校の教員免許のみの取得も可能。
  • 科目履修生制度活用の場合:普通免許状があり3年以上教員として良好な勤務成績で勤務した旨の実務証明責任者の方or2種免許から1種免許を取りたい方は特別支援学校の教員免許を取得可能


参考元:取得可能な免許・資格/佛教大学通信教育課程

神戸親和女子大学 通信教育部(通信制のみ男女共学)
所在地:兵庫県神戸市北区鈴蘭台北町7-13-1

  • 発達教育学部 児童教育学科で特別支援学校教諭免許状(知的障害者・肢体不自由者・病弱者)取得可能
  • 正科生の場合:特別支援学校教員免許のみの取得は不可能(普通教員免許も併せて取得)
  • 科目等履修生活用の場合:出身大学在学時に教職課程の教育実習を除いた一部の単位を取得していない方or普通免許状があり3年以上教員として良好な勤務成績で勤務した旨の実務証明責任者の方or2種免許から1種免許を取りたい方は特別支援学校の教員免許を取得可能


参考元:教員免許状・資格取得について/神戸親和女子大学通信教育部

入学・編入手続きの方法

  • 入学・編入する場合

希望の教員免許が取れる大学・コースに出願する
大学によって取得できる教員免許の種類・科目が異なります。
出願する前に必ず希望する校種・科目の教員免許が取れるのかを確認しましょう。
基本的には書類審査のみで選考されます。
参考元:通信制大学の入試はカンタン?! 出願から入試までの手順/なるには進学情報

  • 科目履修生制度を活用する場合

希望の教員免許が取れる大学・コースに出願する
※科目履修生制度を活用する場合、教育実習を受けられない場合があります。
大学在学時に教育実習を受けていない人は、科目履修生制度でも教育実習に参加できるかを必ず確認するようにしましょう。
科目履修生制度で教育実習を受けられない場合は通信制大学に正科生として編入するという選択肢があります。
参考元:科目等履修生になるには/大阪産業大学

仕事と両立できない場合はどうしたらいい?


通信制の教職課程は、やはり仕事と単位取得の両立ができるのかが鍵となってきます。
仕事・家庭がどれほど忙しいのかで通信制の勉強の両立ができるのかが変わるため、必ず出願する前に、各大学の通信制教職課程の資料請求をして仕事・生活と単位取得の両立ができるのかシミュレーションをしましょう。

  • 現在仕事をしていて、休みの調整ができる方

資料で課題提出期限、スクーリングの期間を調べ、予定を調整しましょう。
教育実習の単位がない方は、必ず2~4週間教育実習期間を確保できるのか、職場の都合を確認する必要があります。

  • 現在の仕事では時間の確保が難しい方

普段から激務で課題提出のための時間が難しい方、教育実習期間の休みが確保できない方は、部署を移動する、転職する等の手段を取らないと、教員免許の取得は難しいです。
高単価な副業で収入源を確保し、勉強時間とスクーリング・教育実習の時間を捻出するのが確実です。
教員免許を目指す上でおすすめの副業がオンライン家庭教師です。

オンライン家庭教師マナリンクのおすすめポイント

  • 完全在宅なので勉強時間を確保できます!
  • 時給3,000円~ご自身で設定可能!効率よく稼いで勉強時間を捻出できます
  • 得意科目のみの指導OK!授業準備時間を最低限にできます
  • 継続するほどキャリアアップ!ご家庭から感謝の声(口コミ)が届く仕組みになっており、評価が多くなるほど単価があげやすくなったり、生徒がつきやすくなります
  • 先生としての経験を積める!教員免許取得を目指しながら現場での指導を経験できます


教員免許がなくてもできる教育系のお仕事

  • 教員免許取得を目指す期間、他の教育系のお仕事に就くことで指導経験を積めます。
  • 学習塾
  • 予備校講師
  • 家庭教師
  • 語学学校講師
  • 学童保育指導員
  • 児童館職員 など



通信制教職課程で勉強しながら働く場合は、なるべく「勤務時間が短い」+「高単価」のお仕事がおすすめです。

教育系のお仕事についての詳細はこちらから↓
教員免許なしで学校で働くには/マナリンクTeachers

まとめ

特別支援学校は通常の教員免許と特別支援学校の教員免許の二種類必要であるため、その分取得の労力もかかってしまいます。
現在普通教員免許を持っている方と、教員免許を持っていない方で取得の方法が変わってくるので、事前にどのルートが最短で特別支援学校の教員免許を取得できるのか調べておくことが重要です。
働きながらの免許取得が難しい方は、仕事を調整したり、転職を視野に入れる等の対策を取りましょう。

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