大学院生の生活費はどれくらい?研究内容が活かせる高時給な仕事をご紹介!
はじめに
全国大学生活共同組合連合会が、2018年秋に実施した第8回全国院生生活実態調査によると、「悩みやストレスがある」と答えた大学院生は、61.8%にのぼりました。その原因を聞いたところ、27%が生活費などお金に関する悩みを持っていると答えました。また、時間が足りないことに不満を持っている学生も27%いました。さらに最もパーセンテージが高く、半数以上の大学院生が悩んでいるのが、研究活動に対してです。
出典元:第8回全国院生生活実態調査ー全国大学生活共同組合連合会
これらを総合すると、研究と生活を成り立たせるための時間とお金の問題が、大学院生の悩みの原因となっているのではないかと想像できます。それでは、大学院生の生活費とはいくらくらいなのでしょうか。また、余計な時間を省くべく、研究内容がそのまま活かせる高時給な仕事はないものでしょうか。詳しくご説明します。
大学院生はお金がない?
大学院生は学生に分類されるので、もちろん会社員のように給料がもらえません。にもかかわらず、バイトする時間がないので、収入はあまりないのが現状です。出費だけが増えていきます。特に1人暮らしをしている学生は、家賃や食費、光熱費などがのしかかります。
その原因とは?
そもそもなぜそれほどまで、大学院生は時間がないのでしょうか。その原因について、考えてみましょう。
大学院生の研究時間
先にご紹介した、全国大学生活共同組合連合会による大学院生の1日の調査結果を見ると、大学院生は学部生と違い授業がほとんどなく、研究に時間を費やしていることがわかります。大学院生の日常生活についてのデータからの引用をご紹介します。
平均時間は修士7.8時間、博士8.5時間と差が表れた。またコアタイム(研究室で研究をしなければいけない時間)がない院生も研究時間は修士8.8時間、博士10.0時間で、コアタイムの有無に関わらず、研究室に長時間いる院生の生活がわかる。
実際にかかる生活費
次に文部科学省の学生に対する経済支援の現状の調査結果を参考に、実際にかかる生活費についてご説明します。2018年の結果を見ると、自宅学生の支出の合成は80,700円、下宿学生の支出合計は138,600円です。内訳をご紹介します。
出典元:学生に対する経済支援の現状ー文部科学省
年々支出が多くなっている傾向にあるのが、気になります。先述した通り、下宿生の場合、食費と住居費をカットすることはできません。生活に必要不可欠なこの2項目だけで、84,200円になります。自宅学生の場合、食費が一番多く18,400円です。その他、多少遠くても自宅から通うことを選んだからか、交通費も9,600円と高めです。
大学院生の収入源
それでは、大学院生はどのように収入を得ているのでしょうか。
仕送り
出典元:学生に対する経済支援の現状ー文部科学省
上記と同じ調査から、まず考えられるのは仕送り・小遣いだとわかります。自宅生は19,000円、下宿生は68,700円親から援助を受けています。ただ、仕送り以外に当然授業料や入学料が必要で、50~70万/年払いを負担している親が多いはずです。そう考えると、あまり親に迷惑をかけたくないという学生は少なくないでしょう。
奨学金
収入源として、仕送りの次に多いのが、奨学金です。下宿生は36,300円、自宅生でも20,900円の奨学金を受け取っています。しかしながら、年々貸与額は減少傾向にあります。
出典元:平成30年度学生生活調査ー独立行政法人日本学生支援機構
独立行政法人日本学生支援機構が行った平成30年度学生生活調査のデータを見ると、日本学生支援機構の奨学金など、何らかの奨学金を受給している人の割合は、修士過程で前回調査より3.8%ポイント減の48.0%、博士課程で前回調査より3.4%減の53.5%という結果になっています。
貸与型奨学金受給者のうち、7割以上の人が「将来の返済に不安を感じている」と回答しています。全国大学生協連は、そういった不安から「『貸与型』を敬遠する傾向が続いている」と分析しています。
アルバイト
さらに収入源として大切なのが、アルバイト収入です。先ほどふれたように、奨学金の額が減少傾向にある一方、アルバイト代は増えてきています。調査によると、下宿生は29,500円、自宅生は29,700円稼いでいることがわかります。自宅生にいたっては、アルバイト収入が奨学金を上回っています。
これはつまり、学生が奨学金に頼らず、アルバイト代でできる限り生活費を賄っていることを意味しているのです。先述した通り、奨学金の返済を考慮した結果だと言えます。
生活費をすべてアルバイト大で稼ぐには月に何時間働くのか
自宅学生の場合、支出合計からお小遣いをひくと、
- 80,700円-19,000円=61,700円
となります。これが生活費として必要な金額です。
また、下宿学生の場合、支出合計から仕送りをひくと、
- 138,900円-68,700円=70,200円
となります。生活費として必要な金額は、70,200円ということになります。
自宅学生、下宿学生それぞれ上記の金額を稼ぐために、月に何時間働けば良いでしょうか。もっといえば、週に何日、何時間働けば良いのでしょう。以下に細かくご説明します。
- 時給1,000円の場合
例)自宅学生:61,700円÷時給1,000円=61,7時間
61,7時間÷4週=15,425時間/週
15,425時間÷5日=3,085時間/日
下宿学生:70,200円÷時給1,000円=70,2時間
70,2時間÷4週=17,55時間/週
17,55時間÷5日=3,51時間/日
1日3時間~4時間、週5日以上働く必要があります。
大学院生は、1日8~9時間を研究時間に充てているのでかなりハードですが、休日にアルバイトを入れれば、不可能というわけではありません。ただ、不可能ではないにしろ、休息日がなくなるので体を休める時がなく、あまりおすすめはできません。
- 時給1,500円の場合
例)自宅学生:61,700円÷時給1,500円=41,13時間
41,13時間÷4週=10,28時間/週
10,28時間÷5日=2,06時間/日
下宿学生:70,200円÷時給1,500円=46,8時間
46,8時間÷4週=11,7時間/週
11,7時間÷5日=2,34時間/日
土日以外、毎日2時間くらいなら、研究の邪魔にはならないでしょう。それが負担なら、土日のどちらかの日にまとめて働けば、平日かなり楽になります。
- 時給3,000円の場合
例)自宅学生:61,700円÷時給3,000円=20,57時間
20,57時間÷4週=5,14時間/週
下宿学生:70,200÷時給3,000円=23,4時間
23,4時間÷4週=5,85時間/週
この場合、週に5・6時間勤務ですむので、平日2日間にわけて勤務してもいいですし、土日のどちらか1日、まとめて働いてもいいでしょう。
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研究時間を確保するには時給1,500円以上がおすすめ
上記の結果から、研究時間を確保しつつも、さらに休憩時間や趣味の時間もほしいとなると、最低1,500円の時給は必要だと言えるでしょう。3,000円以上あれば、かなり余裕のある生活を送れます。金銭的な余裕は、心の余裕にもつながり、落ち着いて研究に没頭できるでしょう。
専門分野を活かせる仕事
専門分野を活かした仕事として、ティーチングアシスタントとオンライン家庭教師をご紹介します。
- ティーチングアシスタント
ティーチングアシスタントとは、優秀な大学院学生に対して、学部学生向けの実験・実習などの教育補助業務をさせる制度です。学部学生にとっては、先輩から学習のきめ細かなサポートを受けられるというメリットがあります。また、教員や研究者を目指している大学院学生には、将来に向けての良いトレーニングになります。
具体的な業務としては、実験の指導や監督、宿題・レポートの回収やチェック、教材作成のサポートなどです。応募は、大学ごとに条件が定められていて、選考や抽選にて決定します。狭き門ですが、臨時募集もあるので、常に大学側の情報をチェックしておきましょう。お給料は、平成15年度国立学校特別会計によると1人当たり月額4,3万円です。時給にすると、1,000円~1,600円程度となります。
- オンライン家庭教師
今まで家庭教師といえば、生徒の自宅に行って生徒が希望する勉強のサポートや受験対策をするのが主流でした。それが今、時代の流れに即したオンライン家庭教師という職業が注目を集めています。オンライン家庭教師とは、その名の通りSkypeやZoomといったインターネット上のWEB会議ツールを使用することによって、対面式と同様のサービスを提供する方法です。オンラインになるだけで、家庭教師とサービス面ではなんら変わりはありません。
指導する側には、通勤時間を省けるというメリットがあります。生徒側にとっても、家に先生を上げなくていいので緊張感が軽減されるというメリットが考えられます。また、地方にいながら都心に住む先生の指導が受けられるという利点もあります。時給相場は、1,500円~6,000円となっています。
オンライン家庭教師なら研究時間の確保が可能
授業は、Wi-Fi環境の整っている自宅で行うことが基本です。時間になったら、生徒とSkypeやZoomで連絡をとって、終わったら会話を終了をさせればお仕事完了です。よって、先にも書きましたが、わざわざ生徒の家まで出向く手間が省けます。1日複数生徒の授業を入れることも可能なので、効率よく働けます。また、時給が高いので、研究時間を確保することが十分可能です。
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オンライン家庭教師として活躍している大学院生の声
- 文系大学院生の太田先生のインタビュー:大学院での研究分野を活かせるお仕事!
- 理系大学院生の石山先生のインタビュー:オンライン家庭教師なら「研究・仕事・趣味」の両立が可能
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オンライン家庭教師マナリンクなら、得意教科の中でも得意分野に的をしぼって指導できます。専門分野の指導を必要とする生徒が、全国のどこかに必ずいます。大学院生だからこそのスキルを発揮するチャンスです。また、授業時間を自分自身で設定できるのもポイント。平日の日中は研究室にいることを考えると、平日の夜、または土日がベストです。これは、オンライン家庭教師として一番需要がある時間なので、オンライン家庭教師はまさに大学院生にとってうってつけのアルバイトだと言えるでしょう。しかも、オンライン家庭教師によっては在宅勤務でない場合もありますが、マナリンクなら、自宅にいながら指導ができるのも大きな魅力。
さらに、時給が3,000円以上なのも大きな魅力。先の計算によると、時給が3,000円あれば、生活費を稼ぐのに週に5・6時間の勤務で済むので、体にも心にもゆとりができます。そうすれば、研究にも支障なく大学院生生活を謳歌できること間違いなしです。
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こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。