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教員を辞めるのはもったいない?教師以外の教育関係の仕事でスキルを活かせます!

2021/11/1
教員を辞めるのはもったいない?教師以外の教育関係の仕事でスキルを活かせます!

はじめに

高倍率の難関試験である教員採用試験を突破し、晴れて公務員である正規教員になれたものの、その過酷な労働条件から休職・離職する人が後を絶ちません。なぜ、公務員の立場を手放してまで教員を辞めてしまう人が多いのでしょうか?

「公務員を辞めてしまうのはもったいないけれど、教員の仕事がつらい」という方に、教員の労働問題やストレス要因、転職に関する情報をご紹介します。

公務員の社会的信用度は高い


公立学校の教員は公務員であり、あらゆる福利厚生が適用されます。また、公務員は社会的信用度が高く、さまざまな恩恵が受けられるので、公務員を辞めるのはもったいないと思うひとつの要因でもあります。

公務員のメリット
給与・ボーナスが安定しており、退職金がしっかり出る
→ローン等が組みやすく、年功序列で給与が上がる
解雇の心配がない
→雇用が景気に左右されづらい
福利厚生が充実している
→一般企業に先駆けた制度を取り入れている

以上の理由から公務員の社会的信用が高いとされていますが、一方で職務を無理に続けて体調不良になってしまうと医療保険等の信用が落ちてしまう側面もあります。

特に教員は体調不良で休職する割合が多く、要因のひとつとして公務員のメリットでもある「福利厚生」の一部恩恵を受けられていない実態があります。確かに公務員である教員を辞めてしまうのはもったいないのですが、体調を崩してしまうと元も子もありません。

給料に見合っていない教員の仕事


教員は公務員であるのにもかかわらず、働きに対して給与が見合っていないという問題は現在でも解決されていません。教員の労働問題について、仕事内容と勤務時間の観点からアプローチしてみましょう。

教員の仕事内容
・授業
・授業準備
・学級運営(担任・副担任)
・保護者との面談
・家庭訪問
・成績評価
・部活動顧問
・テスト作成
・進路指導
・生徒間・保護者間のトラブル解決
・事務作業(集金やお知らせ作成
・式典・イベントの運営やプログラム作成・指導
・陸上競技大会などの引率・指導
・遠足・修学旅行・社会科見学の運営・しおりの作成・下見・打ち合わせ
・研究授業・研修
・教員同士の会議 など
上記だけでもたくさんあることがわかります。他の職業と異なる点として夏休み・冬休み等の長期休暇期間がありますが、通常時は授業・授業準備・学級運営・部活動指導に加えてイレギュラーな仕事が多いため、結果的にはひとりひとりの負担が重いというのが現状です。
以上を踏まえ、中学校教員の1日のスケジュールは以下の通りです。

参考元:中学校教師の1日のスケジュール・生活スタイル/キャリアガーデン

どうしても生徒が登校する前に出勤する必要があり、一般企業と比べて出勤の時間が早いです。また、中学校・高校以上の教員は部活動指導が1日のスケジュールを圧迫し、日中の教科指導や空きコマの合間にまかなえなかった事務作業や授業準備をするために残業することになります。

もちろん、日常は上記スケジュールで勤務することになりますが、イベントや式典等イレギュラーな仕事も多く入るため、上記スケジュール内よりも更に勤務時間が長引いたり、持ち帰りで仕事をすることも予想されます
小学校教諭の場合、部活動指導はない代わりに授業が教科担当制ではないためほとんどの授業を一人でこなさねばならず、空きコマがなかったり授業準備に追われるため、必ずしも負担が軽いとは言えません。

上記スケジュールを時給換算すると…?
中学校教員(30歳)

  • 8時~20:30勤務の場合
  • 土日合計5時間の部活動指導

  • 平均手取り417万円
  • 平均時給:1,287円

参考元:平成29年4月1日地方公務員給与実態調査結果(総務省)

平均時給は東京都の最低賃金を上回る結果となりました。しかし、大きな落とし穴として「上記のスケジュールはあくまで最低限の仕事をシミュレーションしたものであって、教員の仕事はイレギュラーなものが膨大にある」というものです。
つまり、時期によっては寝る時間を圧迫するほどの仕事になり、年間を通して時給算定すると最低賃金を大きく下回るというデータが多いです。

公務員なのになぜ労働時間に給与が見合わないのでしょうか?実は、公立の義務教育諸学校等の教員職員の給与等に関する特別措置法(通称:給特法)によって「教員は残業代が支払われない」ことが定められているからです。

そのため、規定された時間外の労働は全てサービス残業扱いになってしまいます。
給特法によって残業代が支払われない代わりに「教職調整額」というものが支給されますが、実際の残業時間と見合った金額ではないため、結果的に残業が延びれば延びるほど損をする結果となっています。
参考元:教師に残業代が出ない理由を理解するために知っておきたい2つの事実/Education Career

精神疾患で休職中の教員は5,000人以上


本当に教員を辞めてしまうのはもったいないのでしょうか?実は、令和元年度に精神疾患が理由で休職をした教員は5,478人にも上ります。精神疾患を理由に離職した教員数は含まれていないため、教員生活の中で精神疾患を患ってしまった人の合計数は更に大きいことが予測されます
参考元:1-2.精神疾患による病気休職者の推移(文部科学省)

教員の悩み

精神疾患によって休職・離職する教員は多いですが、以下のような要因が考えられます。

  • 長い勤務時間・残業の多さ・休みが確保できない等の過酷な勤務条件
  • 労働時間に見合わない給与
  • 職員・生徒・保護者などの人間関係
  • 膨大な業務内容と仕事量


  • 過酷な勤務条件

公務員と言えば勤務条件がきちんとしており、9時17時ぴったりに勤務できるイメージを浮かべる方も多いでしょう。教員の勤務時間は生徒や学校スケジュールによって流動的に変化し、各シーズンやイベントに左右されます。シーズンごとにあらゆるイベントがあり、暇な期間が少ないのも特徴的です。

また、部活動顧問だと平日の部活動指導に加えて土日の大会参加をせねばならず、活発な部活動を担当すると休みなく働き続ける場合もあります。担任や役職に就いていると更に業務が増えてしまい、休む時間を確保できずに出勤する流れができてストレスを溜め込むことになります。

  • 労働時間に見合わない給与

前述した通り教員には残業代が出ないため、過酷な労働時間と給与が比例しない点も休職・離職が多い要因として挙げられるでしょう。普段の労働内容が画一化されておらず、授業以外の業務もほとんど教員が担っているため法制度などで「人を増やし業務を分散させる」「教員の賃金を上げる」改善がない限り解決が難しい問題です。

  • 職員・生徒・保護者などの人間関係

教員の仕事は教科指導のみに止まらず、いじめ問題や保護者・生徒間のトラブルに仲介役として対処することも含まれます。学級担任を受け持つと学校で起きた問題を保護者に報告したり、時には仲裁に入ったりと難しい問題に長期的に向き合うようなトラブルが起こることも少なくありません。

いわゆるモンスターペアレントと呼ばれる、学校に対する要求の多い保護者の対応をすることで精神を摩耗してしまう教員も多いです。
あらゆる人間と関わる職業だからこそも悩みだと言えるでしょう。

  • 膨大な業務内容と仕事量

教員の仕事内容や業務量が多いことは先述しましたが、学校の規模が大きくなればなるほど教員の負担が大きくなるため、教員のキャパシティを超えてしまう例が多いです。休みが少ないことも相まって、ストレスを上手に発散できないと精神的に苦しくなってしまいます。

教科指導に専念できる教育関係の仕事はある?


教科指導のみに専念できるのか、教育関係の仕事を見ていきましょう。

  • 非常勤講師

業務内容:担当授業のみの勤務形態であれば◎
収入面:ボーナスは出ず、教員時代よりも大幅に下がる

非常勤講師の仕事について詳しい内容はこちらの記事にまとめてあります↓
非常勤講師になるにはどうしたらいい?教員免許を持っているだけではなれない⁉

  • 正社員の塾講師

業務内容:授業以外にも事務作業や保護者面談等の仕事がある
収入面:大手塾・予備校は教員と遜色ない給与がもらえる

正社員の塾講師の働き方についてはこちらの記事をご覧ください↓
塾講師の正社員ってどんな仕事?どんな人に向いてる?

  • 塾講師のアルバイト

業務内容:担当授業のみでOK
収入面:教員時代よりも下がる可能性が高く、福利厚生も受けられない

  • 家庭教師

業務内容:担当授業のみでOKの場合もある(生徒の要望によっては全教科に対応)
収入面:授業単価や稼働時間を調整すれば問題ないが、生徒数の確保・移動時間も考慮せねばならず調整が難しい

家庭教師についてはこちらの記事をご覧ください↓
【社会人家庭教師の需要は多い】時給別の月給からキャリアアップ方法

  • オンライン家庭教師

業務内容:担当授業のみでOKの場合がある
収入面:地域を問わず生徒とマッチングでき、移動時間の調整がないため高単価であれば問題なし

教員と同じような収入を得ながらも負担の少ない仕事を見つけるとなると、単価や稼働時間の調整が必要になることがわかります。
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オンライン家庭教師の詳しい仕事内容はこちらにまとめています↓
【決定版】オンライン家庭教師のやり方と失敗しない会社選びとは

【実例】給料を安定させながら教科指導に専念する方法


塾・家庭教師・非常勤講師の場合、教員と比較すると授業に専念できる傍ら、収入が安定しづらいという大きなデメリットを抱えることになります。そこで、教育関係の仕事をしながら副業としてオンライン家庭教師をしている3人の先生にお話をお伺いしました。

  • 非常勤講師をしながらオンライン家庭教師をしている鈴木先生
──なぜオンライン家庭教師になったのかお伺いしてもよろしいですか?
(中略)非常勤講師になりましたが、非常勤講師は働く時間が短いので、英語を教えることに関わった何かをしようということで、英会話や家庭教師などの両立できる仕事を探していました。
ただ、「出勤する」となると両立が大変なので、何かオンラインでないかなと思い、「オンライン 家庭教師」で検索してオンライン家庭教師の存在を知りました
(中略)
──オンライン家庭教師を始めてよかったなと思うことありますか?
そうですね。やっぱり学校だと一人ひとりに教えるということは、なかなかできなくて、全体を見ながら、時には顔を見ながらではありますが、家庭教師だと60分その子の事だけ考えていられるところが良いですね。


鈴木先生のインタビュー全文はこちら↓
「専門的な英語指導を」シンガポールから日本の中高一貫校へ/マナリンク

  • 現役予備校講師をしながらオンライン家庭教師をしているあじき先生
──10年以上も集団授業を担当されてきたあじき先生が、まずはなぜ始めたのかをお聞きしても良いでしょうか?
私はもともと個別指導のほうが好きで、学生時代から個別指導や家庭教師を何年もやってきました。今でもそちらの方が自分に合っていると思います。
ただ、社会人としてある程度の収入/生計を保つという意味では、やはり個別指導だけだと難しいのが現状です。それもあり、現在は集団授業をキャリアの主軸にはおいているのですが、色々と重なりオンライン家庭教師を始めてみようと思いました。
(中略)
オンライン家庭教師であれば、60歳以降でもバリバリ働くことができますではなぜ、それを今の段階から始めようかと思ったかと言うと、今の段階から始めておけば、ノウハウも身に付きますし、自分のオンライン家庭教師としての知名度も付きます。
よって、仕事の主軸をシフトする段階に入ったときに、予備校講師からオンライン家庭教師へと、自分のキャリアにブレーキを踏むことなくシフトチェンジしていくことができると思ったからです。


あじき先生のインタビュー全文はこちら↓
誰でもNo.1になれるチャンスがある。現役予備校講師がオンライン家庭教師を始めた理由。/マナリンク

  • 個別指導塾で働きながらオンライン家庭教師をしている中島先生
──近しい仕事であるがゆえに、時間調整などは難しいのかなと思うのですがその点はどうでしょうか?
(中略)意外と大丈夫です。特にマナリンクさんの場合は、自分自身でご家庭と直接やり取りできる仕組みのため時間調整なども柔軟に出来ますね。平日の夕方は塾へ出勤、空いた時間でオンライン家庭教師、土日はオンライン家庭教師など、柔軟に対応できます
(中略)
──少し切り込んだ質問になりますが、収入面ではどうでしょうか?
正直最初はどのくらいいけるのかな?と未知数だったのですが、今までの時給と比べて2倍以上になりました


中島先生のインタビュー全文はこちら↓
コロナで先行きが不透明。オンライン家庭教師がキャリア形成の転機に。/マナリンク

まとめ

オンライン家庭教師マナリンクなら、授業のみに注力しながら十分に生計を立てられます

  • 教員免許・指導経験を活かし、時給3,000円以上で授業単価を設定できる
  • 好きな教科で授業できるので担当教科のみに集中できる
  • 自分の授業をアピールでき、授業を受けたい生徒とマッチングできる
  • オンラインなので移動時間がなく、他の仕事や生活と両立しやすい


マナリンクでは、指導経験を活かして本業・副業として活躍している先生が多く在籍しています。自身で授業単価を設定できるので、ご自身の強みを活かした授業が評価され、自信ややりがいに繋がります。
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免責事項

こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。