海外生活30年。帰国で気づいた日本の英語教育の「遅れ」と「可能性」
アメリカとシンガポールで30年。日本の英語教育のギャップをオンラインで解決する根岸先生にインタビューさせて頂きました!
まずは自己紹介をお願いします!
皆さん、こんにちは!
マナリンク英語講師の根岸です。
海外生活30年(アメリカ25年、シンガポール5年)、なんとまだ日本より海外が長い人生なんです。
子供の時から英語が好きで、日本で初の英語科の高校を出てずっと英語道を歩んできました。英語講師、プレゼンテーション講師、英語発音矯正講師、翻訳指導、ビジネス翻訳などなど英語に関してならありとあらゆるお仕事をしてきました。
とは言え、本業は普通の企業で仕事していました。
大学を出て最初は銀行員になったので、アメリカでもWall Streetで働いたり、商社のファイナンス部で働いたり。どのお仕事も好きだったのは、人に教えることができるところ。同僚でもお客様でも何か質問されると俄然張り切って教えちゃうタイプなんです。
実は親が中学の教師だったので、教師の道は避けたかった(笑)
なのに、血は争えないもので、人に教えるのが好きで、大学からずっと家庭教師を続けてきました。30年以上教えてることになりますね。年がバレる!
アメリカでは日本語も教えました。今思うとやりたいことを仕事にしている幸せ者です。
オンライン家庭教師を始めようと思ったきっかけを教えてください!
日本に帰国して愕然としたんです。
日本人の英語がうまくなってない!
30年留守にした日本、いくらなんでも進歩してるはず!でも違った。
逆に、これは私が力を発揮できる土壌があると思いました。
最初に日本の英語教育の現状を理解するために、某オンライン英会話の講師になってみました。今の日本人の英語力の実情や、教育現場、ビジネスでどの様に英語が使われているかなどなどのリサーチでした。息子もだんだん手が離れてきていたので、家事と両立できる何かを探っていました。そこから手を広げて、大学の英語講師のお仕事をもらったり、子供にも英語を教えてみたりしたのですが、出かけていく時間ロスがないオンラインに次第に集中するようになりました。
オンライン家庭教師のメリットや始めて良かったことはありますか?
教師にとっては、移動の時間ロスがないのは大きいです。また、私はあちこちで教えたりするので、教材や資料などを持ち歩くのは大変です。家のオフィスから教えるのは、必要なものが全部揃っているという利点があります。
私にとって一番のメリットは、オフィスに一日中いる必要がないということです。ホーム/ワークバランスが取れることがありがたいです。
また、オンラインクラスは意外と集中できます。親御さんによっては心配される方もいますが、画面に向かってクラスを受けると寝れないし(笑)、今時の生徒には向いている形態の様です。
生徒にとっては、地域格差を減らすことができているのではないかと考えています。
私は東京・神奈川で教えていますが、私立と公立では英語の教育に関しては差が大きいです。つまり収入格差はある。それでも、東京近辺に住んでいればネイティブも多いですし、塾や教師陣にも恵まれているのではないでしょうか。
東京レベルの教師陣を全国で同じ様に提供できる会社は少ないでしょう。その点において、オンライン家庭教師は日本だけでなく世界を繋げますから現代社会の教育の形としては最先端を行っていると思います。
オンライン指導をする上で工夫されている点や気を付けている点などを教えてください!
オンラインで教える以上、最速のインターネット、マイク、ライト、ヘッドフォン、ホワイトボードとして使っているiPadとappleペンシルなど、一通り揃えました。結構IT系は得意なので、問題集などもPDFとして保存してあり、生徒のレベルに合わせて自由自在に使えるようにしてあります。
オンライン授業は、私は対面のクラスと何も差を感じていません。
ただ、生徒の方は、コンピュータに不慣れ、緊張するなど分かりにくいと思う生徒もいると思います。日本の学生はコンピュータが苦手ですね。海外ではもっとコンピュータを使うのですが、日本はスマホでほぼ事足りる文化ですし、タイピングに関しては特に仕事を始めるまでアルファベット入力できないなど、最初のハードルは高いのかもしれません。でも、オンライン授業に関して言えば、すぐに慣れ、中学生でも宿題をちゃんと送って来れる様になるものです。
私個人に関して言うと、早口なので、時々自分で意識してスピードを落とした方が良いか様子を伺っています。どうしても欲張りなので1時間に詰め込みたいものが多くて葛藤しています。(笑)
印象に残っている生徒さんとのエピソードを教えてください!
ネイティブの先生に習っていたという小学生の生徒さんに「1ヶ月で今までの超えた!全然違う!」って言われた時は嬉しかったですね。
「先生に習っていると、世界のことも同時にわかるから楽しい」と聞いた時もやりがいを感じました。
また、この年末に実家に帰った大学生(TOEIC対策)のお母様から「大学受験の英語学習とは根本的に異なり、こういう学びは初めてで、本当に習って良かったと思っている」と息子から聞きましたとご報告いただいたのも感動しました。
私だから提供できると考えていることは、日本語・英語の両方で英文法を徹底的に勉強して、両方の言語をネイティブとして話すことができるからこその気づき、考え方を提供して本来の単語の意味、だからこうなるんだという論理を根本的に理解してもらうことだと考えています。そういうことだったんだ、目から鱗!と言ってもらえるのが一番嬉しいです。
これから先取り組みたいこと、挑戦したいことなどはありますか?
今後は、外へ出るのはだんだんと減らして、オンラインに絞っていきたいと思っています。
また、今までの経験をもとに、本の執筆ができたら素敵だなと考えています。これは主人の提案で、個人を教えるのには限りがあるから、本を書くべきだと。
ただ、私は生徒さんと一緒に過ごすことに生きがいを感じているので、後回しにしていました。でも、そろそろ考えてもいい時かもしれないと思い始めたところです。
マナリンクへのご感想やご意見などがあれば教えてください!
マナリンクでは、多岐にわたったニーズに答える講師を従えていると思いますが、トップ、またはそれ以上を狙うレベルの生徒さんにも私は貢献したいので、そのマーケットへのマーケティングもして頂きたいと思っています。
私は元々ビジネス英語やプレゼン講師も得意分野なので、ビジネスマンやインター生など英語スキルの高い人へのクラスを手掛けたいと考えています。
最後にオンライン家庭教師を始めようと検討している方へメッセージやアドバイスがあればお願いします!
マナリンクの良いところは、自由度の高さです。
自分の売りを好きな様にアレンジして提供できます。どんな先生でも必ずニッチなマーケットが存在するのが、オンラインの強みだと思います。
個性を大事に自分のスタイルで迷わず進んで欲しいと思います。これぞ自己実現ができる世界だと思います。
根岸先生
https://manalink.jp/teacher/10876
【学歴】
1985年卒 神奈川県立外語短期大学附属高校(日本最初の英語科高校) 貿易外語科
1987年卒 東洋英和女学院短期大学 英文科
1991年卒 Chestnut Hill College ベンシルバニア USA Bachelor of Science in Sociology取得
【職歴】
1987-1988年 (株)住友銀行
1990-1991年 University of Pennsylvaniaでインターンシップ ペンシルバニア州、USA
1992-1995年 ANA ハローツアーズ、インバウンドホテルオペレーション担当 NY, USA
1995-1996年 Citibank, Japan 副社長秘書
1997-2001年 野村アセットマネジメント 社長秘書、ファンドオペレーション(証券業ライセンスseries 6取得)NY, USA
2001-2006年 三井物産 財務部 ローン担当 NY, USA
その間、副業で趣味的に日本人に英語、アメリカ人に日本語を現地語学学校で教える
2018年に日本へ帰国後、オンライン英会話サイト、英会話塾講師(NOVA,その他)、翻訳業、プレゼン指導、発音矯正、大学講師などを個人事業主として受託、現在マナリンクの割合が7割程度
【免許・資格】
2020年 ケンブリッジ英語検定 CEFR C2レベル Ref. No. B3346391 Accreditation No. 500/2429/2
1989年当時 TOEFL PBT 620 (iBT換算105)
2023年 国際英語発音協会 EPT® 英語発音テスト93点 (指導者レベル) SD2301301
発音矯正講師認定済み
【指導/合格実績】
現在は 大学、私立高校、語学学校などで、TOEFL/TOEIC指導、またビジネス英語の指導をしていますが、東大過去問、京大過去問形式なども対応します。
【2023年度実績】
北九州市立大学 英米学科
免責事項
こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。