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小さな塾を開業するために必要なものから資金まで解説

2021/11/26
小さな塾を開業するために必要なものから資金まで解説

はじめに

指導歴が長い講師の方で、地域のために小さな塾を開業させたりと考えてはいるけれど、具体的にどうすればいいかわからないという方はいませんか。今回は、具体的に何を用意すべきか、開業資金はいくらくらい必要かなどをご紹介します。ぜひ、ご一読ください。

小さな塾だからこその強み

少人数で質の高い授業を提供できる

大手学習塾の場合、講師がころころ変わるという欠点があります。研修を実施し、しっかりとした教育を行っているため、講師の質に間違いはないと謳っている大手塾であっても、人間ですから講師によって話し方や性格等の違いがあるのは当然のことです。講師がかわるたび、生徒は気を遣い、勉強の前に疲れてしまいます。また、逆にその研修で教え込まれる指導法が足かせになって、生徒一人ひとりに合わせた指導ができなくなる懸念があります。

それに対して小さな塾であれば、縛りがないので、目の前にいる生徒に合わせて授業ができます。保護者の方から入塾時に「算数の計算問題が苦手」と聞けば、すぐ次の授業から計算ドリルを使用し、解き方の基礎に立ち返って指導することが可能です。そのドリルの途中で、「計算が得意になり、今度は文章問題の解き方がわからない」という声を聞けば、計算ドリルが最後まで終わっていなくても、文章問題に特化した問題集に切り替えられます。

生徒側からしたら、少なくとも最初は塾長1人が教えるというケースがほとんどなので、指導する講師がかわるという心配もありません。少人数で、質の高い授業を提供できるのが、小さな塾の最大の強みです。

また、受験生なら、勉強の仕方がわからなかったり、いつ何から始めればいいかわからなかったり、不安に思うものです。大手塾なら、受験のざっくりとした話が全体にあり、限られた時間の中で面談を行い、一人ひとりフォローするという形を取ります。それが小さな塾なら、生徒一人ひとりの志望・実力に合わせて、1から10まで余すところなく教えることが可能です。

ただ、受験に関する知識は、大手学習塾より乏しく思われるかもしれません。保護者や生徒から何を聞かれても答えられるように、日頃から情報収集に努めることは必要です。

運営費を抑えられる

自分が塾長となり、自分のみでやっていくなら、人件費はかかりません。小さな塾であれば、たとえ他の講師を雇うとしても、アルバイト講師で十分です。正社員を雇う必要はないので、運営費を抑えられます。

小さな塾を開業するにあたって必要なもの


必要なものはそう多くありません。手続きに関しても、個人事業主登録をするだけでOKです。教員免許も必要ありません。具体的にどんなものが必要か、以下にあげてみます。

自宅・マンションなど塾を開業する場所

まず、どこで開業するかよく考えましょう。自宅の一室を塾とする場合、家賃はただで済みますが、プライベートと仕事の区別がつきにくくなるというデメリットがあります。また、自宅だと駐車スペースがあまりとれず、付近の道路に送迎の車が並び、近隣の住民の方に迷惑がかかるという心配も生じます。

自宅に空きスペースがない場合、マンションの一階部分等を借りるというのも1つの手です。場所を探す際、立地は大切です。生徒の安全を考え、できれば駅近くの人通りが多いところが理想ですが、そういった場所にはほとんどの場合、既に大手塾があります。家賃も結構かかることを考え、少し繁華街から離れたところでもOKです。

ただし、開業してはみたものの、生徒がちっとも集まらなかったという事態を避けるため、あらかじめ近くに学校はあるのか、生徒数は何人くらいか、その地域に塾はどれくらいあるかなどリサーチは必須です。避けたいのが、まわりに住んでいる生徒も多いからと、閑静な住宅街を開業場所として選択することです。子どものにぎやかな声と、保護者の送迎マナーの悪さなどに対して、近隣住民からクレームが寄せられトラブルに発展する可能性が高いです。

地域のご家庭の役に立ちたいと開業するのに、逆に迷惑をかけてしまうようでは本末転倒です。滑り出しからつまずいてしまわないよう、開業場所は慎重に選んでください。
どのくらいのスペースを確保しておけば良いかは、以下の記事を参考にしてください。

個人塾を自宅で開業するときに必要なものって?ノウハウを徹底解説 | マナリンクTeachers (manalink.jp)


机・いす・ホワイトボード・パソコン・プリンターなどの備品

生徒用の机といすは、クラスの定員数にあわせて購入します。プラス、自分用の事務机といすを用意しましょう。ホワイトボードについては、設置型とキャスター付きの移動が可能なタイプの2種類から選べます。たくさん書けて安定性に優れているのは設置型、何といっても安いのは移動型です。あるいは、ホワイトボードではなく、黒板を使用するという選択肢もあります。黒板は見やすいというメリットがあるものの、チョークの粉が自分や前に座る生徒にかかったり、扱いにくい部分があります。

パソコンとプリンターも必要です。パソコンは、ある程度の機能が備わっていればOKですが、ウイルス対策については万全に行ってください。プリンターは、レーザー式とインクジェット式のものがあります。使用頻度や速さを考えると、レーザー式の方がオススメです。
また、固定電話も用意しましょう。固定電話の番号が、チラシ等に掲載されているだけで、信用度がぐっとあがります。最後にコピー機ですが、コピー機に関する考え方はわかれます。スタートの生徒数が少ないなら、はじめのうちは家庭用コピー機でもOKです。人数が増えてきて、家庭用では間に合わなくなったら、リース契約で一番適切なプランを選択するとよいでしょう。

開業するために必要な資金はいくらくらい?


開業資金は、先に挙げた「場所代(賃料)」、「備品代」に「宣伝費」を加えた300万円~500万円が目安です。次の記事に詳しく載せてありますので、参考になさってください。

個人塾の開業資金はいくら必要?資金の疑問を一挙解説 | マナリンクTeachers (manalink.jp)


塾開業に際して、受けられる補助金とは?


自己資金が十分でない方のため、塾開業の際に利用可能な助成金・補助金もあります。しかし制度そのものが少なく、採用枠にも限りがあるので、あてにしすぎないようにしてください。ここでは学習塾開業の資金調達において、一番ポピュラーで良心的なものをご紹介します。

  • 日本政策金融公庫

日本政策金融公庫は、100%政府出資の金融機関です。長期返済というスタイルをとりながら、利息は固定であったりと、非常に利用しやすい金融機関です。ただ、政府系金融機関であるため、もちろん要件に該当しなければ利用できませんし、審査はたいへん厳しいです。一度審査に落ちてしまうと、約1年間応募することができないので、注意してください。

日本政策金融公庫では新たに事業を始める方に向けて、「新事業融資制度」を行っています。担保や保証人は原則不要で、融資限度額は3,000万円です。
この制度で融資をうけるための要件は以下の通りです。
事業開始後税務申告を2期終えていない方
貸付金残高が1000万円以下もしくは雇用創出等の一定要件を満たす方
創業時に創業資金総額の10分の1以上の自己資金を所持している方


引用元:個人で学習塾を開業するのに必要な手続きや資金についての基礎知識 - ミツモア (meetsmore.com)


収入の目安

収入は、生徒の数によってかわります。多くの生徒に一度に授業を行う集団授業スタイルを取るのか、個別授業のように1~3人くらいの生徒を相手に授業を行うのかによって、得られる収入に差は出ます。月謝の相場が以下の記事に載っているので、それを参考に、収入はいくらくらいになるか計算してみて下さい。

個人塾の収入ってどのくらい?開業完全マニュアル | マナリンクTeachers (manalink.jp)


それに対して、運営費はどれくらいかかるかご説明します。塾経営の固定費には、テナントの家賃(自宅なら0円)、光熱費、コピー機などのレンタル料などが含まれます。

また、変動費としては、人件費、広告費、消耗品費などが挙げれられます。最初のうちは自分1人で頑張るか、ないしは学生アルバイトを雇うことで、人件費の節約が可能です。先に述べた通り、運営費の中でも通常大きな割合を占める人件費を節約できるのが、小さな塾の強みでもあります。

また、広告費について、開業時は広告費をけちらず地域の方に存在を知ってもらうことが第一ですが、より良い授業を提供していれば、口コミで自然に入塾希望者は増えて行くはずです。最初の半年ほどは運営費ばかりかかって赤字になることもあるかもしれませんが、やるべきことをやって、あとはじっと我慢です。

コロナ禍でどのような塾を運営するか

学習塾の経年変化は、当室で作成している第3次産業活動指数から、受講生徒数に基づき作成される「学習塾指数」をみることで把握することができます。2015年を100とする指数では2019年までの動きは緩やかな上昇で推移しておりました。

引用元:学習塾の動向;少子化とコロナ禍の影響|その他の研究・分析レポート|経済産業省 (meti.go.jp)


少子化により対象とする年齢の人口が減少する中、上昇の動きを見せる学習塾は、非常に健闘しているといえるでしょう。しかしながら、コロナにより多くの産業が打撃を受けたのと同様、塾業界も大きく落ち込みました。下のグラフを見ると、2020年代は、前年より落ち込んでいるのがわかります。

参考元:調査の結果|特定サービス産業動態統計調査|経済産業省 (meti.go.jp)


それがまた、試行錯誤を重ねながら各塾が努めた結果、回復傾向にあります。その中で、コロナを機に、従来の対面授業とオンライン(リモート)授業を両立したスタイルが、注目を浴びています。これからの時代、臨機応変に両者を混ぜ合わせて、ロングスパンでどのような塾にしていくか考えて動くことが大切です。

この先行き不透明なコロナ禍において、小さな塾を開業することに不安があるなら、オンライン家庭教師マナリンクと並行するのもオススメです。実際に両立されている、原野先生をご紹介します。ぜひ、参考になさってください。

個人塾経営者だからこそオンライン家庭教師をする理由 | マナリンクTeachers (manalink.jp)


まとめ

小さな塾には、小さな塾ならではの強みがあります。少人数だからこそ、生徒一人ひとりに合わせた質の高い授業を提供できます。また、用意するものは必要最小限のもので大丈夫です。備品は既に持っているモノ、中古のモノを活用しながら、なるべく安く抑えることが大切です。ただし場所に関しては、慎重に探してください。

それらを含んだ開業資金の目安、収入と運営費はどれくらいになるのかもご紹介しました。実際に塾を開業した場合のお金の動きについて、シミュレーションしてみることをおすすめします。

塾業界もコロナの影響を受け、一時期低迷しましたが、最近盛り返しつつあります。コロナ対策をしっかりしながら、「地域のご家庭の役に立ちたい」という夢をぜひ叶えてください。