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NPO団体事務局長、キャリアコンサルタントを経てオンライン家庭教師になった理由

2024/1/23
NPO団体事務局長、キャリアコンサルタントを経てオンライン家庭教師になった理由

NPO団体事務局長のご経験や国家資格であるキャリアコンサルタントの資格を持つ相澤先生にインタビュー!「カウンセリング」を主体とした指導法を行う相澤先生にオンライン教育のメリットをお伺いしました。

まずは自己紹介をお願いします!

小学校入学直前の股関節の手術の影響で中高校時代の体育の時間は全て見学。おまけに高校入試失敗&大学入試不合格という受験という受験は全て失敗してきたのが私の学生時代です。大学進学は途中体調不良等もあり三浪の末都内の私立大学にいきましたが、正直実力で合格していないと現在でも思っています。大学卒業後東北地域の建設会社に入社後30代でUターン就職、そこから様々なNPOの活動を行ってきました。

現在キャリアコンサルタントとして中・高校生を中心とした進路相談と数学の指導を行っていますが、すべては私自身の十代を取り戻すことと30代のNPO活動に結びついています。だから私は高学歴のスーパー家庭教師ではなく、自身の経験に基づきながら生徒さんに寄り添いアドバイスを送るどこででもいる家庭教師です。私自身が学生時代に勉強をしなかったせいもあり、勉強したくなかったら勉強しなくてもいいよとアドバイスをする、そのようなカウンセラーでもあります。

オンライン家庭教師を始めようと思ったきっかけを教えてください!

自身の経験に基づき、オンライン家庭教師を初めています。様々な経験があるので、そこに至るまでの経緯を時系列にしてみました。

① NPO団体事務局長
文化庁関連の日本語ボランティア養成講座を企画実施する課程で在住外国籍児童の課題を知りました。



② NPO団体を辞める
それをきっかけに在住外国籍児童の教育問題に関わりたいと考え学習塾非常勤講師に挑戦しました。
でも地方の学習塾には在住外国籍児童はいなかったのです。
③ 学習塾非常勤講師を辞め、PC教材(すらら)を利用したオンライン指導に挑戦。
高校数学の知識がなくてもPC教材をつかえば高校生の指導ができることが魅力でした。
④ 2名しか生徒さんを獲得できず断念
⑤ 10人が10人同じ授業を行うPC型のオンライン指導ではなく、講師個人を重視する対面型の重要性に気づく
⑥ カウンセラーの学習(キャリアコンサルタント資格修得)
⑦ カウンセラーの学習をするうえで、教科の専門性を高める意味で数学の学習(数検準1級修得)
講師の持っている知識を生徒さんにダイレクトに伝えることが大切だということに気づきました。
⑧ コロナ渦でふたたびオンライン指導に再挑戦

と、このような流れです。
最初はPC教材を利用することで、高校数学等自身の知識のなさをカバーするオンライン指導を目指したのですが、失敗しました。失敗した要因として「講師としての魅力のなさ」「専門性の知識がない」ではないかと考え、カウンセリングや数学等の学習を行いました。対面型の家庭教師で生徒さんが定着して、それでもよかったのですが、コロナ渦で必然的に再チャレンジをしなければならなくなったことが、オンライン家庭教師をしようとしたきっかけです。

オンライン家庭教師のメリットや始めて良かったことはありますか?

メリットとして私が考えるポイントは2つです。
① 生徒さんのマインドイメージの影響を受けなくて済む
生徒さんと対面で授業を行うと、生徒さんのマインドイメージが私のイメージに入ってきて非常に疲れるがあります。この感覚は共感力に結びついているものですが、オンラインの場合この影響が少なくて済みますので冷静な感覚で生徒に接することができます。ただ共感性を必要とする生徒さんには共感的理解を得ることが難しくなりますので、カウンセリング以外の方法を工夫して生徒さんに接すことが必要なります。

② 授業を主体的にすすめることができる。
対面授業の場合、生徒さんによっては勝手に今日やりたいことを主張して宿題等をどうしてもやろうとします。私の眼の前に宿題の内容を示し明日まで締め切りだから「今やらないと駄目です。」なんて言う生徒さんがいます。オンラインの場合、テキストなどの制限から事前に学習する内容を決められますので、これらのケースがなくなります。

よかったことは、交通費の節減と移動時間の有効活用ができることと、さまざまな地域との生徒さんの指導ができることですね。

オンライン指導をする上で工夫されている点や気を付けている点などを教えてください!

「数学の問題の解き方間違いをカウンセリングに結びつける」という工夫をしています。
数学の問題の解き方を観察することで、生徒さんの心理状況が推察できます。マインドが疲れているときなど計算問題の間違いが多くなり、図形等の応用問題が解くことができなくなります。認知力があがれば記憶力もあがりますので、心理的状況を良くするこが成績アップの必要十分条件だと思っています。通常生徒さんまだ発達状態であり自身の心理的状況を把握している人はいませんし、それを言葉に換えて他人に伝えることができる人は皆無です。だから数学の問題の解き方や間違いなどを生徒さんに聞くことにより、生徒さんの状況を確認することが必要になってきます。数学は、①公式等の知識(暗記)②解き方の手順(計算等)③整数等の条件(情報の整理)④問題の把握(目的の把握・読解力)等様々な能力が組み合わさってはじめて問題を解くことが可能になります。何かひとつの能力にエラーが起きていることを把握して生徒さんにそれを伝えることにより、生徒さんが無意識に自身のマインド回復ができると信じています。

印象に残っている生徒さんとのエピソードを教えてください!

資格取得を目指す社会人の生徒さんが印象に残っています。
分数の式変形ができなかった生徒さんですが、中学生だと勉強が嫌とかやる気がないという理由で如何にやる気にさせるかが指導のポイントになりますが、社会人の場合その要因がないので、本質的に数学ができない原因に取り組めることができたので印象に残っています。生徒さん自身学生時代に勉強してこなかったことを悔やんでいましたが、前向きにこれから学習して何とか克服しようと頑張っていました。私も学生時代にあまり勉強してこなかったことを話すと、似た感じですねと生徒さんと共感的理解ができ正直嬉しかったです。私自身学習レベルの低い高校に在籍していた経験から、分数計算の仕方を高校入学時に体験した経験が生きた事例です。分数ができない生徒さんの気持ちは、できる人からみるとわかりません。だからこのような生徒さんの指導は、できないことに対する共感的理解からの能力の違いを説明することがポイントになります。個人的に分数等ができない人は、グラフの見え方や数に対する認識の違いから通常の人から見て複雑に数式を捉えてしまう為、能が機能を止めてしまうことが原因だと思っています。この生徒さんは自己分析能力が高かったため、この違いをきちんと説明して理解を得られましたので、今回の講座を生かして資格等での結果につなげていって欲しいと思います。

これから先取り組みたいこと、挑戦したいことなどはありますか?

海外オンライン教育の充実化に取り組みたいと考えています。
少子化により国内のオンライン家庭教師の利用者は限定的になります。またさまざまな理由から海外で生活する日本人児童が増え、母語保護の観点から日本語ネイティブでの教育が今以上に必要になると思います。だからさまざまなNGOなどと連携して、今後海外の日本人教育をオンラインで取り組みたいと思います。

キャリア教育の実現化にも挑戦したいです。
キャリアコンサルタントとしてキャリア教育の充実化をはかっていきたいと思います。現在所属しているNPO法人は現役の学校教師が多いので、それらの関係者と連携して新たなキャリア教育のあり方を模索できればよいなと考えています。例えばキャリア教育の観点から、企業と学校をオンラインでつなぎ企業で行う研修をダイレクトで学校のなかで受講できるようにするなど、オンライン指導を使うと様々な可能性が生まれてきます。

マナリンクへのご感想やご意見などがあれば教えてください!

コロナ渦でオンライン家庭教師が主流になり、家庭教師派遣会社からの連絡がほとんどなくなりました。そのなかでマナリンクさんだけはさまざまな連絡をしていただき感謝しております。少子化のなかで塾・家庭教師業界は今後淘汰の時代に入っていくとおもいますが、今以上に企業活動を活性化させ末永く企業活動ができるように祈っています。

最後にオンライン家庭教師を始めようと検討している方へメッセージやアドバイスがあればお願いします!

地方では学習塾など開業している場合は問題ありませんが、部屋のなかでオンライン指導を行うオンライン家庭教師という職業自体まだ認知されていませんので、ご家族の理解やご近所・知人の理解はとっておいたほうが良いと思います。

相澤先生
https://manalink.jp/teacher/12548
●学 歴
関根学園高等学校・普通科 卒業
東京電機大学・工学部・建築学科 卒業
●職 歴
1991~1992:一橋ゼミナール(非常勤講師)
1992~1993:東京ワンツーマンスクール(THOMAS)(非常勤講師)
2002~2008:にいがたNGOネットワーク(理事&事務局長)
2008~2010:にいがた多文化共生ネットワーク(理事&事務局長)
2012~2013:個別指導塾 まつがく(非常勤講師)
2015~2016:明光義塾(非常勤講師)
2015~2020:NSG PLATS(非常勤講師)
2018~2021:上越公務員・ビジネス専門学校(非常勤講師:公務員試験・数的判断推理)
2014~2021:家庭教師(家庭教師のトライ等)
2022~ :セルフ・マスキャリア(代表)(キャリアコンサルタント事務所)
2023~ :特定非営利活動法人 にいがたngoネットワーク(常務理事・事務局長)
●資 格
国家資格キャリアコンサルタント
実用数学技能検定準1級
ボランティア実績
◇(財)新潟県国際交流協会 委託事業 日本語ボランティア養成講座
 企画・事業担当(2004~2007)新潟県内16回開催 各講座30名参加
◇文化庁 委嘱・委託事業 地域日本語教育支援事業
 企画・事業担当(2007~2009)
 ・シンポジウム実施2007年、2008年 参加者計;150名
 ・行政・民間団体 日本語教育関連アンケートの実施、講座実施
  ○講座名「手話を用いた日本語教育活動」2009年:参加者30名
◇文化庁 委託事業「生活者としての外国人」としての日本語教育事業
 企画・事業担当(2010~2011) 講座の実施
   ○講座名「手話をもちいた日本語教室活動
  子どもたちとのコミュニケーション」2010年 参加者30名
  ○講座名「あなたもつくれる日本語教室
  ~日本語教室での企画から運営までを体験しよう~」2011年 参加者20名
◇座談会「極彩しゃべり場」企画実施:計新潟県内10会場以上実施
  (行政と市民との意見交換会:参加人数1回約20人、200名以上参加
◇使用済み切手での海外支援:北陸地域全域に呼びかけ30万現金化に成功(前島密くらぶ)

免責事項

こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。