予備校クオリティを掛け合わせ、新たな価値を提供する
予備校クオリティの授業に定評のある稲葉先生にインタビュー!予備校とオンラインどちらもの良さを兼ね備えることの意識と工夫についてお伺いしました。
まずは自己紹介をお願いします!
こんにちは、マナリンク講師の稲葉です。
私は大学在学中より受験指導を開始し、卒業後はプロ講師として首都圏の大手予備校や、私立中高一貫校の教壇にも立ち、多くの生徒を指導してきました。
マナリンクでは、英語を中心に現代文や日本史の講座も開講しています。
オンライン家庭教師の他には大学受験予備校・学内予備校などで指導を行なっています。
趣味はブラジリアン柔術(寝技中心の格闘技です)で、試合にも出場しています。柔術は奥が深く、「基礎の習得」×「反復練習」×「継続」が重要な点で勉強に通ずるところがありますね。
オンライン家庭教師を始めようと思ったきっかけを教えてください!
転機となったのは2020年のコロナ禍です。
私が出講していた予備校でも政府の緊急事態宣言を受けて、対面授業は中止となり映像授業などの配信で対応していました。コロナ禍以前は、教室に生徒が集まり講師がライブ授業を行うという形がスタンダードでしたが、映像授業やZoom等によるオンライン授業を実際に行なったことで、新たな形での授業に大きな可能性を感じました。
実際に、休講中の学生の勉強の一助になればと思い、緊急事態宣言中はYouTubeにて授業動画を配信していました。予備校等での対面授業再開後も新たな指導方法を模索し、その一環としてオンライン家庭教師も始めた次第です。
また、都市部と地方の教育格差についても以前より関心を持っていました。
最近では、大手映像予備校などが地方にも普及したことで以前よりは教育格差が小さくなったとは思いますが、それでもやはり「選択肢」の多さは東京をはじめとする都市部とは差があるのが現状です。
例えば、東京で早稲田大学を志望する場合、最大手予備校のA・早稲田専門予備校のB・地域密着型の予備校C・個別指導塾Dといったように選択肢がいくつもありますが、地方では大学受験といえば駅前にある映像予備校一択などというケースは多く見受けられます。
そのような中で、首都圏の予備校講師がオンライン家庭教師として指導することで、少しでも選択肢が増えるのではないかと考えました。このこともオンライン家庭教師を始めた理由のひとつですね。
オンライン家庭教師のメリットや始めて良かったことはありますか?
まず、教える側にとっては時間効率が極めて良いです。
予備校などでは、浪人生のコマが午前中・現役生のコマが夜で間の時間が丸々空いてしまうといったケースがありますが、オンライン家庭教師では空き時間も有効に活用することができます。
生徒の側からしても、指導内容によっては対面授業よりも高い質の授業を提供できるというメリットがあります。
例えば、英文読解の授業では、画面共有により実際の読解プロセスを直接的に示すことができるため、黒板に板書して説明するスタイルよりも効果的な指導を行うことが可能です。また、予備校では英語のような主要科目だと、「英文法」・「英文読解」・「英作文」で担当講師がバラバラなのが通常ですが、オンライン指導では全ての分野を同じ講師が一貫した方法論で指導することができるのも大きなメリットだと思います。
最後に、全国各地様々な生徒を指導できるということも魅力的です。
東京の予備校で指導していると、同じような環境・学力層の生徒の授業を担当することが多くなりますが、オンライン家庭教師では居住地も置かれた環境もバラバラの生徒を指導することができ、新たな刺激となるとともに自らのスキルを高めることにもつながります。
オンライン指導をする上で工夫されている点や気を付けている点などを教えてください!
「予備校クオリティの講義とオンライン家庭教師の良いとこ取り」をモットーとしています。
まず、オンライン指導において、いわゆる「予備校スタイル」で授業をするのは避けています。予備校では、一対多数で講師が生徒に一方的に講義を行いますが、それをやってしまうとオンライン個別指導である必要性が失われてしまいます。そこで、オンラインかつ一対一だからこその強みを活かし、画面越しの生徒と丁寧に対話を行い、一人ひとりに適した最良の授業を行うことを心がけています。
さらに、予備校でありがちな授業の受けっぱなしを避けるため、授業中にこれまでの授業のフィードバックを行うことはもちろん、受講生の成績や学習状況に応じ教材や参考書等について、いつまでに何をすべきかという学習コンサルも積極的に行っています。受験勉強では、授業の時間よりも自分で机に向かう自習の時間が圧倒的に長くなるため、自習で行う学習内容を的確に指示することにより、その質を最大限にまで高めることが重要であると考えています。
一方で、あまりに講師側が生徒に合わせ過ぎてしまうと志望校合格といった目標に到達することができないとも考えています。とりわけ私の専門とする大学受験においては、講師側が生徒に伴走しつつも一定のハードルを示し、目標とする学力にまで引き上げていく必要があります。そのため、オンライン個別指導だからといって生徒に合わせすぎることはせず、学力向上のための指針を常に提示し続けること意識しています。この点は予備校講師らしさかもしれませんね。
また、授業で使用するオリジナルテキストは、予備校での指導経験と過去問研究の成果を活かしたものをオンライン個別指導用にアレンジしており、学習効果が高いものであると自負しています。
最後に、これはオンライン指導だけに限らないのですが、「基礎を究めること」の重要性を生徒さんには繰り返し説いています。多くの学生は「基礎」=「簡単なこと」と勘違いしていますが、「基礎」とは様々な問題を解く際にベースとなる知識や思考法のことです。難関大志望の生徒さんは「応用」をやりたがりますが、「応用」は「基礎」の延長線上にあるにすぎないということを指導では口を酸っぱくして説明するようにしています。
印象に残っている生徒さんとのエピソードを教えてください!
昨年度英語を担当した慶應義塾大学薬学部志望の生徒さんです。
秋頃から私の早慶大英語のコースの受講を開始されました。もともと、理系の中では英語が得意な生徒さんでしたが、難易度の高い慶應薬学部の読解問題に苦戦していました。
まずは、目先の出題形式に惑わされることなく英文を緻密に読み解くための訓練を集中して行い、長文読解力がぐんぐん伸びていきました。その後、こちらが提示する課題や学習を全て丁寧にこなしていき、6年分の過去問を徹底解説したことで慶應合格に向けた万全の対策を行うことができました。
その結果、当初は英語で70〜75%の得点率を目指していたところ、入試本番では9割程度の得点を叩き出してくれました。慶應薬学部の英語で9割得点できる受験生はそうそういないですし、母校でもある慶大対策英語は私の最も得意とする指導分野の一つでもあったので、印象に残っています。実直に、やるべきことをやり続けた生徒さんが成果を上げる瞬間はやはり嬉しいものですね。
これから先取り組みたいこと、挑戦したいことなどはありますか?
まだ構想段階で、予備校等でも前例がほとんどありませんが、複数教科を統合した講座を開講してみたいと考えています。
例えば、英語・現代文・小論文で求められる読解力や思考力、表現力は本質的には同一のものです。求められている力は同じで、その発現形態が異なるだけだと思うんですよね。
ですから、これらの科目を統合して一貫した方法論で指導することができれば、各科目が相互補完的に噛み合うんじゃないかなと。具体化にはまだ時間がかかりそうですが、、
マナリンクへのご感想やご意見などがあれば教えてください!
マナリンクでは指導を担当する講師が講座を作成していますが、このシステムは画期的です。
オンライン家庭教師というと、運営がご家庭と講師を仲介し、マニュアルに従った指導を行うのが通常ですが、マナリンクでは自分自身が最良だと考える授業を追求することが可能です。
また、アプリや広報などのシステム面も充実しているので、講師側は教えることに集中できることも大きなメリットですね。
最後にオンライン家庭教師を始めようと検討している方へメッセージやアドバイスがあればお願いします!
今の時代は、塾・予備校vs家庭教師などといった対立軸はもはや失われており、多くの生徒は塾・予備校、映像予備校、家庭教師などをうまく併用しながら学習を進めています。そのような時代だからこそ、オンライン家庭教師も有力な選択肢となります。
自分の理想とする指導を実現できる可能性がオンライン家庭教師には秘められています。ぜひ一歩踏み出してみてください!
稲葉先生
https://manalink.jp/teacher/12328
【学歴】
・東京都立八王子東高等学校 卒
・慶應義塾大学法学部法律学科 卒
・一橋大学大学院法学研究科 修了
【職歴】
・大学受験予備校 (四谷学院 他)
・校内予備校 (私立中高一貫校)
【指導/合格実績】
大学受験予備校(英語科)8年、(現代文科・日本史科)7年
私立中高一貫校における学内予備校(英語)
YouTube講義(英語)
80人規模の大教室指導から10〜20人程度の少人数指導、個別指導まで経験あり
◆大学合格実績
・筑波大学 医学群医学類
・神戸大学 国際人間科学部
・慶應義塾大学 薬学部
・早稲田大学 文化構想学部
・上智大学 外国語学部
・東京理科大学 薬学部
・青山学院大学 教育人間科学部
・明治大学 法学部
・津田塾大学 学芸学部
・成城大学 文芸学部 他
◆高校合格実績
・東海高校
免責事項
こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。