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"あたりまえ"の追求が「実力を発揮できる」環境を整える

2024/1/23
"あたりまえ"の追求が「実力を発揮できる」環境を整える

マナリンク誕生前からお世話になっている理系専門のプロ講師、石川先生にインタビュー!大学准教授、社長業を経た後にオンライン家庭教師になった理由をお伺いしました。

まずは自己紹介をお願いします!

高校数学と物理が専門のオンライン家庭教師、石川です。

2006年からカナダに住んでいます。トロントに近いオンタリオ湖沿いの町です。カナダに来る前は日本の信州大学工学部で准教授(当時は助教授)としてつとめていました。
学生の頃から海外で働きたいという願望が強かったです。1997年にカナダのQueen's Universityで客員研究員としてはたらく機会があったのをきっかけにカナダ移住の決意が固まり、2006年に実現しました。

趣味は走ることとトランペットです。
初マラソンは20歳のときで、それ以来毎年平均して3本ぐらい走って、2019年の夏に通算100回めの完走を果たしました。今も日々5kmほどの練習をしています。
トランペットは高校から大学でやっていました。就職してからは機会がなくなって30年近いブランクとなりましたが、5年ぐらい前から地元の吹奏楽団とswing系jazzビッグバンドに加入して復活しました。両方のバンドでトランペットパートリーダーをつとめています。

オンライン家庭教師を始めようと思ったきっかけを教えてください!

もともと教えるという仕事は好きで、大学生時代は都内の塾で教室指導や個別指導の講師をしていました。就職も大学教員で、17年間教育研究に明け暮れていました。

2006年に大学の仕事を離れてカナダでは民間企業のエンジニア兼社長に就任しました。教育とは全く関係ない仕事かと思ったのですが、社員一人一人をよく見て社員がそれぞれの持ち場で実力を発揮できるように環境整備やコーチングをするのが私の仕事で、それは個別指導の講師の仕事と似ているところが多くありました。大学教員時代に身に着けたノウハウが生かせる仕事でもありました。

2019年に独立してフリーランスの技術コンサルタントになってから、数名の若いエンジニアのメンタリングなどを担当してはいますが、教育関連の仕事はほとんどなくなりました。

そんなときネットでNoSchoolが小中高校生の勉強Q&Aプラットフォームを運営しているのを見つけました(※マナリンクの前身となるサービス)。ためしに回答を投稿してみたところ、質問していた生徒からすごく感謝され、それ以来NoSchoolのQ&Aを見るのが日課になっていました。私も新しい質問に回答を投稿するのを楽しんでいました。

NoSchoolがマナリンクに名前を変えてオンライン家庭教師募集が始まったとき「これだ!」と思い、すぐにNoSchool代表の徃西さんにお願いしました。マナリンクで初めての生徒は2020年3月に受けた新中3生の数学でした。ここから私のオンライン家庭教師はスタートしています。

オンライン家庭教師のメリットや始めて良かったことはありますか?

私にとってオンラインの最大のメリットは、場所を問わず世界中どこでもできることです。私の生活スタイルでこれは好都合でした。

普段はカナダ在住で年に1回ほど日本に行きますが、ネット環境さえあればどこにいても授業ができます。生徒も日本だけでなく世界中にいます。これまでにカナダ・アメリカ・シンガポール・オーストラリア・ポーランドなどに在住の高校生や大学生に、カナダや日本からオンラインで授業をしてきました。

英語で理系科目を教えるというニッチな武器を使うことができるのも強みです。このような需要は希薄で、直接対面の家庭教師のような地域的制限ができてしまうと対象になる生徒が皆無の地域がほとんどです。でもオンラインなら対象を世界に広げることができ、英語で数学や物理を勉強したいというリクエストが予想以上に多く集まっています。

オンラインでも直接対面型に劣らない品質の授業を提供できますし、むしろオンラインならではの新しい可能性も模索中です。やりたいことがたくさんあってそれを私自身が楽しんでいます。この仕事を始めてよかったと思っています。

オンライン指導をする上で工夫されている点や気を付けている点などを教えてください!

オンラインだからといって特別なことばかりする必要はありません。9割以上は従来型の個別指導と同じ心得で授業にのぞんでいます。授業の目的を明確にして教材を準備し、生徒の力を引き出す工夫をするというのは、オンラインに限らず教師としての仕事です。あたりまえのことをあたりまえにやることが大事です。

その一方で、オンラインならではという工夫はいつも頭の片隅にあり、ところどころでそれを実現しています。生徒ごとにカスタマイズしたミニ動画やシミュレーションの準備などをオンラインで提供することができます。

私の場合ですが、気を使っているのはスケジュール管理です。トロントと日本は時差が14時間、サマータイムでは13時間、時刻だけでなく日付が違うこともあるのでスケジュール調整には最新の注意を払っています。

印象に残っている生徒さんとのエピソードを教えてください!

高1の終わりから大学合格まで約2年間物理を担当した生徒さんがいました。最初は定期試験が60点台ぐらいだったのがどんどん力をつけ、共通テスト本試験では満点をマークして国立大医学部に合格しています。

私はなるべく生徒に発言させるような授業をしていますが、この生徒は別格で、授業時間の8割を生徒がしゃべり私は2割という授業でした。日々の予習をていねいにしてあり、個別指導の時間では自分がどう考えてどう解いたか、どこがわからないかを細かく説明してくれました。そして私が話したことを自分のことばで繰り返し、私が書画カメラで確認している目の前でノートにポイントをまとめ、完全にモノにしてから先へ進むスタイルでした。

特別なことはしない、やるべきことをしっかりやるだけという基本スタイルの見本のような生徒でした。

これから先取り組みたいこと、挑戦したいことなどはありますか?

物理の実験のようなテーマをオンライン家庭教師に組み込みたいと考えています。
実験動画はネット上にたくさんあるけど、そこから一歩抜け出たものにしたいですね。教科書的な理論ばかりではなく実際の現象や実験関係の話題を大切にしたいし、物理はここがいちばんおもしろいところです。
元サイエンスレンジャーとしてその面白さをオンラインでも何とか工夫して伝えたいと考えています。

マナリンクへのご感想やご意見などがあれば教えてください!

徃西さんをはじめマナリンクスタッフの皆さんにはいつもお世話になっております。
アプリも初期のリリースから数年で高機能になっているし、サイトも見やすく使いやすくなっています。登録されている講師の先生方はいずれも経験豊富な実力者ばかりで、私は自分が小中学生の頃にこういう先生に出会えていたらきっと国語や社会も得意になれたんだろうなあと、ちょっと悔しい思いをしています。

最後にオンライン家庭教師を始めようと検討している方へメッセージやアドバイスがあればお願いします!

マイナス面を先に話しますと、オンラインでは画面越しの指導となるので生徒の反応が自分の期待通りにならないときも多いです。そういうときは根気が必要ですので、短気な人には向かない仕事だと思います。

一方、生徒は全国や世界中から先生を選べる状態にあって、私たちは生徒や保護者に選ばれた立場ですし、生徒の成績が少しでも伸びればすぐに感謝してもらえます。とてもやりがいのある仕事です。

自分に合ってるかもと思った方はぜひマナリンクにコンタクトしてみてください。

石川先生
https://manalink.jp/teacher/6514
(学歴)
東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻
東京大学工学部機械工学科
埼玉県立熊谷高校

(職歴)
元 信州大学工学部准教授
元 Queen's University (Ontario, Canada) 客員研究員
元 Universitat Politechnica de Catalunya (Barcelona, Spain) 客員教授
元 民間企業(機械メーカー) 北米現地法人 社長
元 民間企業(機械メーカー) 技術研究所 主席研究員
元 情報処理技術者 ネットワークスペシャリスト
現 Licensed Professional Engineer (Ontario, Canada)
現 Marstein Engineering (Ontario, Canada) 経営者・技術コンサルタント
現 American Society of Mechanical Engineers (USA) BPV(耐圧容器の設計製造規格)部門委員、IMS(国際材料規格)小委員会副委員長(元委員長)、TGC(言語平易化)小委員会委員長
現 65学院理数科(オンライン個別指導) 主宰者

(免許・資格)
Professional Engineer Ontario ライセンス番号 100117699
情報処理技術者ネットワークスペシャリスト 第D2800763号
実用英語技能検定準1級 証書番号:1504277

(指導実績)
大学生時代から都内の大手進学教室「栄光ゼミナール」で算数・数学および早慶コース主任等を担当しており、個別指導から最大15人程度までの教室指導をしていました。早稲田、慶応、中央など関東の主要校への合格実績があります。大学では工学部で熱力学を教えており学生投票でBest Teacher賞を受賞しています。

現在はマナリンク等のオンライン家庭教師として、主に高校生の物理・数学を中心に、たまに英語も教えています。また、英語圏の現地校に通う生徒や日本国内のインターナショナルに通う生徒に向けて、物理や数学を英語で教えています。時期にもよりますが20〜30名を個別指導中です。

またもう一つの現職ではカナダでの耐圧容器設計・製造・設置認可等に関するコンサルティング業務や北米での業界の技術標準に関する各種委員会活動をおこなっています。カナダ・アメリカ等の若いエンジニアに力学や機械設計、構造規格の解釈などを通じてのmentoringも担当しており、これらはすべて英語での仕事です。

理科教育では、科学技術振興事業団のサイエンスレンジャーとして小学生から高校生までを対象に科学教室を何度も開催しており、日常生活に見られる現象(特に流体力学やエネルギー関連)をテーマにしたプログラムや教材を自ら開発し提供していました。

大学生向けの教科書を2冊執筆しています。
・基礎からの冷凍空調、森北出版
・例題でわかる伝熱工学、森北出版

(主な合格実績)
岐阜大学・医学部・医学科
鳥取大学・医学部・医学科
広島大学・工学部・第三類
群馬大学・理工学部
慶応大学・環境情報学部
中央大学・理工学部
芝浦工業大学・工学部
日本大学・工学部

その他、下記大学の合格実績もあります。
国立大学:信州大学・富山大学・岐阜大学・横浜国立大学・鳥取大学・広島大学等
私立大学:早稲田大学・東京理科大・法政大学・明治大学
国際物理オリンピック日本代表(アジア大会銀メダル、世界大会銀メダル)ほか

免責事項

こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。