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2021/8/16
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本授業1回目

生徒さんは小学校低学年。60分は学校の授業よりも長い時間です。 集中するのは大変かもしれないと思い、体験授業で喜んでくれた絵本の読み聞かせができるように準備をしておきました。ただ、授業の途中に読むと時間も取られますし、集中も途切れてしまいますので、時間が余ったら最後に読むことにしました。

授業の間は、生徒さんの様子を見計らいながら短い休憩を取ることにしよう!

 初めての本授業。 生徒さんは頑張って問題に取り組んでくれています。30分で一区切りついたところで、このまま次に進むのはちょっとしんどそうだなと思い、1回休憩を入れました。

休憩中。
「ちょっとだけ何かして遊びましょうか!」
「何のゲームしますか?」
「じゃんけんにしますか?」
「じゃんけん大好きです!」

生徒さんは勉強の途中にじゃんけんゲームができることがとても嬉しそうでした。ちょうど時計の勉強をしていたので「何時になったらおしまいにしようね。」とルールを決め、数分間でしたが2人で楽しむことができ、「オンラインの先生」に親しみを寄せてくれたと思います。

休憩の後は生徒さんはまた頑張って勉強することができました。
結局、時間いっぱい勉強することができたので、絵本の出番はありませんでした。

やっぱりペンタブを使いたい!


実は、体験授業をする前に、マナリンクの運営局の方にオンライン授業のやり方を教えていただいていました。

「授業では何を使う予定ですか?書画カメラですか?それともペンタブですか?」

「どっちもあるんですが・・・」

「どっちもは必要ないですよ。だいたいペンタブか書画カメラのどちらかを使う先生が多いですね。」

体験授業はこのアドバイスも参考にして、書画カメラと手描きのホワイトボードで授業をしました。
 
しかし、書画カメラとホワイトボードを使うやり方だと、何度も書いては消してを繰り返すことになります。低学年のお子さんに集中を切らさずに授業を受けてもらうには、間が開いてしまうことを避けたいと思いました。また、ホワイトボードでは、描いた絵や図を残せません。低学年の生徒さんなので、より分かりやすくするためにもイラストや図をたくさん描きたい。

やはり私はペンタブの方が授業がしやすそうだと思い、本授業ではペンタブを使おうと思いました。 

しかし実際に使ってみると全く上手く書けないのです。少し動かしただけで、ガガッと勢いよく線が引かれてしまい、文字どころか、図形も描けません。画面のめちゃくちゃな文字を見て、船酔いのような頭痛に悩まされながら何度もチャレンジしましたが…。
「ペンタブで字を書くのはなんて難しいのだ!他の先生方はとても綺麗に文字を書いておられるのに。何か理由があるはず!」

私はインターネットで検索して、その原因を発見しました!

 ペンタブには“ペンモード“と“マウスモード“という設定があるということで、確認してみると、私のはマウスモードになっていました。

 ペンタブの設定をペンモードにしてみました。すると今までが嘘のように上手く書けて、こういうことだったのか!ととても感動しました。

ペンタブが使えるようになって、私はさっそく生徒さんのために時計盤の絵を作成しました。

オンライン授業のレベルアップ

私はペンタブを使い、オンラインのメリットを活かした授業を実現したいと思い、他の先生方の指導コースを拝見しました。授業の様子を指導コースの内容に書いておられる先生方がおられ、 生徒さんから送ってもらった PDF に書き込んだり、書き込んだ資料をまた生徒さんに送ったりしておられることを知りました。

「 これがやりたい。」そこで私は以前オンライン授業のやり方を教えていただいたマナリンクの先生に再度お願いして、ペンタブを使って資料に書き込む方法を教えてもらうことにしました。
先生は写真に書き込む方法とPDFに書き込む方法を教えてくださいました。
・ 写真に書き込むとスクショを撮らないと残らない
・しかし PDF ならそのまま残る

まずはこの2つの違いを理解しました。


後から自分で実際にやってみると、
「写真に書き込むとスクロールしたらずれる」ということがわかりました。
また、先生は「OneNoteが使いやすいですよ。」といろいろな機能を教えてくださいました。
「写真もPDFも挿入できるし、図形も描けます。 消さなくても下にスクロールしていけば無限にホワイトボードが伸びます。」

先生のお話で魅力を感じたので、授業の後にonenoteの使い方のYouTube動画を検索して、いろいろな機能を試して、自分の授業をイメージしながら練習しました。やり方がわかるだけではダメで、スムーズに操作できなければ授業では使えません。

pdfにについては、先生との講習でpdfになら書き込んだまま、上書き保存ができると教えて頂いたので、自分でも試しましたができませんでした。 私の画面には手描き機能が無いのです。
書き込むためには特別なソフトが必要なのだろうか・・・。主人に相談するといろいろ試してくれて、Adobeで開くと書き込めなくて代わりにMicrosoft Edgeで開いた場合はペンモードがあって書き込めました。
結局しばらくの間は、授業はすべてonenoteのみを使っていたので、pdfを表示して書き込むことはしていません。
しかし、その後、宿題を添削する時やアドバイスを書き込む時、またオリジナルのプリントを作る時に役立っています。

生徒さんとのやりとり

機材の使い方が分かってくると、オンラインの方が対面よりも絵や文字を動かしたり消したりすることが瞬時にできるので便利だと感じるようになりました。

例えばonenoteの“なげなわ機能”。

「子供が8人いました。後から3人やってきました。その後5人戻りました。」

こういう問題では、onenoteにイラストで何人か人を描いて“なげなわ機能”を使うと、ずらしたり消したり加えたりが簡単に出来て、生徒さんも問題がイメージしやすく、楽しそうでした。

先ほどのような問題で、最初、私は棒人間を描きました。すると生徒さんからこんな一言が。

生徒さん「先生、目と口がありませんよ。」
私 「あ、そうだよね笑」と言いながら、顔を描きます。すると今度は、
生徒さん「先生!体はそんな細くないですよ。」
私 「ほんとだね!」と体を描き直し、またもう1人同じような人を描こうとすると、
生徒さん「おんなじ顔ですよ。」
私 「なるほど、なるほど。おんなじ顔はおかしいですね。」
生徒さん「髪型も変えてください。」
私 「じやあ、長い髪の女の子にしましょう。」
生徒さん「いいですね!スカートの人も描いてください。」
私 「了解、了解。リボンもつけましょうか。」

生徒さんの思いやイメージを受け取って、ちゃんと実現していくことは、特に低学年のお子さんの算数の学習においても、2人の信頼関係を築く上でも、とても大切なことだと思っています。また、生徒さんが自分の感じていることを素直に伝えてくれることも素晴らしいですし、こちらもやりとりできると嬉しくなります。

3回目以降の授業


たし算ひき算の文章題で、前回、人を描くのに時間がかかったので、今度は授業の前に、問題文に合わせて人のイラストをたくさん描いて用意しておきました。

そして授業で、「ジャーン!先生たくさんの人を描いておきましたよ!」と30人くらいの人の絵を見せると、

「すごい!並んでる!!」と感激してくれました。

しばらく楽しそうにじーっと絵を見ていた生徒さん、「あ!この人とこの人、同じです!」
さすがの観察力です。10人の人を描いて、なげなわでコピーして貼り付けたのでした笑。


ゲームの時間

生徒さんは毎回、休憩時間のゲームをすごく楽しみにしてくれています。そこで、「せっかくだから、勉強に関係のあるゲームにしよう!」と思い、教科書に学習として載っていたかけ算を使ったジャンケンゲームをしました。
「勝ったら何点ね!」と、とても楽しみながら掛け算に取り組めました。その後、学校の授業でも同じゲームをして、自信をもって参加できたそうです。

それから数か月ー。

生徒さんの学年も上がって、集中できる時間が長くなり、授業の最後までしっかり学習できるようになりました。けれども、「今日はゲームしないんですか?」と聞いてくれるので、毎回少し一緒に遊ぶ時間を設けるようにしています。
そのために、「楽しい!」と、「学習の理解に役立つ」の両立できるゲーム内容をあれこれ考えています。

時間いっぱい授業して、ゲームができなかったときは「じゃあ、お母さんが時間伸ばしても良いって言ってくれたらちょっとだけしましょうか!」と言って授業後に少しゲームをすることもあります。そんな時は、にらめっこや、数あてをして遊んでいます。


ペンタブと書画カメラを使う


ペンタブに慣れたので、ほとんどはペンタブを使って授業しています。しかし、立体の面の数を数えるのには、やはり立体を見せて考えた方がわかりやすいです。私は、ペンタブと書画カメラの両方を持っているので、立体の学習をする時は、「箱は何面あるかな?」と箱に面の形の画用紙をつけたり外したりする様子を書画カメラに映して考えてもらいました。その他にも、一緒に折り紙を折ったり、時計の模型で針を動かして考えたりする時などは書画カメラを使うようになりました。使い方もわからないうちに揃えておいた道具が、自分に機材を使う余裕が出てきて、やっと役立っています。 
機材の使い方など、後から思い返せば一つひとつは小さい事ですが、いろんな方に教わったり、調べたり、試したりすることを積み重ねて自分のオンラインでの授業の質を上げていけたと思います。

毎回Zoomがつながると、嬉しそうに笑って手を振ってくれる生徒さん。私もオンライン授業で会えるのがとても楽しみです。また、生徒さんが「算数が楽しくなってきました!」「テストで100点が取れました!」と報告してくれると、すごく嬉しくて、励みになります。
「大切な生徒さんが、分からなかったことを授業時間内に分かるようにしてあげたい。そして、自分で問題が解けた達成感を味わってほしい。」「授業をもっと楽しく!わかりやすくしたい!」「授業日でない日の宿題のフォローも充実させたい。」
そういった願いが原動力になっているのだと思います。

他にもまだまだ、オンライン授業の良さを生かすために学びたいことはたくさんありました。


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