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【学習塾講師検定】塾講師に活かせる検定とは?

2022/8/18
【学習塾講師検定】塾講師に活かせる検定とは?

教育分野資格所得ガイド
経済産業省が2021年8月に発表した「学習塾動向」では、学習指数が明らかになりました。結果は、コロナ禍で2019年から落ち込んだものの、2018年以前は少子化にも関わらず上昇傾向にありました。

以下のグラフからわかる通り、2014年から2018年にかけて増加しています。



出典元:経済産業省「学習塾の動向」

このような学習塾の増加に合わせて、学習塾講師も増加しているのは推測できます。しかし、学習塾講師が増加している今の時代、他講師より優れた自分の強みや個性を出すのが難しくなっているのではないでしょうか。

他の塾講師と差別化をするために、塾講師に活かせる検定を取得しておくことは重要です。この記事では、学習塾講師検定やその他に活かせる資格、検定や資格を取得するメリットまで解説します。

 【学習塾講師検定】塾講師に活かせる資格を解説

塾講師としてキャリアアップを目指している。学習塾の独立経営を考えている。ここからは、このような望みをお持ちの方に向けて、塾講師に活かせる「学習塾講師検定」をご紹介します。

学習塾講師検定に合格すれば、自分の強みになり、キャリアアップや独立への一歩を踏み出せるでしょう。

学習塾講師検定とは?

学習塾講師検定は、非正社員の講師の「定着率の低さ」「能力開発機械の不足」「能力評価に関する客観性の欠如」を解決するために作られた検定です。

近年、私学志向や公教育の補完ニーズ等を背景に、学習塾を利用する児童・生徒数は増加傾向にあります。しかし、学習塾講師は約6割が大学生を中心とした非正社員である実態が指摘されています。

そこで公益社団法人全国学習塾協会が、非正社員講師の課題解決のために「学習塾講師集団指導1級(以下、集団指導1級)」「学習塾講師集団指導2級(以下、集団指導2級)」および「学習塾指導者認定」検定試験の枠組みを設計しました。

学習塾講師検定で審査される内容は以下の通りです。

  • 共通して求められる知識・技能・能力
  • 客観的に判断しうる知識・技能・能力


参考元:職員研修・講師育成|公益財団法人 全国学習塾教会| JJA

受験資格

検定資格は以下の3つです。

  • 学習塾指導者認定
  • 集団指導2級
  • 集団指導1級


対象となる受験者は、「​​学習塾において塾生の学習または進学の指導を行う仕事に従事する者」です。

受験資格は、「満18歳以上」「集団指導1級は、満18歳以上の要件に加えて集団指導2級の合格証を有すること」が必須となります。

参考元:職員研修・講師育成|公益財団法人 全国学習塾教会| JJA

学習塾講師検定の合格率

学習塾講師検定の合格率は、受験生の割合で決まるわけではなく、正当率で決まります。

令和3年に実施された学習塾指導者認定【第1回・第2回】実施要項を見てみましょう。筆記試験は、基礎マナー確認試験が20問。担当科目理解度試験が6〜8問(大問)で、どちらも正答率が7割以上と書かれています。

なお、担当科目理解度試験の受験科目は、国語、理科、社会、英語、数学から1科目選択します。

参考元:職員研修・講師育成|公益財団法人 全国学習塾教会| JJA

学習塾講師検定の流れ

学習塾講師検定は、「テキスト学習・筆記試験」と「実技試験」の2つで構成されています。学習塾指導者認定は、筆記試験のみです。以下に各試験の内容を解説しました。

テキスト学習

学習塾講師としての「基本的マナー」「初歩的な心構え」を身につけることを目的に、全国学習塾教会指定のテキストに沿って、知識の習得を行います。

筆記試験

前述したように筆記試験は、基礎マナー確認試験と担当科目理解度試験を受講します。

実技試験

集団指導2級実技試験は、筆記試験の合格者または学習塾指導者認定の合格者を対象とし、受験者本人の模擬授業映像で審査されます。

その後、複数の公認審査員により「学習塾講師検定【集団指導2級】評価マニュアル」に従って評価されます。

受験者は、「学習塾講師のコンピテンシーディクショナリ」、「学習塾講師検定【集団指導2級】評価マニュアル」が必読です。

集団指導1級実技試験は、集団指導2級資格取得者が受験できます。1級試験も、受験者本人の模擬授業映像が審査対象です。

1級受験者は、「学習塾講師検定【集団指導1級】評価マニュアル」に記されている採点方法や審査手順について、理解しておくことが大切です。

参考元:職員研修・講師育成|公益財団法人 全国学習塾教会| JJA

塾講師に活かせるその他の検定を紹介

検定には、塾講師検定の他にも塾講師に活かせるものがあります。ここからは、各検定の特徴を紹介していきます。自分の目的に合った検定を取得して、塾講師としての強みにしていきましょう。

進路アドバイザー検定

進路アドバイザー検定は、高校生を始めとする進路選択に悩む若者にアドバイスができる知識を取得する資格です。

進路アドバイザー試験の出題内容は、「学校」「入試」「学費」「職業」「就職」「キャリア教育」の6分野です。検定試験は、年に2回実施されています。

受験資格は特にありません。受験料は3900円。試験は600点満点の126問で、90分の試験時間です。

進路アドバイザー検定を取得すれば、受験生を担当する際に説得力のあるアドバイスができます。

参考元:進路アドバイザー検定ー大学新聞

文章読解・作成能力検定

文章読解・作成能力検定は、​​公益財団法人日本漢字能力検定協会が主催している民間資格です。検定級は2級・準2級・3級・4級まであります。

試験は全級筆記試験で、正答率7割が合格ラインです。

文章読解・作成能力検定を取得すれば、国語や現代文の授業で専門的に指導できるほか、小論文の指導にも当たれます。

参考元:文章力を磨きたい方や、文章作成が上手くなりたい人におすすめの文章検定!文章読解・作成能力検定について知ろう

歴史能力検定

1997年に「歴史能力認定試験」として誕生し、1999年に「歴史能力検定試験」と改め、2020年で24年目を迎える歴史能力検定。

歴史能力検定は、自分の歴史知識や理解度がどのくらいあるのか測る検定です。受験級は5級〜1級まであります。

5級歴史入門の合格率は、91.8%。小学校修了程度の基本的な日本史の問題が出ます。

4級歴史基本の合格率は、69.5%。中学生程度の知識があれば十分です。日本史と世界史が混合された問題で、歴史の常識問題が出題されます。

準3級日本史の合格率は、82.2%。中学校で学ぶ歴史知識を基本とし、応用問題も出題されます。なお、準3級は「世界史」の科目は除外です。

3級日本史の合格率は、43.8%。世界史試験の合格率は、45%です。世界史は、高校で学ぶ歴史知識を問う試験です。

​​​​2級日本史の合格率は、26.4%。世界史の試験は、58.8%です。出題されるレベルは高校卒業程度で、比較的高度な歴史知識が要求されます。

1級日本史の合格率は、53.4%。世界史の試験は、31.3%です。​​学校の学習にとらわれない広い範囲から出題されます。出題形式は4肢択一問題や記述・論述問題などさまざまです。

また、歴史能力検定を取得すると、以下のようなメリットを受けられます。

>1級・2級日本史合格 :全国通訳案内士試験「日本歴史」、高等学校卒業程度認定試験「日本史B」の免除科目
>1級・2級世界史合格 :高等学校卒業程度認定試験「世界史B」の免除科目

引用元:歴史能力検定 公式サイト
大学・短期大学・高等学校では、入試の際に「歴検」資格取得者を評価の対象や参考にしているところもあります。また、卒業に必要な単位として通常の授業の代わりに認定している学校もあるので、把握しておくと良いでしょう。

自分が歴史能力試験に合格した知識を活かせば、生徒の試験免除や卒業単位取得サポートに当たることができるのです。

そのほか、教育分野で活かせる資格については下記のガイドブックにまとめられています。
自分にあった資格を取得したい方へおすすめの一冊です!
教育分野 資格取得ガイドブック

検定を取得するメリットとは?

検定を取得するメリットは何があるのでしょうか。検定を取得する前に、メリットや目的を明確にしておくと、モチベーションが上がります。

保護者への信頼性が高まる

検定取得のメリットのひとつに、保護者への信頼性が高まる点があります。検定取得していることは、指導への熱心さや確かな学力が保証されるからです。

また、同じ検定取得を目指しているお子さんをお持ちの保護者なら「この先生に任せたい!」と思うでしょう。

塾講師として、保護者との信頼関係はとても重要です。検定を取得して、信頼される塾講師を目指しましょう。

指導の専門性・差別化につながる

検定を取得すれば、指導の専門性・差別化につながります。学習塾が増加している今の時代、学習塾講師も増加しています。

その中で、他の塾講師と同じ指導を行っていては魅力が出ず、集客にはつながりません。

しかし、検定保持を強みにすれば、生徒のターゲットや指導の幅を明確にすることができ、他塾や他講師と差別化につながります。

学習塾の集客を増やしたい。他講師との違いを出したいと考えている方は、取得のメリットがあるでしょう。

検定取得後の活用法

ここからは、検定取得後の活用法を紹介します。検定取得のメリットを最大限に発揮するなら、「オンライン家庭教師」がおすすめです。

オンライン家庭教師であれば、自己紹介欄に自分の強みとして検定保持をアピールできるからです。また、「オンライン家庭教師のマナリンク」であれば、自己紹介動画もあるため、自分の人柄や雰囲気も存分に伝えることができます。

オンライン家庭教師のマナリンクには他にもさまざまな待遇条件・他社との違いがあります。

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このように検定取得を最大限に発揮し、自分の強みを活かしたいなら「オンライン家庭教師のマナリンク」がおすすめです。マナリンクでの働き方に興味がある方は、「マナリンク講師登録」にお進みください。

まとめ

この記事では、学習塾講師検定やその他に活かせる資格、検定や資格を取得するメリットまで解説しました。

学習塾が増える現在、他塾や他講師との差別化のために、検定を取得するのは大きな強みになります。

しかし、検定を取得する前に目的や活用方法を考えておくことは重要です。効率良く検定取得を活かしたいなら、オンライン家庭教師のマナリンクがおすすめです。

免責事項

こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。