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【元塾講師が解説】トップ塾講師になれる教え方のコツ8選!教科別でも徹底解説

2021/12/7
【元塾講師が解説】トップ塾講師になれる教え方のコツ8選!教科別でも徹底解説

はじめに

文部科学省が各年で実施している「子供の学習費調査」。平成30年度は、前年に比べほとんどのの学年で、学習費費用が増加していることが判明しました。このデータからもわかる通り、学習塾に通う子どもは近年増加しています。そして必然的に、塾講師の需要が高まっているのです。この記事を読んでいる方の中には、塾講師の需要拡大に伴い講師として新しく働き始める方もいらっしゃると思います。そこで、塾講師に求められる「上手な教え方」をコツとともに教科別にご紹介します。



出典:​​​​子供の学習費調査ー結果の概要/文部科学省

トップ塾講師になれる!上手な教え方8選


塾講師として働く上で多くの方が「教え方」に悩まれます。どうすれば上手く説明できるか。どうすれば、生徒を引き付けられるか。悩みはつきませんよね。そこで、今回は「トップ塾講師になれる!上手な教え方8選」をご紹介していきます。今回ご紹介する内容を押さえていただければ、どなたでも安心して授業に臨むことができます。

1授業1要点

塾講師として教える上で「要点を1つに絞る」ことはとても大切です。伝えたいことが多すぎて、あれもこれも話してしまうと、結局大事な部分が伝わらない。このようなことが起きてしまうからです。特に、勉強が苦手な子を担当する時は大事なポイントを1つに絞って伝えていきましょう。

授業の最初と最後に要点確認

講師と生徒の間で「授業のゴール」を一致させておくことは、子どもたちの理解度を上げるために重要です。授業をする中で、お互いに何をしているのかわからなければ、授業が生徒のペースで進行してしまうこともあります。また、授業の終わりに何を学んだか確認できなければ、生徒が自分の習得度を確認することができません。このようなことを防ぐために「授業のゴール」は要点として、授業の最初と最後に確認していきましょう。

重要な部分は何度も繰り返す

一度の説明では、重要な部分でも忘れてしまうことがあります。人間の脳は一度学習したことを、1時間に56%を忘れてしまうと言われているからです。これは「エビングハウスの忘却曲線」として科学的に証明されている数値です。そこで重要な部分ほど授業内で何度も繰り返し、理解度の定着をはかりましょう。目安としては、2、3回繰り返すと良いです。生徒に聞きながら、理解度をチェックしていくと上手な教え方につながります。

褒めて伸ばす

生徒は講師に褒めらてもらえると、モチベーションが上がります。「先生がこんなに褒めてくれるなら、次も頑張ってみようかな。」「先生に褒められたいから、今日も宿題完璧にしよう。」などと生徒は思ってくれるのです。褒めるときのポイントは、生徒の言葉に被るように大袈裟に褒めてあげること。そして、上手くできなかった時でも「ここまではできたね!」と、認めてあげることです。そうすることで、どんな状況でも生徒のモチベーションを保つことができます。

授業計画を立てておく

その都度行き当たりばったりの授業では、学校の進度に遅れてしまったり、目標にしていた学習進度まで届かないことも出てきてしまいます。これらを防ぐために、あらかじめ授業計画を立てましょう。宿題を確認する時間。問題を解く時間。質疑応答の時間など、その子に合わせた計画を立てて、目標から逆算して考えることが大切です。また、授業計画を立てることで時間にメリハリがつき、生徒の集中力がアップします。

話すスピードやトーンを変える

適度に話すスピードやトーンを変えて生徒の注意を引くことは重要です。同じ話し方ですと、生徒は慣れてしまい集中力が欠けてしまうからです。雑談やアイスブレイクでは、声のトーンは抑えて。授業に入る時には、声に張りをつけて。重要なポイントを伝える前には、適度な「間」を作ることも効果的でしょう。普段の話し方を少しだけ変えて、生徒の注意を集められるように意識してみてください。

視線を意識する

「メラビアンの法則」では人に何かを伝える時に実際に伝わっているものは、話す内容が1割、その他は9割と言われています。この法則からわかる通り、話す内容以外も物事を伝える時には重要なポイントです。例えば、視線。視線があちらこちらに向いていると、生徒はその視線を追ってしまい、授業に集中できませんよね。また、体の向きや動きも同様です。体は正面で固定し、ポイントを押さえたい時だけジェスチャーで動きを入れると良いでしょう。動きにメリハリをつけることで、塾講師としての上手な教え方を取得できます。

自信を持つ

自信がない講師は生徒から見抜かれてしまいます。また、あなたが抱いている緊張感も言葉や雰囲気で生徒に伝わってしまうのです。「この人、本当はわかってないんじゃないかな。」と生徒に思われてしまっては、話を聞いてくれなくなり、信頼関係を築きにくくなります。教えることに慣れないうちは、自信を持つことは難しいです。しかし、入念に授業準備をすると、自信をつける一歩につながります。しっかり授業準備をして、万全な状態で授業に臨めるようにしましょう。

「教科別」教え方のポイント!


教え方のコツは理解できたけれど、教科別の教え方がわからない。教えづらい教科もあって、正直不安。たしかに、教科によって押さえるべきポイントは異なる上、教えることに抵抗がある教科もありますよね。そこで今からは、このようなお悩みを解決するために、教科別の教え方のポイントをご紹介いたします。

教科書の音読がベース!英語の教え方

英語は、教科書の内容が全てと言っても過言ではありません。教科書の単語や本文を理解して暗記できれば、応用問題まで解くことができます。ですが、全てを暗記するのは難しいので、授業内に「音読」を取り入れて暗記をはかりましょう。音読は英語学習においてさまざまなメリットをもたらします。発音と文法と意味を無意識に結びつける。正しい英語表現が自然と身に付く。このように、暗記に負荷をかけることなく、インプットできるのです。また、授業で音読の習慣をつけることができれば、自宅で音読練習も苦にはなりません。

読解力を身につける!国語の教え方

読解力が身につけば、国語のテストで点数が取れるようになります。国語のテストや試験では、読解力を図る問題がほとんどを占めているからです。読解力を身につけるためには、授業の中で「キーワードと本文の要約」を生徒に考えさせることが重要です。具体的には、本文を読んだ直後に、キーワードを抽出する練習をします。そして、問題を解いた後、要約作成を促してみましょう。この2つを初めからできる生徒はなかなかいないので、ひとつずつ尋ねながら思考を分解してあげると良いです。また「接続詞」の意味を事前に知らせてあげるのも、読解力をあげるコツです。「接続詞」は、問題によって話の流れを変えたり、大事な部分を強調する働きをするので、ポイントを掴みやすくなるのです。

基礎が大切!算数・数学の教え方

算数や数学は「基礎」がないと、問題が解けません。どの教科にも基礎の大切さは共通して言えますが、特に基礎がないと、次の問題に進んでいけない教科だからです。基礎ができているか確認する方法としては、答え合わせの際に、途中式まで見てあげることです。途中式を省いている生徒には、必ずどのように解いたか聞きましょう。ケアレスミスをなくすためにも途中式を書く習慣をつけることは、とても大切です。
また、算数や数学が苦手な生徒には、図表や絵を用いて教えてあげると理解力が上がります。常に数字や文字を具体化して、目に見えるように教えてあげると、自分でも解けるようになります。

理由を考えさせる!社会の教え方

社会は暗記科目と捉えられがちで、苦手意識を持った生徒も多いです。しかし、「理由を考える」習慣をつけることで流れを理解しやすくなり、苦手意識から開放されます。例えば、弥生時代に稲作が盛んになった理由。これは、縄文時代に米が伝来がされたからです。日本がドイツの憲法を模範した理由。それは、ドイツ憲法が君主制の強い国だったからです。このように理由を考える質問を与えて、正しい答えをインプットする機会を作ってあげましょう。誰でも自然に、社会の流れに興味を持てるようになります。歴史、地理、公民全ての分野で使える方法なので、実践してみてください。

身近に例える!理科の教え方

理科の問題出題傾向はとてもよく似ています。そのため、教える際は生徒の間違えた問題の傾向を把握して、類似問題を出してあげることが大切です。そして、間違えた問題を何度も解くように促してあげましょう。また、理科は身近なものに例えると理解度が上がります。画像や実験映像を用意して、身近に理科が存在していることを教えてあげると、モチベーションが上がります。

まとめ

今回は、塾講師の教え方のコツと、教科ごとの教え方のポイントをご紹介しました。以下に今回の記事の要点をまとめたので、ご覧ください。
記事のまとめ

  • 要点は1つに絞る
  • 講師と生徒で「授業のゴール」を一致
  • 褒めてモチベーションを上げる
  • 授業計画を立てる
  • 話し方を意識する
  • 視線や動きにメリハリをつける
  • 授業準備で自信をつける


塾講師として教える際は「生徒とのコミュニケーション」が最も重要です。自己満足で授業が終わらないように、生徒の反応を見ながらより良い授業を作りましょう。今回ご紹介した内容を意識しながら、ぜひ実際の授業で自分なりにアレンジして活かしてください。

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こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。