非常勤講師で働くメリットって?収入アップできる仕事について解説!
2016年、総務省は公立の非常勤講師は9万2千人、全体の14.4%を占めると発表しました。
また、私立高校では、その割合は29.4%に及ぶことが分かっています(2019年度学校基本調査)
人気の高まりを見せる非常勤講師は、どのようなメリットを持つのでしょうか?
非常勤講師のメリット
非常勤講師として勤務するメリットは、以下の3つが挙げられます。
ノー残業OK
非常勤講師は、授業数に応じて給料が算出される職業です。
そのため、授業が終われば帰宅でき、原則として規定時間以上働く必要はありません。
この点は、他の職員が残っていると帰りづらさを感じる常勤講師と大きく異なると言えるでしょう。
ただし、授業の準備や後片付けの時間は、勤務時間に含まれています。
それらを含めても、勤務時間が明確というメリットがあります。
また、学校側の事情や本人都合で他の講師に授業を代わってもらう「交換」ができ、事前連絡を行った上で、決められた範囲内でやりくりすることができます。
ライフスタイルに寄り添う
非常勤講師は授業以外の校務(生活指導や保護者対応など)は、担当しません。
そのため、勤務時間以外の時間を有効に使えるというメリットがあります。
例えば、育児中・介護中の方や、次年度の教員採用試験を控えている方、他の学校と掛け持ちしたい方、再び教員に戻るため最初の一歩としたい方…など、非常勤講師を希望する方の目的は様々です。
教員以外の専門分野の仕事・研究と両立したい方、大学院在学中の方、定年を迎えマイペースに教育活動を行いたい方、副業・趣味の時間を確保したい方などもいます。
上述したように、非常勤講師の場合は他の職員がまだ残っていても忖度せずに帰宅できるため、自分の時間を有効に活用する生活リズムが作りやすい職業と言えます。
理想の授業を追求できる
他の職員との関係性や、他の校務を気にしなくていい非常勤講師は、ある意味「理想の授業」を作り上げることに専念できる職業です。
授業前の入念な準備や、本番での生徒の反応など、「教える」ことだけに集中できます。
他の仕事で疲弊しがちな常勤講師と比べ、都度教え方を振り返ることで改善に取組みやすく、教科指導のPDCA(継続的改善手法)を回すことで、良い授業づくりができます。
非常勤講師になるには?
さて、「私も非常勤講師になりたい!」と思った方も多いのではないでしょうか。
ここでは、非常勤講師になるためのステップについて解説します。
実は非常勤講師といえども、常勤講師同様「教員免許」の取得は必須です。
つまり大学で「教職課程」を履修し、教育実習を終えなければなりません。
大学卒業時にはたいていの場合、中学校・高等学校両方の教員免許が取得できます。
大学卒業後は、教育実習先(主に母校)から声がかかったり、大学の先輩から紹介されたりといったパターンで就職するケースが多いです。
その他の場合は、一般的に「講師登録」を行って求人を待つことになります。
公立校は県立校と市立校で登録先が異なりますが、両方に登録する人も多いです。
県立校の場合は県の職員扱いとなるため、新聞などで県からの求人情報をチェックしたり、県の講師登録のホームページを検索したりして、求人を探します。
市立校も同様に、市報で求人情報をチェックしたり、ホームページ内で検索したりします。
一方私立校は、学校のホームページ上に公募されている場合が多いです。
学校所定の試験を経て採用という流れになりますが、まず履歴書・経歴書を提出し、書類選考を突破する必要があります。
その後に、小論文・面接、模擬授業が試験科目となるのが一般的です。
公募以外に、公立校と同様に講師登録をする方法もあります。私立の場合は「派遣社員」として会社に登録する方法が主流です。
直接会社に履歴書を持参し、曜日や時間帯、収入など自分の希望を細かく伝えます。
派遣登録をすると、条件の合う学校が出た場合に電話やメールで知らせてくれるので、自分で常に募集情報を探すよりも簡単です。
会社ごとに担当している学校が異なるため、複数の派遣会社に登録する人もいます。
非常勤講師の大変な点
非常勤講師は個人の求めるライフスタイルを確立しやすい働き方と言えます。
しかし一方で、非常勤講師ならではのデメリットもあります。
任期が決まっている
一般的に、非常勤講師の任期は「一年」です。
そのため、非常勤講師の多くは、年度ごとに契約を更新します。
ある学校で一年勤めたとしても、次年度も継続される保証はありません。
例えば育児休業や休職中の教員の「補充」として募集・採用された場合は、その先生の復帰に伴い、契約終了となる場合もあります。
そうなると、新たな勤務先を探さなければなりません。
授業が無いと収入が途絶えてしまうため、この点は大きなデメリットと言えます。
しかし一方で、常勤講師よりも「辞めやすい」というメリットもあります。
例えば勤務先の学校で求められる授業と自分の理想とする授業に大きな差があると感じた場合などは、更新をあえて「希望しない」ことで、他の環境に移りやすくなります。
常勤講師との待遇格差アリ
原則として、非常勤講師は「国民健康保険」に加入します。
そのため、毎月の保険料における個人の負担が、常勤講師と比較してやや高くなるというデメリットがあります。
また、一般的に福利厚生も同等ではなく、ボーナスの支給は学校により異なります。
収入が少ない・不安定
非常勤講師の収入は、1コマあたりの単価×授業数で算出されます。
単価にもよりますが、多くのコマ数をこなさないと1ヶ所で生計を立てるのは難しいとされています。
そのため、他の学校の非常勤講師を掛け持ちしたり、教育と全く関係ない職業(飲食店など)とダブルワークしたりする非常勤講師が多い現状があります。
非常勤講師は安定した仕事?
上述したように、非常勤講師は授業回数が増えるほど収入に繋がる職業です。
逆に言うと、何らかの事情で授業数が減ってしまうと、収入も減少します。
例えば本人の都合以外にも、テスト期間や修学旅行、文化祭、体育大会といったイベント時は授業がありませんので、当月の給料は下がります。
また夏休み・冬休みといった長期休みも授業が無く、給料はゼロになります。
そのためそのような長期休みの期間には、収入を補填できるアルバイトを探さなくてはなりません。
また、契約も通常1年更新のため、不安定な職業と言えます。
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自分のスキマ時間で授業を行うことができるため、本業にも支障が出にくい職業です。
副業として始めたのに、オンライン家庭教師メインに移行する方も多いです。
ぜひ、不安定な非常勤講師の収入を支えるオンライン家庭教師を検討しましょう!
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まとめ
いかがでしたか?非常講師は多くのメリットがある一方、雇用や収入面に不安が残る職業です。
ぜひ本記事を参考に、オンライン家庭教師で収入アップを目指しましょう!
免責事項
こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。