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留学生のために無料教育を提供している海外の大学

2022/4/26
留学生のために無料教育を提供している海外の大学

ドイツ

学費

ドイツの高等教育機関の大多数は国から資金提供を受けており、それらの高等教育機関では学士と修士共に学費がかかりません。特定の継続教育修士課程では授業料を支払う必要がある場合もあるかもしれませんが、他国と比較しても特別に高額ではありません。私立の高等教育機関は、学位プログラムに対してより多額の費用を要求する場合があります。
ただし、バーデンヴュルテンベルク州は、EU以外の市民に学期ごとに1,500ユーロの授業料を請求することを決定しました。

生活費

ドイツの学生は平均して月額867ユーロの費用がかかります。これは家賃、旅費、食料、衣類、学習教材、健康保険、電話、インターネット、ラジオ、テレビのライセンス料、およびレクリエーション活動の費用を含む金額です(参考)。

ノルウェー

ノルウェーの大学と州立大学の大多数は公的資金で運営されており、ノルウェー政府はすべての人が高等教育を受けることを同国社会の重要な部分と見なしています。したがって、原則としてノルウェーの公的機関は授業料を請求しません。これは学生の出身国に関係なく、留学生にも当てはまります。

デンマーク

学費

デンマークの高等教育は、EU / EEAおよびスイスからの学生、およびEU法に従って、デンマーク市民と同じステータスを取得できる学生は無料です。同様に、交換プログラムに参加している場合は、デンマークで無料で勉強することができます(参考)。EU / EEAとスイス以外の国からの留学生の場合、授業料は6,000〜16,000ユーロ/学年度の範囲とされています。

生活費

デンマークでは、住む地域に応じて月額800〜1,200ユーロの費用がかかります。首都コペンハーゲンの生活費はこの範囲ではなく、より高額になる可能性が高いとされています。

フィンランド

学士と修士の学費

デンマークの高等教育は、EU / EEAおよびスイスからの学生は無料です。EU / EEAとスイス以外の国からの留学生は、英語で実施される学士および修士レベルのプログラムの授業料を支払う必要があります。
年間授業料は大学と学位プログラムによって異なりますが、およそ4,000ユーロから18,000ユーロの間で変動します(2019〜2020年時点)。いくつかの授業料免税規則が存在しており、こちら(クリックすると英語の現地Webサイトに移動します)から確認することができます。また、大学に奨学金を申請することもできます。

博士課程の学費

博士課程では国籍に関係なく授業料がかかりません(参考)。

生活費

フィンランドでは住む地域に応じて、月額700〜900ユーロの費用がかかります。

スウェーデン

学士と修士の学費

スウェーデンの公立大学の学費は、EU / EEAおよびスイスからの学生は無料です。EU / EEAとスイス以外の国からの留学生は授業料を支払う必要があり、費用は研究プログラムと大学に応じて、1年間あたり7,500〜25,500ユーロの範囲です。

博士課程の学費

出身国に関係なく、すべての留学生が無料で受講できます。

ギリシャ

ギリシャの公立大学の学費は、EU / EEAおよびスイスからの学生は無料です。ほとんどの修士課程も無料ですが、医学やビジネスなどの学部の場合には例外があることもあります。

チェコ

チェコで、チェコ語で公立および州立機関での高等教育を受ける場合の学費は無料です(参考)。法律により公立および州の機関での高等教育がすべての国籍の市民に無料で提供されています。ただし、入学手続きの管理費、設定された制限を超える学習期間延長の料金、外国語での学習のための費用など、いくつかの費用が必要な場合があります。

留学生に無料の教育を提供する大学の一覧(順不同)

まとめ

主にEUを中心に、留学生でも学費が無料、あるいは、学費が格安なので残りは奨学金で賄うことのできる高等教育が提供されています。
筆者の周囲には、将来的な学費無料・無償教育を見据えて、家族ごとEU移住を検討している、というご家族が数組います。もちろん家族でEU移住する場合には保護者の仕事の兼ね合いもあり、行動に移す前の念入りな準備が必要です。しかし家族揃ってEUに移住しても生活が成立するのであれば、移住してもいいかもしれません。
日本の学費について、筆者の周囲の外国人、特に欧州で学んだ人たちは、日本の国立の大学へ「国立なのに、それなりに高い」という意見を持っていました。OECD加盟国35カ国の平均的な学費を調べたとするこちらのBusiness Insiderの2017年の記事によると、日本の年間授業料の平均は58万円と、第3位となっています(参考)。
日本で生活して日本の大学に進学することと、子どものうちから英語や英語以外の外国語にも興味を持ったり利用したりする環境で育ち、さまざまな大学へ進学する選択肢を持つこと。どちらがいいでしょうか。日本で生活すれば実家から通学することもできますが、1人暮らしになれば別途生活費が必要です。外国の大学に進学あるいは留学すれば、渡航費用やビザ関連の費用、生活費などが必要です。いずれにせよ学費以外の費用がかかりますし、これらの決断は最終的に進学する本人が決めることですが、保護者だからこそ子どもたちの未来のための選択肢を教えてあげることもできます。

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