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遠隔授業をするにあたって知っておくと便利なアプリは何?

2021/11/18
遠隔授業をするにあたって知っておくと便利なアプリは何?

遠隔授業では何が求められているのか


遠隔授業ではどんなことが求められているのでしょうか。ひとことで遠隔といってもライブ型授業なのか、録画された映像を使ったオンデマンド型授業なのかで求められることは変わってきます。

コロナ禍の影響によってオンラインで授業を受けたり、セミナーに参加したりすることが世の中に浸透してきましたが、優れたコンテンツの見せ方・コンテンツを受け取る人の行動までをデザインした環境を提供できている人はまだまだ少ないのではないでしょうか。

この記事では遠隔授業をもっと効率よく魅力的にするために便利なアプリの紹介とその使い方について解説していきます。

遠隔授業は整備が大変


コロナ禍になってから、オンラインで授業するための設備やPCの環境を作るのに苦戦したという方は多いのではないでしょうか。学校側から指定されたソフトを使わないといけなかったり、自分自身がPCの扱いに慣れていなかったりして肝心の授業の準備がうまくいかないというのは多くの現場であると思います。

世の中には優れたアプリケーションがありそれらをうまく使うことで作業の効率化を図ることができたり、情報の管理をスムーズすることができます。

事務的な作業をなるべく減らし、教師が集中すべき教材の研究や生徒たちとのコミュニケーションのために時間と労力を使えるようにやさしく導入や運用方法について解説します。そのためにまずは考え方についてご紹介します。

どのような考え方でアプリを使い、目的を達成するのか。生徒たちの意見を受け入れながら授業をよりよくするためにはどのような知識が必要なのか見ていきましょう。

使いやすい、管理しやすい環境を構築しよう


まずはPCを使うにあたって基本的に押さえておいた方がいい考え方から始めましょう。PCは基本的には使い方を自由に使用することができます。自作の授業プリントをどこのフォルダに保存するか、どんなアプリを入れるかはPCの持ち主が決めることができます。

PCを日常的に使っている人からしたら当然のことですが、生徒からしたらどうでしょうか。
スマートフォンネイティブという言葉があるように今の小学生は生まれた時からPCやスマホを手に取り不自由なく使っているように見えます。
特集 : スマートフォンネイティブが見ている世界

しかしその使い方は千差万別でしょう。ゲームやYoutubeを見ることに使っている人やSNSを使っている人もいれば便利ツールを使って生活に役立てている人もいます。

遠隔授業で重要なのは先生側が生徒たちに対して一定の環境を設定してあげることです。

これは学校単位でも当てはまります。各先生ごとにやりたいやり方はあると思いますが、

提出物の提出先を統一する
生徒と先生のコミュニケーションツールを提供する
アクセスしやすいところに共有したい情報を置く

といったことは学校側で統一したほうがいいでしょう。これは個人塾やオンライン家庭教師、チームの運営をしている人にも当てはまります。

リアルタイム向けアプリの紹介


オンラインでの授業ではアプリを建物や教室のように扱うとスムーズに授業を行うことができます。例えば今週はZoomで来週はTeamsで授業を行うといったやり方は教室が日によって異なるので生徒は混乱してしまいます。

授業を配信するアプリは授業を行うことだけに使用用途を絞り、提出物や配布物は別のコミュニケーションアプリを使うといいでしょう。それぞれのアプリにそれぞれの役割を持たせることで情報の管理が簡単になります。

Zoom


Zoomは世界的に使われるようになったのでお互いに使い方を確認する手間がないのでお勧めです。また、便利な拡張機能を使えばより魅力的な授業をすることができます。例えば以下のCommenntScreenはZoomをより便利にすることができるツールです。

CommentScreen


CommentScreenはオンラインイベントや授業を盛り上げることができるツールです。ZoomやTeamsのチャット機能は誰がコメントしたのかがわかります。例えば誰かがチャットに質問を書いたら先生から見ると誰が質問してくれたかがわかるので便利だと感じるかもしれません。

しかし生徒からすれば「私が質問したと思われたくない」という場合もあります。名前がわかってしまうからかえって質問しずらくなってしまうのです。これはオンラインだと特に顕著になります。お互いに距離感を掴むのが難しくなってしまうのです。CommentScreenはこの問題を解決するのに最適です。

CommentScreenは簡単に言ってしまえばコメントを打ち込むとニコニコ動画のようにコメントが画面に流れてきます。
CommentScreen

オンラインでは相手の反応を伺いながら話をするというのが難しいです。相手の表情も見れなかったりコメントが少なかったりすると一方通行な授業になってしまいます。
しかし匿名のコメントが流れていくCommentScreenを使えば参加者は気楽にコメントをすることができます。コメントは先生はもちろん参加者全員が見ることができるので授業に一体感が生まれます。実際に大学の授業で使われており、TwitterでCommentScreenと検索をかけると多くの先生が利用されていることがわかると思います。料金プランは3つ用意されています。用途に合わせて単発で使えるのも魅力的です。

Microsoft Whiteboard


オンライン上でホワイトボードのような使い方ができるアプリです。Office365を運用しているすべての商用ユーザーが利用可能です。マイクロソフト社が提供しているTeamsと連携して使うことができるので、導入コストは低いです。デジタルな板書を共有できるので、書画カメラを使って板書を共有するよりも鮮明で見やすいのが優れています。iOSアプリも出ているのでPCで授業を行い、手元のiPadやiPhoneでホワイトボードを開くといった使い方ができます。
Microsoft Whiteboard | オンライン ホワイトボード アプリ | IWB

MetaMoJi ClassRoom


MetaMoJi社が開発した有料のアプリです。日本で開発されたので縦書きに対応しており教材の一部を隠して見せれるめくり機能などがあります。OSに関係なく使用することができるので端末の種類に関係なく使うことができます。

機材の重要性


機材は非常に重要です。なぜなら生徒のやる気や集中力に大きな影響を与えるからです。コロナ禍の影響がいつまで続くかわからないという判断で安価な機材を選ぶのはお勧めしません。また、あらかじめ内蔵されてあるもので済ますというのもお勧めできません。

進捗管理アプリの紹介


ここまで授業中に使用できるアプリをご紹介してきました。次は授業に関係する資料の共有や生徒との日常的なコミュニケーションを補助するアプリをご紹介します。

コミュニケーションアプリを使いこなそう


LINEやFacebookのメッセンジャーなどコミュニケーションを取れるアプリは多くありますが、複数人で複数の情報をやり取りする場合にはSlackやDiscordといった、チャンネルを複数作ることができるアプリを使うとコミュニケーションを円滑に行うことができます。
SlackはIT系に人気のツールとして、Discordはゲーマー向けのコミュニケーションツールとして有名ですが、どちらも幅広い人が楽しく使うことができるアプリです。

Slackホームページ

ようこそ、新しい職場へ

Discordホームページ

Discord | Your Place to Talk and Hang Out

Slackとdiscordの特徴


・PCでもスマートフォンでも使うことができる
デバイスに関係なく閲覧することができるので手軽に情報にアクセスし、確認することができます。

・あらゆるファイルの共有ができる
ファイルの共有が行えるので提出物や授業資料を簡単に共有することができます。 検索機能もあるので遡ることも簡単です。

・メールに依存しない情報共有ができる
現代ではメールが多く飛び交っています。勧誘のメールや以前登録したサービスの新着情報など正直不必要に感じているメールも届きます。学校用のメールアドレスを作っても就職に関するもの、授業に関するもの、健康診断等の案内、その他のメールなどなど様々な内容のメールが1か所に集まってきてしまいます。こうなると確認するだけでも時間がかかり大変です。

・役割に応じたチャンネルを自由に作成できる
役割に応じたチャンネルを作れば、情報を分類することができます。このチャンネルは授業の資料を配布する場所、このチャンネルは課題を提出する場所、このチャンネルは参考図書やおすすめの書籍を紹介する場所という風に1つのチャンネルに1つ役割を与えると先生も生徒も作業が楽になります。

チャンネルのないコミュニケーションツールだとどうしても情報が埋もれてしまったり確認し忘れてしまいます。メールやお知らせも見られなければ全く意味がありません。

まとめ


今回の記事では遠隔で授業を行う際に注意すべき点と便利なサービス、アプリについてご紹介しました。オンラインでは授業をただ行うだけでなく学習環境をうまく設定することでよりよい授業をすることができます。はじめは戸惑うこともあるかもしれませんが先行投資に見合った結果が待っています。この記事で教育現場が少しでも良くなっていけたら幸いです。

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こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。