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パワーポイントを使って授業をする方法!授業スライドの作り方や授業動画の作り方まで解説

2022/7/27
パワーポイントを使って授業をする方法!授業スライドの作り方や授業動画の作り方まで解説

現在、日本では新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、2023年度までの4年計画で進めていく予定であった「GIGAスクール構想のスケジュールの大幅な前倒し」が行われたのをご存知でしょうか。

GIGAスクール構想の大幅な前倒しにより、オンライン授業も急速に拡大しました。

また、総務省によって2021年度に「オンライン教育に対する意向調査」が行われ、高校生はオンライン授業を希望する意向について、第1回調査では49.8%、第2回調査では39.7%と回答しました。

また大学生・大学院生については、オンライン授業を希望する割合について、第1回調査では74.1%、第2回調査では75.4%となっています。


オンライン教育に対する意向調査
出典元:総務省「データで支える暮らしと経済」

教育分野では、新型コロナウイルス感染症が流行する以前から遠隔・オンライン教育の取組が進められていましたが、ここ数年ですっかり定着しました。オンライン授業は、今後も活用されるとが予想されます。

オンライン授業では、いかに相手に伝わりやすいデジタル資料を提示し、分かりやすく説明できるかが大切です。そのために、デバイスやアプリケーションツールを上手く活用する必要があります。

しかし、意外と慣れているはずのパワーポイントでも、授業スライドを準備に時間がかかってしまうという方はいらっしゃらないでしょうか。そこで今回は、パワーポイントを使って授業をする際に役立つ情報をお届けします。

パワーポイントを使った授業スライドの作り方


まずは、パワーポイントを使った授業スライドの作り方をご紹介します。スライド作成に必要な準備物や基本的なスライドの作り方をマスターして、スムーズな授業準備に取り掛かりましょう。

事前準備/用意しておくもの

授業スライドを作るために必須なものは以下の通りです。

・パソコン
・授業スライドを作るためのソフト
 ※ソフトによってはインターネット環境に接続されている必要があります

パソコンがMacであればパワーポイントのソフトはKeynote、WindowsであればMicrosoft PowerPointが主流です。本記事の後半でもパワーポイントと同等のソフトを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

また、プラスαで揃えておくと良いものは以下の通りです。

・WEBカメラ
・マイク
・タブレット端末
・タブレット端末に書き込めるペン
・モニター

事前準備としては、どのようなスライドを作るか構想を練り、スライドに追加したい図や写真等をあらかじめ集めておくことも大切です。

授業スライドの作り方

続いて、授業スライドの作り方を解説します。授業スライドを作成する上で、覚えておいていただきたいことは、スライドは授業をする上でのサポートであること。つまり、言葉では伝わりにくいイメージを補完するためのものです。

以下4つのポイントを押さえれば、授業をサポートできるスライドを作成できます。

  1. スライドで何を伝えたいのか目的をはっきりさせる

スライドで何を伝えたいか目的をはっきりさせるために、1スライド1メッセージを意識しましょう。

  1. 統一感を持たせる

文字、色味、文字サイズ、強調方法などあらかじめルールを決めておき、スライドに統一感を持たせることは大切です。あらかじめ決めておくことで手戻りも減り、作成時間の短縮にもつながります。

文字は基本的にゴシック体がおすすめです。明朝体は横の線が細いので、遠くから見る場合やオンラインで通信が不安定な場合は見えにくくなってしまいます。

色は基本的に同系統のものを使い、アクセントとしたい部分にのみ補色を使うようにしましょう。余計な装飾はかえって視覚情報が多すぎ、見ている側は疲れます。また何が大切で伝えたいことなのかが分からないため、同系色がおすすめです。

  1. アニメーションは必要最低限にする

アニメーションは、流れやステップを意識させたいときや強いインパクトを残したい時に使いましょう。例えば話の流れ上、隠しておきたいものがある時におすすめです。

アニメーションの量が多いと、スライドショーを実行したときに遅延が発生することがあります。特にオンライン授業で利用するときは、相手の通信環境も考慮してなるべく複雑なアニメーションの数を減らしましょう。

アニメーションの代わりにページを複製して、アニメーションで動かしているように見せることもできます。

  1. 画像は圧縮する

基本的に、自分で撮影した写真を使いたい時は圧縮加工しましょう。パワーポイントの「画像の圧縮」機能を使って、解像度を調整できます。

スライドのデザインに自信がない方は、本記事の後半で紹介している「テンプレート」の活用も検討してみましょう。

パワーポイントを使った授業動画の作り方


次に、パワーポイントを使った授業動画を作成する方法をご紹介します。パワーポイントには、スライド録画や音声録音、音楽・BGMの挿入が可能です。どれも簡単な操作でできるので、アレンジ性のあるスライドを作成したい方におすすめです。

スライド録画と音声録音の挿入方法

スライドの録画方法は、画面上部のタブから「スライドショー」>「スライドショーの記録」の順に選択します。

画面上のレーザーポインタやカラーペンを使ってスライドに書き込むと、その内容も録画されます。また、マイクをオンにしてパソコンに向かって話すだけで、簡単に音声を録音が可能です。

特定のスライドだけ音声を録音したい場合は、画面上部のタブから「挿入」>「オーディオ」>「オーディオの録音」の順に選択しましょう。

「録音」をクリックしてから読み上げを開始します。録音した音声を再生して問題がないことを確認し、スライドに音声を追加します。録画・録音が完了したら、ファイルを「PowerPoint スライドショー(*.ppsx)」で保存しましょう。

パソコンの種類やパワーポイントのバージョンによって、若干操作方法が異なります。より具体的な手順は、公式サイトを参照してください。

参考元:授業動画をパワーポイントで作成する方法は?先生の顔も表示できる!
Microsoft スライド ショーをナレーションとスライド切り替えのタイミングとともに記録する

音楽・BGMの挿入方法

音楽やBGMを挿入する際は、画面上部のタブから「挿入」>「オーディオ」>「このコンピューター上のオーディオ」の順に選択します。

フォルダから目的のオーディオを選択し、挿入します。オーディオの追加や録音したものでも、トリミングをしたり音楽の開始タイミング等を変更したりすることも可能です。

全てのスライドにBGMとして挿入したい場合は、「バックグラウンドで再生」をクリックするだけで、簡単に設定することができます。こちらも公式サイトでは、動画付きで詳しく紹介されています。

参考元:​​Microsoft PowerPoint プレゼンテーションの音声の追加または削除

先生の顔を表示させる方法

先生が話している様子をスライドに表示させたい時は、スライドの録画画面に表示されるカメラアイコンをクリックします。背景をぼかすことも可能です。

【無料】パワーポイントの授業スライド作成ツール

次に、授業スライドを作成するためのツールを3つご紹介します。

  • Microsoft Office PowerPoint
  • Canva
  • Googleスライド


それぞれ詳しく見ていきましょう。

Microsoft Office PowerPoint

Microsoftが提供しているパワーポイントは、主流で多くの人が利用しています。今回、上記でご紹介したパワーポイントも、Microsoftが提供しているプレゼンテーションツールです。

パワーポイントを使用するためには、Microsoftアカウントが必要です。無料で使うことができるのは、Webブラウザ上のみで編集や閲覧ができるWeb版PowerPoint。

ただし、Web版は機能が限られています。録画・録音機能などを使いたい場合は、デスクトップアプリが必要となります。(有料)デスクトップアプリを使う場合はインターネットに繋ぐ必要はありません。

初めてMicrosoftアカウントを登録する場合、1ヶ月間無料でデスクトップアプリを使うことができるので、まずは試してみると良いでしょう。

参考元:Microsoft さまざまなプラットフォームの PowerPoint 機能の比較

Canva

 Canvaは、誰でもデザイン性のあるスライドを簡単に作成できるツールです。

とにかくデザインの種類が豊富で、アイコンやテンプレートも非常に多く存在します。資料の作成から、スライドショー実行まで基本的なプレゼンテーション機能がついています。

共同編集も可能なため、共同で授業を作成する時などには最適でしょう。また、スライドを録画することもできます。PowerPointのファイルとして保存することができるので、デザインをダウンロードしてPowerPoint上で編集することも可能です。

無料で使うことができますが、フル機能を使いたい場合は有料会員になる必要があります。

Googleスライド

Googleスライドは、Googleが提供するスライド作成ツールです。Googleアカウント(無料)さえあれば、誰でもWebブラウザ上でスライドを作成することができます。

他のGoogleアプリとの親和性が高いのが特徴です。例えば、簡単にGoogle Sheetsのグラフを埋め込んだり、Googleスライド上で直接ウェブ検索したフリー画像をスライドにそのまま挿入したりできます。

作成中のスライドはGoogleドライブに都度自動保存してくれるため、うっかり保存し忘れてしまう問題は起こりません。

また、PowerPointのファイルとして保存することや、逆にPowerPointをGoogleスライドで開くことが可能です。ただし一部レイアウトが崩れることがあるので、違うツールに書き出す際は注意が必要です。

参考元:Google Slides Google Slides で効果的に伝える

【おすすめ】パワーポイントのテンプレートサイト

ここからは、パワーポイントで使えるテンプレートを提供してるサイトをご紹介します。

  • PDFelement PowerPoint テンプレート
  • Smile Templates
  • homeppt


それぞれ詳しく見ていきましょう。

PDFelement PowerPoint テンプレート

PDFelement PowerPointテンプレートは、Wondershare社が提供しているテンプレートです。14〜17枚のスライドセットが、7パターン販売されています。

「膨大なテーマの中から目的にあったものを探すのが大変という方」におすすめです。シンプルで見やすいデザインが、取り揃えられていることが特徴です。ひとつ数百円とお手軽な値段で購入できます。

参考元:PDFelem PowerPointテンプレート

Smile Templates

Smile Templatesは、10万以上種類ものデザインが配布されており、無料でダウンロード可能なテンプレートも600種類以上あるサイトです。

ひとつのテンプレートのうち3枚が無料でダウンロードできます。また無料ダウンロードであれば、アカウント登録も必要ありません。

 参考元:Smile Templates

homeppt

homepptは、とにかくデザインが豊富に取り揃えられているサイトです。

全てのテンプレートが、無料でダウンロード可能です。homepptも、アカウント登録は不要です。

種類によってテンプレートとして配布されているスライド枚数が異なりますが、カテゴリ分けされているので、目的にあったテンプレートを探しやすいでしょう。

参考元:homeppt

授業をしながらパワーポイントに書き込みする方法


授業をしながらパワーポイントに書き込むには、「スライドショータブ」で「発表者ツールを使う」がオンになっていれば、ペンを使用して書き込みができます。

書き込みの際、あると便利なものは「ペンタブもしくはiPad」などそれと同等の端末です。パソコンのマウスを使ってパワーポイントに書き込むこともできますが、実際にペンを使った方が綺麗に書けるので、ぜひペンタブを活用しましょう。

iPadを利用する場合は、共有する画面を選択するときに「iPhone/iPad」を選択しましょう。パワーポイントをiPadに表示させることで簡単に書き込みをすることが可能です。よりリアルに近い環境で授業を行うことができるように、スライドに書き込みながら授業をしたいですね。

参考元:【オンラインレッスン 】授業しながらパワポ スライドに手書き文字で説明|iPad、Zoom、Team Viewerを使います!

まとめ

この記事では、パワーポイントを活用して授業を行う方法をご紹介しました。できるだけ授業準備の煩雑さを減らしつつも、より相手に伝わりやすい授業を行うためにさまざまなツールをうまく使い分けることが大切です。

免責事項

こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。