オンラインホワイトボードのおすすめメリットを紹介!zoomとMeetの比較も解説
令和3年度3月に発表された文部科学省の「GIGAスクール構想の最新の状況について」では、全都道府県の教育委員会を対象に「ICT端末の整備目標を調査した結果」が明らかになりました。調査結果は、以下の通りです。
出典元:文部科学省「GIGAスクール構想の最新の状況について」
上記のグラフからわかる通り、89.4%の教育委員会で1人1台のICT端末の普及を目標にしています。数値で表すと、42自治体です。検討中と答えた自治体は、数値で表すと10の自治体でした。
このように、全国的にICT端末の普及の推進は行われています。そのため、教育事業に関わりのある方の中にも、近年ICT端末の活用を検討され始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ICT端末を学習指導に活用するにあたって、オンライン授業やパワーポイントなどさまざまな機能やツールがあります。その中でも、「オンラインホワイトボード」は活用するべきツールと言えるでしょう。
オンラインホワイトボードとは、Web上にある真っ白なホワイトボードに、双方向で書き込み・編集ができるツールです。現在では、さまざまなオンラインホワイトボードが開発され、ビデオ会議機能やイラスト・図形を作成できるオンラインホワイトボードまであります。
しかし、オンラインホワイトボードを利用したことがない方にとっては、多少なりとも導入ハードルがあるはずです。そこで、この記事では「オンラインホワイトボード活用のメリットやおすすめのオンラインホワイトボード4選」を紹介します。
この記事を読んでいただければ、zoomとmeetのそれぞれの活用法まで理解できます。
オンラインホワイトボードを利用するメリットとは?
ここからは、オンラインホワイトボードを利用するメリットを解説します。
- 共同編集しやすい
- 図形やテンプレートを簡単に作成できる
- ミーティングの議事録として利用しやすい
それぞれ詳しく見ていきましょう。
共同編集しやすい
共同編集しやすい点は、オンラインホワイトボードを利用するメリットです。
従来のホワイトボードのように、限られた編集権限を持つ人だけが編集できるシステムはもうありません。誰でも書き込めるホワイトボード機能が搭載され、ミーティングやチーム全体としても活用しやすいと、多くの人に利用されています。
書き込みは手書きとテキスト入力のどちらかを選べるため、用途に応じて使い分けができます。
図形やテンプレートを簡単に作成できる
図形やテンプレートを簡単に作成できるのも、オンラインホワイトボード利用のメリット。
オンラインホワイトボードの中には、豊富な図形、ワークやミーティングに活用できるテンプレートがあります。
図形やワーク・ミーティングシートを作成する手間がなくなり、編集や会議もスムーズに進むでしょう。
ミーティングの議事録として利用しやすい
ミーティングの議事録として利用しやすいのも、オンラインホワイトボードの利用メリットです。
それぞれ他の人が書き込んだホワイトボードでも、そのまま保存して共有できるため、ビジネス業界でも多くの人がミーティングの議事録として活用しています。
わざわざドキュメントやワードに書き込んでいた手間がなくなり、業務を効率良くまとめられるようになります。
【無料あり】オンラインホワイトボードおすすめ4選
ここからは、オンラインホワイトボードのおすすめ5選を紹介します。
- Whiteboard Fox
- miro
- A Web Whiteboard
- Drawchat
今回ご紹介する中には、無料のツールもあります。自社や自分の予算に応じて使いやすいオンラインホワイトボードを選びましょう。
Whiteboard Fox
「Whitebord Fox」は会員登録不要で、ウェブ上で利用できるツール。導入ハードルが低いため、オンラインホワイトボードを初めて利用する方に好まれています。
「共有のスムーズさ」「同期の高速さ」「タブレットでの使いやすさ」が特徴です。
描画は基本的な機能のみですが、テキストや画像の挿入できたり、ダークモードで利用できたり、ホワイトボードに「絵」として残せたりするなど便利な機能などがあります。
共有方法は、オプションのシェアメニューを押して相手に発行されたURLを送信するだけなので、共同編集もスムーズに進むのがおすすめできるポイントです。
miro
「miro」は、さまざまな機能・ツールを活用できるオンラインホワイトボードです。
ブレインストーミング、戦略&計画策定、アジャイルワークフロー、デザイン思考、教育、ビデオ会議など多種多様な機能が揃っているのが特徴です。
ブレインストーミングは、付箋ツールを利用して、書き込みでのアイデア出しに有効です。戦略&計画策定では、授業の立案や、生徒の目標設定、実行期間やロードマップを細かく作成できます。
授業フローを可視化できるアジャイルワークフローでは、授業の効率化を図るために改善箇所を探す作業ができます。
また、デザイン思考では、既存のフレームもしくは手書き機能を選んで、スピーディーに図形を作成することができます。教育のツールでは、資料や課題の作成、グループワークに役立つツールが揃っているため、講師の業務改善に役立てられるでしょう。
さらに、miroにはビデオ会議ツールも備わっています。そのため、わざわざビデオ会議アプリを起動する手間がなくなるのも、おすすめできるポイントです。
miroには、無料プランもあるため、まずは無料でお試しして、使いやすいようであれば有料版に切り替えるのをおすすめします。
A Web Whiteboard
「A Web Whiteboard」は、会員登録不要でオンラインホワイトボードを利用できます。
A Web Whiteboardのサイトにアクセスするだけで利用できる手軽さながら、10種類以上のツール(フリーハンド線画、付箋、図形、画像挿入など)の利用が可能です。
また、共有もスムーズな点が特徴。「Invite」ボタンをクリックすれば共有できるURLが発行されます。
まずは、お試しにオンラインホワイトボードを利用してみたい方におすすめです。
Drawchat
「Drawchat」は、無料で使えるオンラインホワイトボードです。
Drawchatは英語版のアプリのため、利用に抵抗がある方もいらっしゃるかもしれないですが、比較的操作はスムーズです。
また、Drawchatではボイスチャット・ビデオチャットを利用できるのも魅力的。ボイスチャットやビデオチャットを利用しながら、左側に表示されるスペースに文字や図形を書き込めます。
描画ツールは、文字入力・ペン・ハイライト・図形などが揃っていて、機能面に困ることはありません。
【無料】zoomとMeetでのオンラインホワイトボードの活用比較
ここからは、zoomとMeetでのオンラインホワイトボードの活用方法を比較します。「zoomとMeet、結局どちらがいいの?」と思われる方が多いと思いますが、用途や目的に合わせて使い分けるのがおすすめです。zoomとMeet、それぞれの活用に向いている人も解説します。
zoomでのオンラインホワイトボードの利用方法
zoomでオンラインホワイトボードを利用する場合、ミーティング中の真ん中にある「画面の共有ボタン」から「ホワイトボード」を利用できます。
zoomのホワイトボードでは、線やイラストを描けたり、文字の入力ができたり、スタンプを追加できたりするなど、さまざまな機能が揃っています。
また、「スポットライトを当てる機能」があるのがzoomのホワイトボードの特徴です。複数人で書き込んでいる場合、誰が書いているのかその人にフォーカスすることができる機能があります。
Meetでのオンラインホワイトボードの利用方法
Meetでオンラインホワイトボードを利用する場合、画面右下の「その他のオプション」から「ホワイトボードJam」を開くをクリックすれば、オンラインホワイトボードを起動できます。
ホワイトボードを共有したい時は、画面右下の「画面共有」ボタンを押しましょう。
Meetのホワイトボードには、「ペン・消しゴム・選択・付箋・画像を追加・円・テキストボックス・レーザー」などの機能があり、会議やオンライン授業などでは十分に事足りるツールが揃っています。
それぞれの活用に向いている人
zoomのオンラインホワイトボードを利用するべきか、Meetのオンラインホワイトボードを利用するべきかは「最大参加可能人数、セキュリティ」などの面から選ぶことをおすすめします。
zoomの最大参加可能人数は、「1,000人」。一方、Meetは「250人」です。大規模なウェビナーやオンライン説明会をご検討されている場合は、zoomの活用をおすすめします。
また、フリープランのアカウント発行が30秒でできるzoomでは、気軽な面談やカジュアルにお話ししたい時に、利用しやすいでしょう。
しかし、セキュリティ面で見れば、Meetがおすすめです。Meetでは、厳重なハッキング対策が行われており、25種類の記号から構成される会議URLは外部からの攻撃リスクを提言させてくれます。
また、Meetでは参加者の声をミュートできたり、退出させたりできるため、管理者側でしっかりセキュリティ対策を行えます。
このようにどちらのツールを使うかは、最大参加可能人数とセキュリティの面から考えて、選ぶと良いでしょう。
まとめ
今回は、オンラインホワイトボード活用のメリットやおすすめのオンラインホワイトボード4選を紹介しました。
オンラインホワイトボードには、それぞれさまざまな特徴があり、活用メリットやアプリでできることを理解することで、業務改善やオンライン授業の効率化につながります。
まずは、今回ご紹介したオンラインホワイトボードの中から、気になるホワイトボードがあれば利用してみましょう。
免責事項
こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。