【5分で心を掴む】小学校で使えるアイスブレイクとコロナ禍でも可能なゲームも紹介
アイスブレイクの必要性
アイスブレイクとは、授業の冒頭や途中に児童の緊張をほぐし、集中力を維持したり先生の話に関心を集められるよう雑談やゲームを行う手法のことです。特に小学校の場合は集中力が途切れやすく、授業に慣れていない低学年や、新年度の授業等に先生や生徒がお互いを知るきっかけとしてスムーズに授業に導入できるよう潤滑油としての機能を果たします。
アイスブレイクを正しく知って実践することで、より高い授業効果が期待できるだけではなく、教師と児童の距離を縮められるようになり、両者の信頼関係へと繋がります。
アイスブレイクが指導にもたらす効果
アイスブレイクに期待できる効果
- 緊張や雰囲気をほぐす
- 空気をリセットできる
- 団結力が生まれる
- 相互理解を深める
- 緊張や雰囲気をほぐす
アイスブレイクの主な目的は場にいる児童たちの緊張をほぐすことです。新学期や新教科等児童が緊張しやすい場面での授業の導入の際に児童の興奮や緊張をほぐす役割を果たします。
特に小学校の場合は児童の集中力をコントロールするのが難しく、授業にメリハリをつけないと授業内容が頭に入って来ないということが多く、上手に誘導しないと授業効率が低下してしまいがちです。先生がアイスブレイクを効果的に行うことで、児童の緊張を緩和させ、スムーズな導入とより高い授業効果が期待できます。
- 空気をリセットできる
アイスブレイクは空気をリセットする意味でも効果的です。小学校では児童が何かに気を取られてしまったり興奮して収拾がつかなくなる、ということが往々にして起きます。
感情や集中の切り替えがまだまだ未熟なため、イベント後の楽しい時間を授業にまで引きずってしまいがちです。児童が興奮するようなイベント・トラブルの後、また指導後の沈んだ空気を切り替え授業に集中させるためにもアイスブレイクを用いることができます。
- 団結力が生まれる
アイスブレイクにはクラスやチームを団結させる役割もあります。生活科の時間やグループワーク、委員会やレクリエーション等、授業の他にもアイスブレイクを入れることで学年が離れていても一体感が生まれます。
全学年でのリレーや球技のイベントでの顔合わせに上手にアイスブレイクを差し込み異なる学年間での団結力を育むことで、中・高学年にはリーダーシップを、低学年には団体行動を学ぶ機会を作れます。
- 相互理解を深める
代表的なアイスブレイクの手法として、自己・他己紹介や簡単なゲームがあります。上手に活用することで「先生はこういう人なのか」「◯◯くんはこういう面もあったんだ」と、他者への理解を深め、自分を知ってもらう機会にできます。相互理解を深めると普段のクラス運営が円滑になり、クラスの雰囲気作りにも役立ちます。
アイスブレイクが有効か把握しておこう
アイスブレイクをする際気を付けておくべきこと
- 目的を明確にする
- 具体的なシーンを想定できるか
- 全員が参加できるものを選ぶ(人数はあっているか)
- 複数のアイスブレイクを用意
アイスブレイクは適切なタイミングで場に合ったものを選ばないと十分な効果を発揮しません。以下に注意して事前に準備しておきましょう。
特に小学校の場合は学年によってできるアイスブレイクが限られるほか、ヒートアップしてしまって授業のメリハリがつかない危険性もあります。
- 目的を明確にする
アイスブレイクを行う目的は何なのかを明確にしましょう。アイスブレイクの種類は多岐に渡り、何を選ぶのかによって得られる効果が大きく異なります。
「指導後の空気をほぐしたい」「初めての授業で緊張を解きたい」「生徒全員の人となりを知りたい」と目的を明確にすることで、目的達成への効果が最大になるアイスブレイクを選べるようになります。
- 具体的なシーンを想定できるか
アイスブレイクをする際の具体的なシーンを想定できるか、イメージトレーニングをしておきましょう。どういった状況で何のアイスブレイクをするのか、そのアイスブレイクをした際に児童にどのようなリアクションが生まれ、どのような授業効果を発揮するのか一連のシミュレーションをしておきましょう。
特に小学校の場合はシミュレーションをせず思い付きだけでアイスブレイクをしてしまうと、目的に合ったアイスブレイクができずに児童が興奮してしまい、授業に取り掛かれなくなる等の可能性が高いです。
- 全員が参加できるものを選ぶ(人数はあっているか)
アイスブレイクは種類によって所要時間・人数が異なります。人数が多いのに一人一人に時間を割いてしまうと、最悪アイスブレイクで授業が終わってしまうことも考えられます。
アイスブレイクに割ける時間を予め決めておき、人数や所要時間を予め想定しておくことが大切です。
- 複数のアイスブレイクを用意
特定の授業に対し特定のアイスブレイクを用意するのではなく、臨機応変な対応ができるように目的・シチュエーションごとに複数のアイスブレイクを用意しておきましょう。また、予め小・中・高学年向けの目的別アイスブレイクリストを用意しておくのも手です。
抑えておくべきポイント3選
「雑談に時間を割きすぎてしまった…」という経験に覚えがある先生は多いのではないでしょうか?アイスブレイクは児童だけではなく先生も楽しめる内容のものも多いため、つい熱中しすぎてしまって授業時間を大幅に圧迫してしまう、ということも起こってしまいます。アイスブレイクを節度を持って行うために、以下の点に注意しましょう。
時間の設定と伝達
アイスブレイクを行う際は、なるべく短時間で時間を区切って児童にも「何分まで」と伝達するようにしましょう。児童も予め時間を把握しておくことで、ダラダラとアイスブレイクの余韻に浸らず授業内容への切り替えができます。
アイスブレイク自体の時間は1分〜20分まで様々ありますが、短いものは授業前の導入として、長いものは新学期のまだ慣れていないクラスにおすすめです。
失敗例を含めたお手本
ゲームを行うアイスブレイクでは、事前に児童に得手不得手があることを織り込んで失敗例を見せるようにしましょう。例えば「拍手ゲーム」(前の人に合わせて手を叩くゲーム)で拍手がずれた時の例を見せると、その時点で児童が笑ってくれます。
失敗例を見せておくことで「失敗してもいいんだ」という安心感を持たせるだけでなく、クラスメイトの失敗を優しく包み込む雰囲気作りができるのです。
積極的な声かけで児童の成功体験を増やす
アイスブレイク進行中は児童にまかせきりにするのではなく、先生が積極的に声かけをして場を盛り上げ、細かな生徒の反応・行動を褒めて成功体験を増やしましょう。
アイスブレイクでは普段おとなしく目立たない児童の新たな一面の発見にも役立ちます。普段反応が薄く声をかける機会が少ない生徒に対しても声かけをしてコミュニケーションを取り、クラスに馴染ませる絶好のチャンスにしましょう。
【学年・人数別】小学生におすすめのアイスブレイク
参考元:アイスブレイクとは 意味とオンライン等シーン別の活用方法をご紹介/Lightworks Blog
コロナ禍でアイスブレイクはできるのか
コロナ禍でアイスブレイクをする際は、移動したり密集したりせず、その場でできるものを選ぶようにしましょう。体育館等大きい場所で実施してしまうと、特に低学年等は注意していても大声で会話したりはしゃいで密集する可能性が高いです。
そのため感染対策をするためにも教室で、自分の席に座ったままできるアイスブレイクがおすすめです。
コロナ禍でもできるアイスブレイクの代わりになるもの
参考元:教室で座ったまま遊ぶ!密にならないレクまとめ【新型コロナ対策】/みんなの教育技術
簡単にできるアイスブレイクネタ20選/IKUSA
オンライン授業でもできるアイスブレイク
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マナリンクには不登校の児童生徒や多国籍の生徒に授業をする先生方が在籍しており、アイスブレイクをはじめ、様々なことを工夫して指導している方がたくさんいらっしゃいます。
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まとめ
アイスブレイクは目的・時間・対象学年を明確にして選び実践することで、周りと打ち解けたり授業にメリハリがついたりとさまざまなメリットを発揮します。
必ず注意点を確認し適切なアイスブレイクを挟み、より効果の出る授業を目指しましょう。
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こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。