図書館司書の給料は安い?意外と知らない非常勤雇用のメリットとは
はじめに
これを読んでいるあなたは図書館司書に興味がある人や実際に司書として働いている人ではないでしょうか。
「図書館司書の仕事には興味はあるけど給料が安いって聞いたことがある」
「実際どんな仕事内容なのか」
「どうすれば司書になれるのか」
ということを考えているかもしれません。
そんなあなたは読書が好きだったり、勉強が好きだったり、落ち着いて一人でなにかに没頭するのが好きなのではないでしょうか。
そこでそんなあなたに今回は、図書館司書の仕事について、司書と相性のいい副業について解説します。
ぜひ参考にして悩みの解決に役立ててください。
図書館司書になるには
正規の図書館司書になるには資格が必要です。資格をとるためには大学で単位を取得するか、卒業後に講習を受けます。それで採用試験に合格すれば晴れて図書館司書です。
それでは資格や試験内容など詳細なことをみていきましょう。
- 資格
図書館司書資格があると公立の図書館で正規職員として働くことができます。また、資格がない場合でも司書補やアルバイトとして働きながら資格取得を目指すことも可能です。
- 学歴
図書館司書に学歴は重要ではありません。大切なことは大学や短期大学で司書課程の単位を取得することです。また大学で単位を取得していない場合でも大丈夫です。大学や専門学校を卒業していれば、約2ヶ月間の司書講習を受けることで司書資格をえることができます。その他通信教育でも学習可能です。
- 求人数
求人数は正規職員である司書Ⅰ類はとても狭き門で数は少ないです。その他、派遣職員やアルバイトやパートなどの募集があります。採用人数は多くはないですが年単位での更新の場合が多いので、比較的なりやすいです。
- 試験内容と倍率
図書館司書になるには正規の職員として採用される必要があります。そのためには市が運営する公立の図書館であればまず、地方公務員として採用される必要があります。一部では司書としての採用もありますが、多くの自治体では通常の一般行政職の採用試験を通過した後に、希望をが通ればなれることが一般的です。
実際の試験は教養試験、論文試験、専門試験、適性検査、面接があります。専門試験では図書館概論、図書館資料論、図書館サービス論、情報サービス概説、などが問われます。倍率は最難関の国立国会図書館では900人中の7人、約160倍を突破しなければなりません。そうでない地方公務員で図書館司書になる場合でも、5倍から10倍の採用試験後に希望が通らないとなれないのでとても厳しいです。
図書館司書の仕事内容
図書館司書の主な仕事内容は利用者がよりよく図書館を利用してもらうためにさまざまなことをします。具体的には以下の通りです。
- 本の貸し出し返却
- 本の配架作業
- 本の購入
- 本の展示コーナー設営
- 読書会イベント企画
- 館内清掃 など
こういった仕事を通して本を身近に感じてもらい、図書館を快適に使ってもらうお仕事をしています。
図書館司書の雇用形態
正規雇用と非正規雇用の大きく分けて2つの雇用形態があります。正規雇用は地方公務員として働く場合で公立の図書館で働きます。それ以外の非正規雇用の場合は派遣職員やアルバイトといった形の勤務です。
また自治体で雇用されるのか民間で委託されて採用されるのかという違いもあります。それでは正規と非正規雇用について詳しく見ていきましょう。
正規雇用
正規雇用の場合は地方公務員として働きます。
そのため他の地方公務員の職員と同じ勤務時間です。
基本的に8:30から17:00の間で7時間45分の勤務と休憩が45分あります。
フルタイム勤務で昇給もあります。
非正規雇用
非正規雇用は契約職員、派遣職員、アルバイト・パートに分かれています。雇用期間が年契約などで定められています。
非正規雇用でも正規と同様の仕事内容です。また職員の割合では、「公共図書館における非正規雇用職員の割合は 70%を超え」ています。
引用:日本図書館協会(『日本の図書館 統計と名簿 2019』による)
自治体雇用
自治体に雇用されるのは、「常勤職員」、「臨時職員」(地公法 22 条規定)、「非常勤職員」(地公法 17 条及び 3 条 3 項規定)、「任期付き職員」です。
民間雇用
民間の派遣企業などから雇用契約を結ぶのが、「契約社員」(有期契約社員および労働契約法18条の規定により2018年度より無期転換した社員、パート、アルバイトを含む)、「派遣社員」です。
待遇の違い
正規雇用と非正規雇用では待遇において大きな違いがあります。正規雇用は昇給があるが、非正規では昇給がない場合が多いことや、そもそもの給与が少ないということがあります。
正規雇用と非正規雇用の待遇の違いを具体的に見ていきましょう。
- 正規雇用
正規雇用の場合の給料は地方公務員の場合は年齢が上がるにつれ上昇します。初任でも年収400万円ほどで、10年以上すれば500万から600万円ほど見込めるでしょう。もちろん役職や勤続年数によっても変わります。ですが、昇給もあり福利厚生もしっかりしているので待遇には正規の場合は問題ないでしょう。
- 非正規雇用
回答者の平均時給 996 円、平均日給 8,341 円、平均月給 135,879 円である。調査時点で ある 2018 年 10 月現在の神奈川県の最低賃金は時給 983 円でありほぼ同水準である。
引用元:公共図書館における非正規雇用職員に関する実態調査結果ー日本図書館協会(非正規雇用職員に関する委員会)
非正規雇用の場合は平均時給が1000円弱で、平均月給も14万円に届きません。年収も約160万円です。資格の有無があるとはいえ、同じ仕事内容で給与は正規雇用の職員の半分以下です。
「家族の収入が主」が 72.6%で最も比率が高く、「主な収入源」が 17.9%と低いです。この図を見ても非正規雇用職員の収入だけで生計を営む人が少ない状況であることが分かります。
そのため収入が低く非正規雇用の司書1本では本業として生計をたてにくいのが現状です。
出典:公共図書館における非正規雇用職員に関する実態調査結果ー日本図書館協会(非正規雇用職員に関する委員会)
非正規雇用の図書館司書のメリット
非正規雇用の図書館司書にも「非正規」であることのメリットが2つあります。
残業が少ないことと副業ができるという点です。
- 基本的に残業がない
忙しさは図書館の規模にもちろんよりますが、非正規雇用の場合は基本的に残業が少なく定時に上がれます。そのため資格や試験の勉強や自分のやりたいことに時間を使うことができます。
非正規は働きながら他のことをしたい人には大きなメリットです。
- 副業ができる
非正規雇用の司書は副業ができます。正規雇用の司書は地方公務員なので副業はできないので注意が必要です。副業ができるため司書の仕事を続けるために、他のアルバイトなどを掛け持ちする人がいます。特に勤務時間は固定の時間で残業もないため、シフトも入れやすいです。
色々な仕事をしたい人には、副業しながら非正規雇用で図書館司書をするのはおすすめです。
副業は本や教育に関われる仕事がおすすめ
図書館司書を目指す方は、読書や勉強がもともと好きだったり得意だったりする方が多いと思います。そのため副業でも本や教育に関われる仕事がおすすめです。
副業で全く興味のない分野や力仕事が中心の仕事は苦になってしまいます。結果として副業が続かなくなってしまい、本業に支障をきたしては本末転倒です。
そのため副業でも好きなことや興味のあることで選びましょう。
図書館司書と相性の良い仕事はオンライン家庭教師
ずばり図書館司書と相性の良い仕事はオンライン家庭教師です。
理由は4つあります。
- 勤務時間がかぶらない
- 知識が活かせる
- 在宅でできる
- 高時給なので効率よく稼げる
1つずつオンライン家庭教師がおすすめの理由を見ていきましょう。
- 勤務時間がかぶらない
オンライン家庭教師は生徒さんが学校や塾が終わった後に授業を持ちます。そのため司書の勤務後に働くことができます。さらにマナリンクなら、授業時間をご自身で決められるため、司書との両立がさらにしやすいです。
実際、図書館の開館と閉館時間に合わせての勤務時間になります。多くの場合は18頃に終わるところが多いのではないでしょうか。
勤務時間がかぶらないので無理なく始められますね。
参考例:三島市立図書館 求人情報
- 知識が活かせる
オンライン家庭教師マナリンクは指導教科や指導コースをご自身で決められるので、得意な分野の先生として働けます。特に読書で得た知識をもとに指導ができるます。本業での経験を活かすこともできるのでおすすめです。
- 在宅でできる
オンライン家庭教師は在宅勤務となり通勤の必要がありません。副業を始めることで移動時間がさらに増えることもないため、負担がなく始めるハードルが下がりますね。
- 高時給なので効率よく稼げる
オンライン家庭教師マナリンクなら時給3,000円からなので効率がよく働けます。マナリンクではオンライン家庭教師1本で生計を立てている先生もたくさん在籍しています。また副業として月30時間ほどの勤務で10万円を稼ぐこともできるため司書との仕事ともかけ合わせやすいです。
図書館司書の仕事を続けながらお金の心配をしたくないなら、オンライン家庭教師を一度検討してみましょう。
兼業でオンライン家庭教師をされている先生をご紹介!
本業との掛け持ちでオンライン家庭教師をしている先生の生の声から兼業のイメージを膨らませましょう。
「仕事を両立することができるのか、大変なところなどんなところか」を聞き、自分だったらどうなのか考える参考にしてみましょう。
非常勤講師+オンライン家庭教師
英語の非常勤講師として働きながらオンライン家庭教師をしてダブル教師をしている鈴木先生。正規の職員として働くも激務が自分に合わなかったと断念。自分に合った働き方を探してシンガポールで日本語教師をした後に日本に帰国後に家庭教師をはじめました。
個別塾講師+オンライン家庭教師
個別指導塾の講師とオンライン家庭教師を両立させるスーパー先生のあしまる先生。塾講師だけでは生計が立てられないと感じ、家庭教師をはじめました。
他のインタビューはこちらから
オンライン家庭教師マナリンクで実際に先生をされている他の方のインタビューもぜひ参考にしてみてください。どんな働き方をしているのか、実際の仕事内容などを読んで、家庭教師をしてみるかを考える参考にしてください。
まとめ
図書館司書は読書が好きな人や勉強が好きな人にとってはとても魅力的なお仕事です。図書館司書になるためには大学などで資格を取り、採用試験に合格することで正規の職員になれます。資格がない場合や試験に合格しなくても、派遣社員やアルバイトであれば非正規職員として働けます。
一方で非正規雇用は時給1,000円以下と待遇があまりよくありません。しかし残業がなく時間を自由に使えることと副業ができるというメリットがあります。そこで副業の一つの選択肢としてオンライン家庭教師で効率的に働くことをおすすめします。自分のやりたい図書館司書としての仕事をやりながらどんな生活をしていきたいかの参考にしてみてください。
免責事項
こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。