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【オンライン授業】ペンタブがうまく書けない...対処法や考えられる原因は?
内閣府が発表した「令和元年度の青少年のインターネット利用環境実態調査」では、「インターネット利用内容の経年比較」が明らかになりました。
以下のグラフでは、平成30年度と令和元年度の青少年のインターネット利用状況がわかります。
出典元:内閣府「令和元年度の青少年のインターネット利用環境実態調査」
上記のグラフからわかる通り、青少年が勉強や学習などのためにインターネットを利用する機会は、平成30年度から令和元年度の1年間でも上昇しています。
そのため、小中高生に学習指導を行われていた講師の方の中にも、対面指導からオンラインの指導へ切り替えられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
オンライン授業となると、対面授業のようにスムーズには進まず、パワーポイントやペンタブレット(以下:ペンタブ)を授業に取り入れた方もいるはずです。
しかし、使い慣れたパワーポイントは上手に作成できても、初めて使用するペンタブには戸惑う方もいらっしゃるのではないでしょうか。「ペンタブの設定の仕方が難しい...」「ペンタブでうまく書けない....」などさまざまな悩みが出てくるでしょう。
そこで今回は、ペンタブでうまく書けない方に向けて、ペンタブがうまく書けない時の原因や基本的な使い方を解説します。
この記事を読んでいただければ、ペンタブに慣れるまでにできる対処法まで理解できます。
ペンタブがうまく書けない...考えられる原因とは?
ペンタブを使い始めた頃は、「ペンタブがうまく書けない...」と悩むことがあるでしょう。しかし、以下の3つが主に考えられるペンタブがうまく書けない原因としてあります。
- ペンタブの設定がうまくできていない
- ツールの設定がうまくできていない
- 比率がうまく合っていない
それぞれ詳しく解説しますので、ご自身のペンタブの設定と照らし合わせながらご参照ください。
ペンタブの設定がうまくできていない
ペンタブの設定がうまくできていないのは、ペンタブがうまく書けない大きな原因のひとつです。
特に、板タブ(パソコンに接続し、液晶画面を見ながらタブレットの上で専用のペンを使って書くペンタブ)は、ペンの接続設定の操作に苦戦する方がいらっしゃいます。
ペン先を浮かせてポインターを運ぶ操作に慣れず、「ペンタブでうまく書けない...」と感じてしまうのです。
ペン先とタブレッを離すとポインターが固まってしまいますが、反対に近づけすぎるとタブレットに当たって誤った箇所に反応してしまうでしょう。
しかし、ペンタブの操作は慣れて練習するしか方法がありません。
ただ、ペンについているボタンのひとつを「消しゴム」機能に割り当てると、何度も設定を変更して修正する手間がなくなります。
ペンタブ操作に慣れない方は、ペンの設定に消しゴムを追加することをおすすめします。
ツール(ソフト)の選択がうまくできていない
ツール(ソフト)の選択が適切でない原因も考えられます。
ツールにはさまざまな種類があり、中には中・上級者向けのツールもあります。
中・上級者向けのツールは、ボタン操作やポインター運び、ブラシなどにおいて、初心者の方では使いこなせない高度な初期設定になっていることがあるのです。
比率がうまく合っていない
比率がうまく合っていないのも、ペンタブがうまく書けない原因です。
一般的にペンタブの描く範囲とモニターの比率は1:1が基本。しかし、モニターのサイズが大きくなると、実際のペンタブの範囲との差が広がっていく仕組みにもなっています。
そのため、モニターに対してかなり小さいペンタブを使った場合「うまく書けない...」と感じてしまうでしょう。
モニターとペンタブの比率は慣れれば、うまく使いこなせるようになるものの、慣れるまで時間がかかります。
慣れるまで時間がかかる方は、ペンタブ上の画面でマッピングの部分の調整をおすすめします。
マッピング調整をすれば、モニターの使用範囲も調整できるため、慣れないうちは変えてみると良いでしょう。
ペンタブが難しすぎる...基本的な使い方とは?
ここからは、ペンタブが難しすぎると感じる方に基本的な使い方を解説します。ペンタブの持ち方のポイントからポインター動作の操作方法、サイドスイッチの操作方法までご紹介するので、ぜひご参考ください。
ペンの持ち方のポイント
ペンの持ち方のポイントは、鉛筆やボールペンと同じように持つことです。あくまで自分が書きやすい持ち方を意識することが大切です。
ただし、マウスを使用する時は、ポインターの操作ができなくなることがあるため、ペンをタブレットの上に置かないように注意しましょう。
ポインター動作の操作方法
ポインター動作では、「少し浮かせてペンを動かすこと」がポイントです。
また、ペンタブの操作面はモニター全体に対応しています。そのため、ペンを右上に持っていけば、ポインターも右上に移動する仕組みであることを覚えておきましょう。
サイドスイッチの操作方法
ペンの側面には、消しゴムやスポイトを登録するための「サイドスイッチ」があるのをご存知でしょうか。
ペンタブ上では、ペンを少し浮かせた状態で操作するのが基本です。
Wacom Intuos ProシリーズとIntuosシリーズについては、以下にサイドスイッチの操作方法をまとめました。
〈Wacom Intuos Pro シリーズ〉
Windows
【上スイッチ】左ダブルクリック
【下スイッチ】右ボタンクリック
Mac
【上スイッチ】左ダブルクリック
【下スイッチ】右ボタンクリック (controlキー+クリック)
〈 Intuos シリーズ〉
Windows
【上スイッチ】左ダブルクリック
【下スイッチ】スクロール/移動モード
Mac
【上スイッチ】右ボタンクリック (controlキー+クリック)
【下スイッチ】スクロール/移動モード
引用:Wacom ペンタブレットの基本的な使い方
筆圧感知・消しゴム機能の操作方法
筆圧感知や消しゴム機能には、特に操作方法はありません。どちらも、もともと搭載されたものがほとんどです。
筆圧感知機能は、ペンタブに対応するソフトを組み合わせることで、線の太さや塗りの濃淡が変化する特徴があります。筆のかすれや絵の具のにじみなどの、自然なタッチも表現可能です。
消しゴム機能は、ペンタブの中にはペンをひっくり返すだけで、消しゴムとして機能するものもあります。
【対処法】ペンタブに慣れるまでにできること
ここからは、ペンタブに慣れるまでにできることを解説します。
- 文字を描く練習をしてみる
- ペン先を変えてみる
- 写し絵で練習する
- ペンタブ練習ソフトを使ってみる
それぞれ詳しく解説します。
文字を描く練習をしてみる
ペンタブに慣れるまでにまずは、文字を描く練習をしてみましょう。
「イラストや図形を書くためにペンタブを購入したから、まずはイラストから!」と意気込んでしまう方もいらっしゃいますが、初心者の方がいきなりペンタブでイラストや図形を描くのはレベルが高いです。
紙の上でもバランス良く描くのが難しいイラストや図形は、慣れないペンタブの上ではなおさら失敗しやすいからです。
そのため、書き慣れている「文字」で練習するのがおすすめ。特に、日本語のひらがなは曲線が多い上、直線を書くにも良い練習になります。
ペンタブで上手く書けずに悩んでいる方は、まずはひらがなを一通り書いてみましょう。
ペン先を変えてみる
ペンタブに慣れるために、ペン先を変えてみても良いでしょう。
それぞれのペン先には特徴があります。
「フェルト芯」は、名前の通りフェルトでできているペンです。特徴は、鉛筆に近いような感覚と、神の上で書いているような感覚があります。
そのため、イラストや図形を書き始めた初心者の方におすすめです。しかし、摩擦しやすかったり、筆圧が強いと音がしたりなどのデメリットもあります。
「ハードフェルト芯」は、硬いのが特徴で、線が細くなります。まるで釘の先で書いているような感覚になるため、細かい部分を書きたい人におすすめです。
「エラストマー芯」は、液タブとの相性が良いペン先です。摩擦係数が高いため、最も粘り気のあるのが特徴です。
ペン先に粘り気があるおかげで、緩めたり縮めたりの力の強弱が伝わりやすく、直感的に書きたい人に向いています。
最後に「ストローク芯」は、ポリアセタールと呼ばれるプラスチックのような白い芯で出来ているのが特徴です。ストローク芯にはバネが入っているため、弾力のある書き味が楽しめます。
このように各ペン先には、特徴があり、「うまく書けない...」と悩んでいる方は、自分の目的に合いそうなペン先に変えてみると良いでしょう。
ペン先の相場は、ひとつ1,000円前後のため、試しやすいです。
写し絵で練習する
もともと出来上がっている図形やイラストなどを写し絵(トレース)するのも、ペンタブに慣れるために必要な工程です。
印刷した画像や図形をタブレットの上に置いてなぞっても良いし、ネットで収集した画像や図形をペイントソフトでトレースして、写しても良いでしょう。
初心者の方は、写しやすい白黒カラーで始めるのがおすすめです。
ペンタブ練習ソフトを使ってみる
ペンタブ練習ソフトを使うのも、ペンタブに慣れるまでにできることのひとつです。
ペンタブ練習ソフトには、無料で使えるものも多数あり、ペンタブ初心者の方におすすめです。
特に、「AzPainter2」は機能が豊富。無料ソフトにも関わらず、十分ペンタブの練習ができます。
特徴はタッチが軽く、サクサク描きやすいこと。エンボスやブレなどの加工機能が、他のソフトよりも優れているなどです。
オンライン授業を始める前に、無料のペンタブソフトを使って、練習してみると良いでしょう。
まとめ
今回は、ペンタブでうまく書けない方に向けて、ペンタブがうまく書けない時の原因や基本的な使い方を解説しました。
ペンタブは慣れるまで時間がかかるものの、ペンタブが上達するまでの対処法はいくつかあります。
「ペンタブがうまく書けない...」と悩んでいる方は、まずはフリーのペンタブ練習ソフトを使ったり、ペン先を変えてみたりするなど、試せる範囲で試行錯誤してみましょう。
免責事項
こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。