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オンライン授業で生徒の集中力を切らさない魅力的な授業をする工夫まとめ

2021/11/18
オンライン授業で生徒の集中力を切らさない魅力的な授業をする工夫まとめ

はじめに

オンライン授業は随分浸透してきましたが、中にはオンラインでは対面に比べて緊張感がなく、子どもの集中力がなかなか続かないと悩むご家庭もあります。生徒の集中力を維持し、魅力的な授業にするためには、講師はどのような工夫をすれば良いでしょう。具体的な方法をいくつか提案します。ぜひ、ご一読ください。

オンライン授業は距離を感じることがある

距離を感じる
対面式の授業のように、実際に先生と生徒が同じ空間にいるわけではないので、距離を感じるのは当然のことです。
一方で、画面越しの方が先生や板書との距離を近く感じられて、授業内容を理解しやすいという意見もあります。集団指導の場合、受講生全員が最前列に座っているような感覚で授業を聞けるので、対面よりわかりやすいというのです。また、個人授業の場合も、隣に座る代わりに、正面を向いて相手の顔が見える状態で授業を受けられるので、オンラインの方が良いという声もあります。授業中の発言に関して、対面なら授業中発言するのは勇気がいるものです。それに対してオンラインなら、チャットを活用することで気軽に発言ができるというメリットもあります。
ただ、先生側から見た問題点として、両者の間に距離があり、画面越しの授業になるので、生徒が本当に理解しているのかわからないケースも指摘されています。対面なら生徒の表情を確認して先生は授業を進めるのですが、それができないのは大きなデメリットです。

集中力が続かないという声も

集中力が続かない生徒
愛知東邦大学が実施した「2020年度前期オンライン授業に関する学生アンケート調査」において、多くの学生が「オンライン授業で苦労している点」として、「集中力が続かない」ことを挙げています。これは大学生へのアンケートですが、小学生や中学生になるとよりこういった声が多くなると容易に想像できます。

教室で授業を受けるのと違って、主に自宅で受けるオンライン授業の場合、スマートフォンをはじめとして、誘惑がたくさんあります。また、眼が疲れやすくなるのも、集中力が切れる要因の1つです。そして集中力が続かない理由の中でも一番大きな点は、圧倒的に緊張感に欠けるという点です。友達が周りにいて、ピリッとした空気の中で受ける授業とは全く違います。

生徒サイドができる集中力の高め方としては、まず自分の部屋から誘惑してくるものを排除することです。机の上に置くのは、パソコン・ノート・ペンなど必要最小限のもののみにすると良いでしょう。眼の疲れをとるには、ホットアイマスクや電子レンジでチンしたタオルを活用すると効果があります。集中力が続かないと悩んでいる生徒に、ぜひ提案してみて下さい。

それでも、緊張感をもって集中して授業を受けるのは、中々難しく、生徒側ができることには限界があります。そこで次に、先生ができる「オンライン授業で生徒の集中を切らさない工夫」についてご説明します。

参考:オンライン授業に関するアンケート(学生) (aichi-toho.ac.jp)


オンライン授業で生徒の集中力を切らさない工夫

生徒にとって自由な時間を作らない

リアルタイムで配信する同時双方型の授業を提供するなら、講師はパソコン操作がスムーズに行えなければなりません。テクニックやコツの前に、それが大前提としてあります。音声が途切れたり、画面が固まったりするトラブルに、すぐ対応できるよう最低限の知識は身に着けておく必要があります。

パソコン操作がある程度スムーズに行えることが確認できたら、知り合いなどに頼んで、模擬授業をしてみましょう。思っているのとやってみるのでは大違いということもよくあります。パソコン操作における課題も、見えてくるはずです。
スムーズな進行こそが、生徒にとって自由な時間を作らないことにつながり、それによって生徒の集中力を維持できます。

時間配分を工夫する

時間
授業の構成として、講師が説明する時間、問題を生徒が解く時間、解説する時間を明確にすることが大切です。基本的に、授業はこの繰り返しで構成されます。説明する時間はどうしても生徒の集中力が切れてしまいがちなので、OKサインを作ってもらうなど、時々理解しているか確認することを怠らないで下さい。

オンライン授業だと画面を通して表情を読み取ることが難しいので、意識的に確認する癖をつくりましょう。低学年の生徒の場合は特に、一方的に説明する時間を減らし、一緒に穴埋めを解きながら自然に学んでいくといったスタイルを積極的に採用してください。

集中力を切らさないためには、ブレイクタイムの時間を確保することも大切です。45分から50分に一度、10分ほどの休憩をとると良いでしょう。その間、雑談をしたり、リフレッシュするためにストレッチを提案し、一緒にやってみることをオススメします。

そして最後には、きちんと宿題を出したり、今日の授業のポイントをまとめる時間をとりましょう。生徒が自分が理解できたことを確認し、宿題をしっかりやり、次の授業に備えることで、モチベーションを高め、また次の授業に集中する力を養うことが可能です。

話し方を工夫する

YouTuberの喋るスピードは、視聴者を飽きささないよう、テンポ感があります。それに倣って、オンライン上ではやや速めに話しましょう。
また、テンションについても工夫が必要です。オンライン授業の場合、対面と同じ話し方だと、少し元気がなく暗い印象を与えてしまいます。それを回避するため、少しテンションを上げて話すようにすると良いでしょう。

身振り、手振りを加えるのも有効です。ただ、普段落ち着きのある先生が、無理矢理テンションを上げると、違和感があるかもしれません。電話で話すとき、相手が聞き取りやすいようにテンションを上げて話す、あの時のイメージを思い浮かべて下さい。

魅力的な授業にする工夫

魅力的な授業にするため、先生ができる工夫についていくつか挙げてみます。
授業の工夫

スライドや動画を活用し、授業に動きを加える

マナリンクで活躍されているある先生は、授業で使うスライドを、1つ2時間ほどかけて作成しています。そのあとも生徒の反応を見ながら修正し、常にベストなものを提供できるように努めています。また、YouTubeに、そのスライドにアニメーションと声を入れたものを投稿しています。YouTubeなら、生徒が好きな時に自主学習が可能です。よって、復習効率があがります。中高生のほとんどがYouTubeを見ているため、相性抜群です。保護者の方からも、今までより家庭学習をする機会が増えたという喜びの声も寄せられています。



ちなみにこの先生は、YouTube動画を一般公開されています。よって、受け持っている生徒以外の方に、自分の授業をアピールできます。YouTubeの世界は非常にシビアで、面白くない動画だと再生回数がのびません。視聴回数や視聴率維持データがあり、どの単元のどの視聴が多いか、どのタイミングで視聴者が離脱したか、知ることが可能です。よって、自分の説明の中でわかりやすいポイント、逆に評判が悪いポイント、需要がある単元などを把握できます。それらを参考に、授業の改善に努められます。

参考:マナリンク勉強会!後日レポート | マナリンクTeachers (manalink.jp)


面白い宿題を考える

宿題の内容は、生徒が30分以内でできる、心理的に負担がないものが良いでしょう。例えば小学生低学年の宿題であれば、間違った漢字を探す間違い探しを取り入れるなど、ゲーム感覚でできるものがオススメです。また、全学年に共通して、アプリを使うのも有効です。さらに、上述したように、YouTubeで復習することも宿題に取り入れると良いでしょう。

適度な距離感を意識する

家庭教師は生徒にとって、親や友達とは違う、特別な存在です。休憩時間を利用して、積極的に学校の様子や悩み事などを聞いてあげて下さい。信頼関係が築ければ、なんでも話してくれるようになります。そうなれば、授業もやりやすくなります。親御さんも安心するでしょう。こうして1対1で信頼関係を築けるのは、家庭教師ならではの醍醐味です。

ぜひ、授業の日を生徒が心待ちにするように、話し方や話題の振り方などを工夫してみて下さい。ただし、決して仲の良い友達を目指しているわけではありません。あくまで先生と生徒の関係を崩さないよう、雑談するのは休憩時間のみと区切って、メリハリをつけることが大切です。

生徒の自主性を大切にしよう

先生から生徒への一方通行の授業では、特に低学年の子どもは退屈に感じてしまいます。早く進めたい気持ちもあるかと思いますが、絶えず生徒の様子を気にしながら、生徒の自主性を大切にすることを一番に考えてあげて下さい。授業の中で生徒が気になった点があれば、立ち止まり、一緒に考える時間を持ちましょう。

また、授業の進め方において、子どもの意見を積極的に取り入れてあげることも大切です。自分のやりたいことが受け入れられている、自分が主役なんだという意識が生徒の中に芽生えれば、さらに積極的に授業に向き合ってくれるようになります。

オンライン授業のやり方を確認しておこう

オンライン
オンラインに不慣れな方にとって、オンライン授業というと敷居が高く感じがちですが、一度マスターしてしまえば、あとは簡単で、指導者と生徒がいればどこでも授業を行うことができます。対面で行っていた授業が、遠隔でパソコンやスマホ越しになっただけと考えれば、何も難しいことはありません。

ただ、先に述べた通りトラブルに対処する知識は、あった方がいいでしょう。
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まとめ

オンライン家庭教師として、オンライン授業を始めるに際して、基本的なパソコン操作を知っておくことは必要不可欠です。(後半、「オンライン授業のやり方」を解説した記事を載せておきましたので、ご確認ください。)しかしながら、必要以上に身構えなくても大丈夫です。今回は、「皆がオンライン授業で苦労していること」の上位にランクインしている「集中力が続かない」といった問題に対しての解決方法や、「魅力的な授業にするにするための工夫」などについてご紹介しました。ぜひこの記事を参考に、新たな一歩を踏み出してみて下さい。

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こちらの情報は執筆段階でのリサーチ・状況において執筆されたものであり、随時内容のメンテナンスを行っておりますが、 現時点での正確性を保証するものではございませんのでご了承いただけますと幸いです。